4591 リボミックの業績について考察してみた

4591 リボミックの業績について考察してみた

PERAGARUアナリスト

四半期業績推移随時更新中

(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2022.Q3 2021.12 2 -348 -17400%
FY2022.Q4 2022.03 73 -622 -852.05%
FY2023.Q1 2022.06 2 -632 -31600%
FY2023.Q2 2022.09 1 -295 -29500%
(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2017.Q4 2017.03 18 -308 -1711.11%
FY2018.Q1 2017.06 17 -158 -929.41%
FY2018.Q2 2017.09 17 -160 -941.18%
FY2018.Q3 2017.12 16 -194 -1212.5%
FY2018.Q4 2018.03 14 -387 -2764.29%
FY2019.Q1 2018.06 0 -266 0%
FY2019.Q2 2018.09 0 -197 0%
FY2019.Q3 2018.12 0 -209 0%
FY2019.Q4 2019.03 7 -256 -3657.14%
FY2020.Q1 2019.06 1 -219 -21900%
FY2020.Q2 2019.09 2 -181 -9050%
FY2020.Q3 2019.12 2 -254 -12700%
FY2020.Q4 2020.03 116 -260 -224.14%
FY2021.Q1 2020.06 2 -262 -13100%
FY2021.Q2 2020.09 2 -301 -15050%
FY2021.Q3 2020.12 1 -275 -27500%
FY2021.Q4 2021.03 86 -401 -466.28%
FY2022.Q1 2021.06 2 -336 -16800%
FY2022.Q2 2021.09 3 -442 -14733.33%
FY2022.Q3 2021.12 2 -348 -17400%
FY2022.Q4 2022.03 73 -622 -852.05%
FY2023.Q1 2022.06 2 -632 -31600%
FY2023.Q2 2022.09 1 -295 -29500%

沿革

2003年8月、東京大学医科学研究所の教授中村義一の研究成果を利用した医薬品開発を目的に株式会社リボミックを設立。2005年3月にRNAアプタマーを利用した新規医薬品の開発を本格的に開始する。2008年1月に大塚製薬株式会社と長期共同研究契約を締結、その後も国内外製薬会社と研究契約を締結する。2014年9月に東証マザーズ上場。2022年4月東証の市場区分見直しによりグロース市場へ移行。創薬プラットフォーム系(新薬開発を自社で行うのみならず、新薬のタネを他の製薬会社に供与する)バイオベンチャーとして事業を行う

株主構成

有価証券報告書によると2022年9月末時点で5%以上を保有する株主は存在しない。筆頭株主は、SBI証券で3.08%を保有。以降は全薬工業株式会社や藤本製薬株式会社などの製薬会社、証券会社、同社取締役などが並ぶ。2021年3月期末時点で筆頭株主だった大塚製薬株式会社は主要株主では無くなっている外国人株式保有比率は10%未満

取締役会

取締役4名(社内2名、社外2名)、監査役は3名(全員社外)、監査役会設置会社である。代表権を持たない社内取締役は、三井住友銀行等金融業界経験者の大岩久人氏。社外取締役は元参天製薬研究開発本部長西畑利明氏、東京慈恵会医科大学教授松藤千弥氏の2名。

代表取締役の経歴

代表取締役社長の中村義一氏は1947年11月生まれ。1972年に京都大学卒業後、同大学大学院に進学し1977年博士課程修了、理学博士となる。1978年4月東京大学医科学研究所助手になる。助教授を務めた後、2000年10月より同研究所教授に。2005年から同社取締役最高技術責任者に就任、2012年4月より代表取締役を務め、2020年6月からは研究開発本部長も兼任する

報告セグメント

「創薬事業及びこれに付随する事業」の単一セグメント。2023年3月期第2四半期累計期間の事業収益は3百万円であすか製薬株式会社との共同研究終了に伴い前年同期比▲1百万円、営業利益は▲927百万円だった。事業収益は研究の進捗等に左右され、年度により変動する

事業モデル

抗体に継ぐ次世代新薬として期待されているアプタマー(拡散医薬の一種)に特化して医薬品の研究開発を行う。同社に蓄積されたアプタマー創薬に関する技術、知識、経験、ノウハウ等からなる同社独自の創薬プラットフォーム「RiboARTシステム」を活用し、疾患や標的タンパク質に限定されない様々な新薬を創製する事業を展開している。また同社は、創薬探索から臨床開発まで実施できる企業へと成長する事を目標とし、数年前より一部の自社製品については自社にて臨床試験を実施、POC(Proof of Concept)を取得した後にライセンス・アウトすることを事業スキームに加えている。

同社HP TOP>事業内容>アプタマー創薬技術

同社の収入は自社創薬した製品を製薬企業にライセンス・アウトすることで得るライセンス収入と、製薬企業との共同研究による共同研究収入の2つから構成される

同社HP TOP>事業内容>ビジネスモデル

現在は自社創製したRBM-007が重点開発プログラムとして、2つの適応症別のプロジェクト「滲出型加齢黄斑変性症(wet AMD)」と「軟骨無形成症」で開発を進めている。現在wet AMDはPhase2試験を完了、製薬企業等との提携に向け交渉を行っている。軟骨無形成症はPhase1試験を完了、小児に対するPhase2a試験実施の段階に移行している。尚、本プロジェクトは2021年度から3年間AMED(国立研究開発法人日本医療研究開発機構)の希少疾病用医薬品指定前実用化支援事業として実施されている。

競合他社

新薬のタネを他の製薬企業等に提供するプラットフォーム系バイオベンチャーとしては、4587ペプチドリーム(2021年12月期売上高9,365百万円)、4583カイオムバイオサイエンス(同712百万円)、4572カルナバイオサイエンス(同2,017百万円)、4571ナノキャリア(2022年3月期売上高264百万円)などが挙げられる。

連結の範囲

連結子会社は持たないが、非連結子会社として2017年8月米国における臨床試験実施を目的としたRIBOMIC USA Inc.を設立している。

強み・弱み

特定の限られた化合物を開発するのではなく、創薬プラットフォーム「RiboARTシステム」から様々な疾患領域や創薬ターゲットの新薬候補を創出できること、これを自社創薬のみならず他社にも提供できることが同社の強み。一方でバイオベンチャー全般の課題だが、医薬品開発は長期化・大規模化の傾向にあり、延期や資金繰りによっては開発が中止となる可能性が常に考えられる。

KPI

パイプラインがKPIとなる。RBM-007が重点開発プログラム。2つのテーマに分かれ、wet AMDはPhase2試験を完了し、製薬企業等との提携に向け交渉中。

2023年3月期第2四半期決算説明会資料

業績

事業収益は受託金額や件数で変動、直近2022年3月期は80百万円。利益面では上場来1期を除いて赤字が続き、営業損失は▲1,000百万円前後だったものが2022年3月期は▲1,748百万円とマイナス幅を拡大させている。フリーCFは営業CFが恒常的にマイナスのため、定期預金払戻しにより投資CFのプラス幅が大きかった1期を除きマイナス。有利子負債も1期を除きゼロで、2022年3月期末の自己資本比率は94.7%だった。2022年8月減資を実施

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