8771 イー・ギャランティの業績について考察してみた

PERAGARU管理人

イー・ギャランティ事業概要

イー・ギャランティは、伊藤忠商事グループに属する金融機関であり、企業の信用リスクの引受けと流動化を行っている。事業法人向け保証サービスでは、売掛債権保証サービスを中心として通常に加え特殊な売掛債権を幅広く保証するサービスを提供している。 金融法人向け保証サービスでは、金融機関が保有する債権におけるクレジットリスクを保証することで、金融機関の新たな収益機会を提供するサービスを行っている。会社単独で信用リスクを保有するのではなく、複数の金融機関等にリスク移転することにより、自社の規模にとらわれない多くのリスク受託を可能としている点が特徴である。

沿革

2000年9月に、伊藤忠商事㈱の金融・不動産・保険・物流カンパニーの子会社として、主に電子商取引における決済サービスにおいてファクタリング会社が保有する金融債権の保証を目的として設立された。2012年において東証1部に上場した。

株主構成

筆頭株主は伊藤忠商事であり24%の議決権を保有しその他の株主は機関投資家や信託銀行等で構成されている。

取締役会構成

男性9名女性0名の計9人からなり、代表取締役社長の江藤氏は伊藤忠商事出身である。他の取締役も全員金融機関出身者である。

代表取締役の経歴

江東氏は1998年に伊藤忠商事に入社後、2000年にイーギャランティに出向、2006年に転籍となりそのまま社長となっている。

報告セグメントと事業の構成、ビジネスモデル

当該企業は信用保証事業の単一セグメントから構成されている。同社の事業は、事業会社及び金融機関が企業間取引で負うことになる各種債権の未回収リスクの受託を行っており当連結会計年度末日現在、独自の営業網として、東京本社、大阪、北海道、名古屋及び九州支店を展開し、全国各地で強固な基盤を持つ地方銀行(当連結会計年度末提携数51行)や大手金融機関を始め、商社、リース会社、一般企業の保険代理店子会社、信用金庫等との提携により、自社の経営資源によらない販売網を構築している。これらの販売網を活用し、全国の企業に対して信用リスク受託拡大をするビジネスを行っている。

競合他社

競合企業に関して、大手金融機関系ファクタリング会社が提供している保証ファクタリング、損害保険会社が提供している取引信用保険等がある。同社は流動化先への流動化、分散機能を活用することにより、引受ける保証対象企業の範囲、保証限度額等に幅広く対応できる点から優位性を有している。

連結の範囲

子会社10社および関連会社1社があり、非連結子会社は存在しない。当該企業を含む、連結財務諸表を作成している。

強み

信用リスクの受託先拡大に伴い、同社グループは多くの企業の倒産リスクにさらされ、多大なリスクを保有するが、これら信用リスク受託を円滑に実現するために、引受けるリスクを、情報提供会社等から入手した情報に加え、同社グループにて収集した定性的な情報を含む企業信用情報により構築したデータベースに基づき分析・審査を行ったうえで、信用リスクの移転を目的として数多くのファンドや業態の異なる多様な金融機関に流動化を行っている点が強みになる。

KPI

信用保証を行うという事業の特性上、倒産件数や平均保証料率が主たるKPIになると思料される。コロナ禍での懸念点は倒産件数の増加であるが、会社として高いリスクのある案件は引き受けの制限を行いリスクコントロール出来ているとのことで、そこまで大きな懸念はないものと思料される。