8155 三益半導体工業の業績について考察してみた

8155 三益半導体工業の業績について考察してみた

PERAGARUアナリスト

四半期業績推移随時更新中

(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2023.Q3 2023.02 26,297 2,753 10.47%
FY2023.Q4 2023.05 21,737 1,365 6.28%
FY2024.Q1 2023.08 20,259 3,002 14.82%
FY2024.Q2 2023.11 23,759 3,668 15.44%
(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2017.Q4 2017.05 14,502 715 4.93%
FY2018.Q1 2017.08 16,194 1,202 7.42%
FY2018.Q2 2017.11 17,595 1,207 6.86%
FY2018.Q3 2018.02 20,627 1,233 5.98%
FY2018.Q4 2018.05 19,767 857 4.34%
FY2019.Q1 2018.08 23,032 1,495 6.49%
FY2019.Q2 2018.11 24,064 1,516 6.3%
FY2019.Q3 2019.02 24,744 1,513 6.11%
FY2019.Q4 2019.05 23,323 1,121 4.81%
FY2020.Q1 2019.08 23,806 1,585 6.66%
FY2020.Q2 2019.11 23,381 1,571 6.72%
FY2020.Q3 2020.02 21,635 1,641 7.58%
FY2020.Q4 2020.05 23,253 1,133 4.87%
FY2021.Q1 2020.08 22,913 1,593 6.95%
FY2021.Q2 2020.11 20,183 1,617 8.01%
FY2021.Q3 2021.02 20,582 1,646 8%
FY2021.Q4 2021.05 21,373 1,229 5.75%
FY2022.Q1 2021.08 17,069 1,823 10.68%
FY2022.Q2 2021.11 17,656 2,296 13%
FY2022.Q3 2022.02 19,781 2,449 12.38%
FY2022.Q4 2022.05 19,926 989 4.96%
FY2023.Q1 2022.08 20,104 3,203 15.93%
FY2023.Q2 2022.11 22,798 3,856 16.91%
FY2023.Q3 2023.02 26,297 2,753 10.47%
FY2023.Q4 2023.05 21,737 1,365 6.28%
FY2024.Q1 2023.08 20,259 3,002 14.82%
FY2024.Q2 2023.11 23,759 3,668 15.44%

沿革

1969年6月に三益産商株式会社の研磨部を分離独立し、半導体シリコンウエハーの鏡面研磨加工を目的として群馬県群馬郡群馬町(現:高崎市足門町)に三益半導体工業株式会社を設立、1983年12月に三益産商株式会社(精密機械販売等)および株式会社三益エンジニアリング(プラント設計・製作等)を合併した。1986年1月に株式を日本証券業協会に店頭登録、1997年4月に株式を東証二部へ上場、1998年11月に東証一部へ変更。2006年2月に本社を現在の群馬県高崎市保渡田町に移転した。
シリコンウエハーの研磨加工メーカーで、信越半導体株式会社(信越化学工業(4063)の子会社)からのプライムウエハー受託加工を主力としている。

株主構成

参照日時:2023/11/30

氏名又は名称所有株式数割合
信越化学工業株式会社13,733,00042.75%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)2,580,0008.03%
中 澤 正 幸1,979,0006.16%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)1,130,0003.52%
ジェーピー モルガン チェース バンク 385632|(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)725,0002.26%
株式会社群馬銀行|(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)701,0002.18%
ジェーピー モルガン チェース バンク 380684|(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)479,0001.49%
バンク ピクテ アンド シエ ヨーロツパ アーゲー シユクルサル ド ルクセンブルグ ユーシツツ|(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)386,0001.2%
STATE STREET LONDON CARE OF STATE STREET BANK AND TRUST,BOSTON SSBTC A/C UK LONDON BRANCH CLIENTS-UNITED KINGDOM|(常任代理人 香港上海銀行東京支店 カストディ業務部)379,0001.18%
信越半導体株式会社359,0001.12%

