6081 アライドアーキテクツの業績について考察してみた

6081 アライドアーキテクツの業績について考察してみた

PERAGARU管理人

アライドアーキテクツ事業概要

アライドアーキテクツ株式会社は、「ソーシャルテクノロジーで、世界中の人と企業をつなぐ」というミッションのもと、企業がFacebook、Twitter、Instagram、LINEなどを効果的にマーケティング活用するための様々なサービスやソリューションを提供する、国内最大級のSNSマーケティング専業会社である。同社は2005年に設立されインターネットを利用したマーケティングを目的に事業を開始した。
・取締役会
現在の代表取締役社長は住友商事出身の中村氏である。他に取締役4名と監査委員兼務の取締役3名が役員を構成している。
・株主構成
株主構成については、代表取締役社長の中村氏が筆頭株主として37%の議決権を有し、他には楽天証券やSBI証券などの日系証券及び海外の機関投資家が上位10株主に含まれている。
・事業モデル
同社のビジネスは主にマーケティング・ソリューション事業とクロスボーダー事業の2つからなっている。マーケティング・ソリューション事業は日本企業向けのサービスであり、効果的かつ効率的なマーケティングを実現するために、ファンをベースとしたマーケティングおよび戦略立案・実行までを一気通貫で支援するサービスとなりfanbase company, aicon tokyoというサービス名になっている。同様にマーケティングソリューション事業では、マーケティング効果や効率を高めるためのマーケティングソフトウェアを提供している。
クロスボーダー事業ではグローバルでの顧客獲得に役立つような越境・インバウンドプロモーションや広告・クリエイティブの提供が主なサービスであり、VSTARJAPAN, CREADITSというサービス名称になっている。
いずれの事業もコロナ禍にもかかわらず、DX推進やSNSマーケティング需要の回復、ゲーム業界における受注回復により事業環境には大きな影響はなかったとのことである(2020年12月期第3四半期決算説明資料より)。
・KPI
同グループでは、収益性を図る指標(KPI)として付加価値売上を設定している。付加価値売上はアライドアーキテクツ単体の売上高から直接原価を控除し、その数値に連結子会社の売上総利益を加算することで計算されている。過去5年で見た場合に付加価値売上の比率は、40%から現在60%まで上昇しており、金額ベースでは2020年3Qにおいて591百万円に達している。これは主に粗利率の高い自社プロダクツへの移行が功を奏していると言える。
特に2020年3Qではラオックスとの事業提携、海外子会社のCREADITS社の単月黒字化や、営業利益は3Q累計で通期業績予想を上回る等のポジティブなニュースがあり、営業利益も期初予想の2.3倍に情報修正(101百万円 >> 230百万円)にするなど、コロナ禍にもかかわらず業績を伸ばしている稀有な存在の企業である。
自己資本比率も前年末の45%から53%に改善し、収益面だけでなく財政状態も改善しており、今後の動向が注視される。
・事業上のリスク
同社はインターネットを利用したSNSマーケティングが主たる事業内容であるところ、広告主の不安が高まった場合やSNSサービスサイトの不具合、ウイルスなどによるシステムダウンによるリスクが考えられている。

ソーシャルメディアマーケティング事業

同社はソーシャルメディアマーケティング支援事業のみの単一セグメントであり、セグメント事業を記載していない。しかしながら、サービス別経営成績は一部開示されており、2019年12月期の有価証券報告書に基づくとマーケティングサービスの売上高は3,649百万円となっており、クロスボーダー事業のCREADITS事業では455百万円の売上高を計上している。売上総利益はそれぞれ1,509百万円、351百万円となっており、粗利率はCREADITSサービスが70%超と非常に高くなっていることが分かる。なお、マーケティングサービスの主要な顧客に、オイシックス・ラ・大地がおり売上高520百万円を占めているのが特徴である。