2157 コシダカホールディングスの業績について考察してみた

2157 コシダカホールディングスの業績について考察してみた

PERAGARUアナリスト

四半期業績推移随時更新中

(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2023.Q3 2023.05 14,372 2,430 16.91%
FY2023.Q4 2023.08 14,648 1,712 11.69%
FY2024.Q1 2023.11 13,182 573 4.35%
FY2024.Q2 2024.02 17,396 4,261 24.49%
(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2017.Q2 2017.02 14,532 2,536 17.45%
FY2017.Q3 2017.05 14,111 1,714 12.15%
FY2017.Q4 2017.08 14,312 1,283 8.96%
FY2018.Q1 2017.11 13,842 1,060 7.66%
FY2018.Q2 2018.02 16,552 2,627 15.87%
FY2018.Q3 2018.05 15,369 1,860 12.1%
FY2018.Q4 2018.08 16,008 2,311 14.44%
FY2019.Q1 2018.11 14,770 1,368 9.26%
FY2019.Q2 2019.02 17,812 3,616 20.3%
FY2019.Q3 2019.05 16,551 2,635 15.92%
FY2019.Q4 2019.08 16,707 1,888 11.3%
FY2020.Q1 2019.11 15,577 1,073 6.89%
FY2020.Q2 2020.02 18,404 3,807 20.69%
FY2020.Q3 2020.05 3,291 -3,009 -91.43%
FY2020.Q4 2020.08 6,031 -724 -12%
FY2021.Q1 2020.11 6,546 -983 -15.02%
FY2021.Q2 2021.02 5,570 -1,661 -29.82%
FY2021.Q3 2021.05 4,701 -2,300 -48.93%
FY2021.Q4 2021.08 3,974 -2,684 -67.54%
FY2022.Q1 2021.11 6,371 -1,130 -17.74%
FY2022.Q2 2022.02 10,162 1,405 13.83%
FY2022.Q3 2022.05 10,493 1,029 9.81%
FY2022.Q4 2022.08 10,969 901 8.21%
FY2023.Q1 2022.11 11,278 534 4.73%
FY2023.Q2 2023.02 14,331 2,991 20.87%
FY2023.Q3 2023.05 14,372 2,430 16.91%
FY2023.Q4 2023.08 14,648 1,712 11.69%
FY2024.Q1 2023.11 13,182 573 4.35%
FY2024.Q2 2024.02 17,396 4,261 24.49%

沿革

1967年3月中華料理店を営む有限会社新盛軒として群馬県にて創業。1970年上州ラーメンの屋号にてチェーン展開を開始。最盛期で6店舗まで拡大。1990年8月カラオケボックス1号店を開設。1993年12月カラオケ本舗まねきねこ1号店を群馬県に開設。2000年3月株式会社コシダカに商号、組織変更。2007年6月ジャスダック証券取引所に上場。2010年9月株式会社コシダカホールディングスに商号変更。2016年11月東証一部に市場変更。2018年3月には子会社であるカーブスホールディングスを通じてフィットネスクラブのFCであるカーブスを買収。その後カーブスホールディングスを非連結子会社化で分離し、2020年3月にカーブスホールディングスは東証一部に上場を果たしている。2022年4月市場区分見直しによりプライム市場へ移行。「カラオケまねきねこ」「ワンカラ」ブランドで国内にカラオケボックス直営店を展開するほか、韓国やシンガポール、マレーシア、タイ、インドネシアでも店舗展開。温浴事業も国内に5施設有する。

株主構成

参照日時:2023/08/31

氏名又は名称所有株式数割合
株式会社ヨウザン21,328,00025.92%
株式会社ふくる8,368,00010.17%
NORTHERN TRUST CO.(AVFC)RE FIDELITY FUNDS|(常任代理人 香港上海銀行東京支店 カストディ業務部)6,605,4598.03%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)5,709,5006.94%
BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG(FE-AC)|(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)1,568,9731.91%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)1,521,6001.85%
腰髙 博1,000,0001.22%
腰髙 美和子964,0001.17%
一般社団法人SACHI信託口1960,0001.17%
一般社団法人SACHI信託口2960,0001.17%
一般社団法人SACHI信託口3960,0001.17%

取締役会

参照日時:2023/08/31

役職名・氏名生年月日任期所有株式数
取締役社長(代表取締役)CEO
腰髙 博
1960年4月2日(注)41,000,000
専務取締役専務執行役員グループHR管掌
腰髙 美和子
1960年11月23日(注)4964,000
専務取締役専務執行役員 グループCF管掌
土井 義人
1961年3月20日(注)4643,200
取締役執行役員海外事業部長
座間 晶
1972年11月19日(注)42,455
取締役
小林 建治
1978年12月11日(注)4-
取締役(監査等委員)
西 智彦
1954年10月10日(注)53,200
取締役(監査等委員)
森内 茂之
1957年2月26日(注)5-
取締役(監査等委員)
髙井 研一
1952年7月10日(注)5-