取締役会

参照日時:2023/05/31

役職名・氏名生年月日任期所有株式数
代表取締役会長
中  澤  正  幸
1943年7月10日(注)31,978,000
代表取締役社長
八  髙  達  郎
1951年2月9日(注)312,000
専務取締役
山  﨑  哲  生
1959年9月2日(注)37,000
取締役 半導体事業部長
今  村  耕  一
1968年6月14日(注)3-
取締役 技術本部長兼技術部長
丸  山  文  明
1967年7月28日(注)33,000
取締役
中  村  修  輔
1957年2月12日(注)3-
取締役
今  井  昌  子
1955年3月23日(注)3-
取締役
星  野  公  洋
1980年4月15日(注)3-
常勤監査役
岩  倉  輝  夫
1962年3月23日(注)44,000
監査役
村  岡  正  三
1949年10月13日(注)5-
監査役
楠  原  利  和
1950年8月28日(注)4-
監査役
湯  浅  幸  男
1959年8月9日(注)4-

(注)1  取締役中村修輔氏、今井昌子氏、星野公洋氏の3氏は、社外取締役であります。

2  監査役村岡正三氏、楠原利和氏、湯浅幸男氏の3氏は、社外監査役であります。

3  取締役の任期は、2023年5月期に係る定時株主総会終結の時から2024年5月期に係る定時株主総会終結の時までであります。

4  監査役岩倉輝夫氏、楠原利和氏及び湯浅幸男氏の任期は、2023年5月期に係る定時株主総会終結の時から2027年5月期に係る定時株主総会終結の時までであります。

5  監査役村岡正三氏の任期は、2022年5月期に係る定時株主総会終結の時から2026年5月期に係る定時株主総会終結の時までであります。

※有価証券報告書から抜粋

代表取締役の経歴

代表取締役会長の中澤正幸氏は1943年7月生まれ。1974年2月三益産商株式会社入社、常務取締役、代表取締役社長等を経て2017年8月代表取締役会長に就任(現任)した。
代表取締役社長の細谷信明氏は1949年9月生まれ。1973年4月同社入社、常務取締役、専務取締役、代表取締役副社長等を経て2017年8月代表取締役社長に就任(現任)した。

報告セグメント

2023年11月期 参照日時:2023/11/30

セグメント売上高
半導体事業部23,826,000,000
産商事業部20,192,000,000
エンジニアリング事業部

事業モデル

半導体事業部はシリコンウエハー(プライムウエハー、再生ウエハー)等の加工・販売を展開している。信越半導体株式会社(信越化学工業(4063)の子会社)からのプライムウエハー受託加工が主力である。産商事業部は計測器、試験機、その他精密機器等の販売、およびエンジニアリング事業部の製作品(半導体材料加工装置等)の販売を展開している。生産拠点は群馬県高崎市の半導体事業部上郊工場である。
主要取引先は信越半導体株式会社(全社売上高に占める割合2020年5月期56.2%、2021年5月期54.3%)、および株式会社日立ハイテク(同2020年5月期16.9%、2021年5月期15.5%)である。

競合他社

  • 3436 SUMCO(23年12月期売上高425,941百万円)
  • 4043 トクヤマ(23年3月期売上高351,790百万円)
  • 4063 信越化学工業(23年3月期売上高2,808,824百万円)
  • 5711 三菱マテリアル(23年3月期売上高1,625,933百万円)
  • 6890 フェローテックホールディングス(23年3月期売上高210,810百万円)
  • 7970 信越ポリマー(23年3月期売上高108,278百万円)

連結の範囲

2021年5月期末時点で、グループは同社、同社のその他の関係会社1社(信越化学工業(4063))、およびその他の関係会社の子会社1社(信越半導体株式会社)で構成されている。

強み・弱み

1966年にシリコンウエハー加工を開始して以来培った技術力・品質力をベースとして、積極的な設備投資で大口径・高品質ニーズに応える加工技術を確立している。また再生ウエハー分野で世界1位の市場シェアを誇るなど独自の地位を確立している。
保有比率40%を超える筆頭株主でもある信越化学工業(4063)および信越半導体株式会社向けの売上が、全社売上の5割強(2社合計で2020年5月期58.5%、2021年5月期57.3%)を占める安定収益源となり、業績は概ね堅調に推移している。ただし、同時に特定取引先依存リスクが存在していることになる。半導体需要が高水準に推移して事業環境は良好だが、新規取引先開拓が今後の課題だろう。

KPI

  • 半導体事業部の売上高(調整前)
  • 営業利益(調整前)
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