4053 Sun Asteriskの業績について考察してみた

4053 Sun Asteriskの業績について考察してみた

PERAGARUアナリスト

四半期業績推移随時更新中

(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2021.Q4 2021.12 2,307 282 12.22%
FY2022.Q1 2022.03 2,604 305 11.71%
FY2022.Q2 2022.06 2,591 154 5.94%
FY2022.Q3 2022.09 2,795 190 6.8%
(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2020.Q2 2020.06 1,290 249 19.3%
FY2020.Q3 2020.09 1,272 146 11.48%
FY2020.Q4 2020.12 1,398 192 13.73%
FY2021.Q1 2021.03 1,822 417 22.89%
FY2021.Q2 2021.06 1,810 365 20.17%
FY2021.Q3 2021.09 2,091 347 16.59%
FY2021.Q4 2021.12 2,307 282 12.22%
FY2022.Q1 2022.03 2,604 305 11.71%
FY2022.Q2 2022.06 2,591 154 5.94%
FY2022.Q3 2022.09 2,795 190 6.8%

沿革

2012年7月東京都で株式会社フランジア・ジャパン(旧)を設立。2013年3月株式会社アイピース設立。2014年6月シンガポールにFramgia Holdings Pte.Ltdを設立。2014年12月Framgia Holdings Pte.Ltd が株式会社アイピースを子会社化、また株式会社アイピースを株式会社フランジア・ジャパンに商号変更。2017年12月グループ再編で現経営陣が株式会社フランジア・ジャパンの株式を取得、株式会社フランジアに商号変更する。2019年3月にリブランディングを目的として株式会社Sun Asteriskに社名変更(海外法人も同様) 2020年7月東証マザーズに上場、2022年4月の市場区分見直しによりグロース市場に属する。新規事業・DXの開発支援を行う専門チームの派遣や、国内のIT人材の発掘・育成・紹介などの事業を展開

株主構成

有価証券報告書によると2021年12月末時点の筆頭株主は、創業メンバーの一人であり取締役の平井誠人氏で保有比率は30.58%。次いで2013年より経営に参画する取締役の服部裕輔氏が15.30%、創業メンバーの一人である藤本一成氏が8.53%、同社代表取締役の小林泰平氏が7.73%で続き、以降は保有割合5%未満で農林中央金庫系列のベンチャーキャピタル、国内信託銀行信託口、個人名が名を連ねる。外国人株式保有比率は10%未満

取締役会

取締役は8名(社内6名、社外2名)、うち3名は監査等委員(社内1名、社外2名)。監査等委員会設置会社である。フランジア・ジャパンを共同創業した平井氏、小林氏と、サンアスタリスク設立時に経営参画した服部氏などが取締役として就任している。

代表取締役の経歴

代表取締役の小林泰平氏は1983年11月生まれ。早稲田実業学校高等部を中退した後、新宿のクラブでのアルバイトや、「せどり」をするなどして生計を立てる。2010年4月株式会社インタープリズムに入社。そこでソフトウェアエンジニアの道へと進み、その時一緒に働いたのがベトナムの人々であったことから、サンアスタリスクは早くからベトナムに現地法人を立ち上げている。2012年10月同社前身であるフランジア・ジャパンを平井氏と藤本氏の3名で共同創業しCOOに就任。2017年12月より代表取締役に就任。

報告セグメント

「デジタル・クリエイティブ事業」の単一セグメントである。「クリエイティブ&エンジニアリング」と「タレントプラットフォーム」の2つのサービスラインを有する。2022年12月期第1四半期のサービス別構成比率は「クリエイティブ&エンジニアリング」が88.9%、「タレントプラットフォーム」が11.1%。利益の詳細な開示は無い。

事業モデル

国内のクライアントを対象に、事業アイディアの創出からプロダクト開発、成長に至るまでを支援する。デジタル・テクノロジーとクリエイティブを活用できる最適なチームを編成し、幅広い産業でデジタライゼーションを促進する。クライアントの持つ課題を抽出し、検証、開発から機能拡充に至るまで、そのサービス立ち上げに必要なプロセスをカバーするのが同社の特徴である。「クリエイティブ&エンジニアリング」サービスでは、ビジネスコンサルティングやCTOの経験者を150人以上抱え、PMやエンジニア、SEといった人材は1,000人以上を有し専門チームを編成して対応にあたる。「タレントプラットフォーム」サービスでは、日本国内で活躍できる人材をASEAN諸国で産学連携において輩出しており、ベトナムを中心にインドネシア、マレーシアの合計8校の大学と提携し、同社がプログラムを提供することで1,800名を超える人材を養成。加えて、この2つのサービスを独自の5つのプラットフォームで支える。ナレッジの共有や最適な人員配置、開発の効率化を実現するプラットフォームである。

2022年12月期第1四半期決算説明資料

3か月以上継続する準委任契約をストック型と同社で定義しており、ストック型契約の比率は6割程度と見られ、顧客数および月額平均顧客単価は順調に増加・上昇している。同社がエンタープライズと定義する、上場企業の中でも日経225、日経400、日経500のいずれかに採用される大企業の顧客が3割弱を占める。これまでに300以上のプロジェクト実績を有し、プロジェクトへの派遣を通して抱える人材も育成される仕組み。

2022年12月期第1四半期決算説明資料

競合他社

顧客のDX推進を支援し、プロジェクト単位でチーム派遣する事業を展開する競合として、7351グッドパッチ(2021年8月売上高2,741百万円)や2130メンバーズ(2022年3月期売上高14,938百万円)、4170Kaizen Platform(2021年12月期売上高2,260百万円)などが挙げられる。同社2021年12月期売上高8,030百万円。

連結の範囲

連結子会社は4社。グルーヴ・ギア株式会社、Sun Asterisk Vietnam Co.,Ltdと、2021年12月期に新設した株式会社NEWhと、株式取得により子会社化したゲームアプリ提供やイラスト・デザインビジネスを展開する株式会社Trysが該当する。

強み・弱み

ベトナム子会社に1,000人を超えるエンジニアを有していることが強みの一つである。IT業界は近年人材不足が問題視されており、どの企業も人材の確保に苦戦するが、同社は創業当初からベトナム法人を設立し、現地のエンジニア組織を作ることに注力してきた。そのため、現在では潤沢なリソースをもって顧客のオーダーに対応していく体制が構築されている。また、顧客企業の課題抽出から検証、開発等を一気通貫して手掛けることができることも強みである。それによりストック型ビジネスを構築している。DX推進の分野は市場規模が大きく、急速に成長している。コロナ以降は、即戦力となる人材のニーズが高く、プロジェクトを通して経験の浅い人材を育成する同社のビジネスモデルで今後も市場成長の恩恵を享受できるかは懸念点となる。

KPI

①ストック型顧客数:98社(前年同期比+10社)
②月額平均顧客単価:524万円(前年比+85万円)
③エンジニア採用数
④月次解約率

2022年12月期第1四半期決算説明資料

業績

2020年7月マザーズ上場。開示のある2018年12月期売上高2,218百万円から3年で売上高は3.6倍に成長している。2021年12月期売上高8,030百万円(前年同期比+49.6%)、営業利益1,411百万円(前年同期比+59.4%)と増収増益である。2022年12月期会社計画も売上高11,400百万円、営業利益予想は1,710百万円と増収増益計画。フリーCFは子会社株式取得に伴う投資などにより2期連続のマイナス。2021年12月期末の自己資本比率は78.4%。

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