(注) 1.取締役小林 建治並びに監査等委員である取締役西 智彦、森内 茂之及び髙井 研一は、社外取締役であります。

2.専務取締役腰髙 美和子は代表取締役社長腰髙 博の配偶者であります。

3.当社の監査等委員会については次のとおりであります。委員長 西 智彦、委員 森内 茂之、委員 髙井 研一

4.取締役(監査等委員である取締役を除く。)の任期は、2023年11月開催の定時株主総会における選任時から2024年8月期に係わる定時株主総会終結の時までであります。

5.監査等委員である取締役の任期は、2023年11月開催の定時株主総会における選任時から2025年8月期に係わる定時株主総会終結の時までであります。

6.当社は経営上の意思決定と業務執行の分離、意思決定の迅速化並びに職務権限と責任を明確にするために執行役員制度を採用しております。上記取締役以外の執行役員として、佐々木敏之、順藤治朗(IP担当)、田中琢磨(カラオケ事業担当)、田中恵(経営企画室長)、菊池弘充(経理・財務担当)、三浦亮(総務担当)、腰高理志(ⅮⅩ担当)の7名が就任しております。 

※有価証券報告書から抜粋

代表取締役の経歴

代表取締役社長の腰高博氏は1960年4月生まれ。東北大学経済学部を卒業後の1986年4月に実家のラーメン屋であった、有限会社新盛軒に入社。1990年よりカラオケ事業を推し進め、1995年8月に代表取締役社長に就任。その後「カラオケ本舗まねきねこ」の積極展開により、同社の業績を拡大した

報告セグメント

2023年11月期 参照日時:2023/11/30

セグメント売上高(百万円)
カラオケ12,707
不動産管理267

「カラオケ事業」、「温浴事業」、「不動産管理事業」の3報告セグメントに大別され、2022年8月期第3四半期累計期間の売上高27,026百万円の構成比はカラオケ事業95.1%、温浴事業2.5%、不動産管理事業3.0%。利益は太宗をカラオケ事業で創出する一方、温浴事業は赤字だった。

事業モデル

カラオケ事業は、日本国内で「カラオケまねきねこ」「ワンカラ」の2ブランドを展開し、韓国とシンガポールは連結子会社で、マレーシア、タイ、インドネシアは非連結子会社で「まねきねこ」ブランドのカラオケボックス店を展開する。なお、韓国ではスピーカー等カラオケ周辺機器の製造、販売も行う。店舗数は2021年8月末時点で、国内はカラオケまねきねこ539店舗、ワンカラ6店舗。大証のカラオケ店舗を41店譲受け、うち21店舗は2021年8月期中に出店。前年同期比+38店となった。2022年8月期に入ってからも出店を続けている(KPI参照)。海外は韓国4店舗、マレーシア6店舗、タイ1店舗、インドネシア1店舗である。シンガポールからは撤退となった。コロナウィルス感染拡大を受けて、まねきねこ店舗の有効スペース活用として、ワタミ株式会社が本部運営を行う「から揚げの天才」にフランチャイジーとして事業傘下しており、14店舗を展開している。(2021年8月期末時点)
温浴事業は「まねきの湯」「らんぷの湯」のブランドでスーパー銭湯形態の温浴施設を国内で5施設運営
不動産管理事業は、子会社が群馬県、神奈川県、愛知県に所有する不動産賃貸ビルの運営管理を行う
カラオケ本舗まねきねこによる顧客利用料、温浴施設利用料、不動産管理による管理料が主な収益源となり、一般顧客を対象とする。昨今は世界的なエネルギー・食糧の供給不足や円安の進行による物価高が懸念されるが、コロナ禍によるまん延防止等重点措置が3月中に全解除となったことから企業活動、個人消費ともコロナ前の状態に戻りつつある。

2021年8月期 決算説明資料

競合他社

連結の範囲

株式会社コシダカ、株式会社コシダカプロダクツ、株式会社コシダカビジネスサポート、KOSHIDAKA KOREA Co.,Ltd、KOSHIDKA INTERNATIONAL PTE.LTD、KOSHIDAKA SHINGAPORE PTE.LTD、KOSHIDAKA MALAYSIA SDN.BHD、KOSHIDAKA THAILAND CO.,LTD、の8社が連結子会社に該当する。株式会社コシダカがカラオケ事業と温浴事業を担っており、同社の中核を担う

強み・弱み

カラオケ本舗まねきねこの利用料金の安さは同社の強みである。例えば平日9~11時までの時間帯に、ワンオーダー制で30分利用料が一人10円など突出している。更に、業界初の試みである食べ物・飲み物の持ち込みをOKとしたカラオケスタイルを確立している。同社は居抜き物件を狙った新規出店を手掛けており、新規出店コストが安いためこれらを実現し、ユーザーからの高い支持を得て店舗数を拡大してきた。運営固定費がかかるため、稼働率が下がると利益を維持するのが困難な事業形態である。「エンタメをインフラに」を企業理念としており、主力の国内でカラオケを含めたエンタメの先行き、コロナ禍からの回復度合いが同社業績を左右する。

KPI

①カラオケ本舗まねきねこ等出店数、店舗数(下図)
②温浴施設新規出店数
③海外出店数

2022年8月期第2四半期 決算説明資料
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