4053 Sun Asteriskの業績について考察してみた

4053 Sun Asteriskの業績について考察してみた

PERAGARUアナリスト

沿革

2012年7月東京都でフランジア・ジャパンを設立。2012年10月ベトナムにFramgia Vietnam Co., Ltdを設立。2013年3月株式会社アイピース(現Sun Asterisk)を設立。2014年6月シンガポールにFramgia Holdings Pte.Ltdを設立。2017年12月にグループ再編でフランジア・ジャパン(旧アイピース)が株式会社フランジアとしてFramgia Vietnam Co., Ltdを子会社化して独立し、シンガポールのFramgia Holdings Pte.Ltdとは資本関係を解消。2019年3月にリブランディングを目的として株式会社Sun Asteriskに社名変更(海外法人も同様) 。2020年7月に東証マザーズに上場。新規事業・DXの開発支援を行う専門チームの派遣や、国内のIT人材の発掘・育成・紹介などの事業を展開

株主構成

2020年12月末時点の筆頭株主は、創業メンバーの一人であり取締役の平井誠人氏で保有比率は35.36%。次いで2013年より経営に参画する取締役の服部裕輔氏で保有比率は19.40%/、創業メンバーの一人である藤本一成氏で保有比率は9.76%、代表取締役の小林泰平氏で保有比率は7.92%、農林中央金庫5.71%の保有と続く。外国人株式保有比率は10%未満。

取締役会

取締役は7名(社内5名、社外2名)、社外2名は監査等委員である。監査等委員会設置会社である。フランジア・ジャパンを共同創業した平井氏と藤本氏、小林氏の3名と、サンアスタリスク設立時に経営参画した服部氏が取締役として就任している。

代表取締役の経歴

代表取締役の小林泰平氏は1983年11月生まれ。早稲田実業学校高等部を中退した後、新宿のクラブでアルバイトや、「せどり」をするなどして生計を立てる。2010年4月株式会社インタープリズムに入社。そこでソフトウェアエンジニアの道へと進み、その時一緒に働いたのがベトナムの人々であったことから、サンアスタリスクは早くからベトナムに現地法人を立ち上げている。2012年10月同社前身であるフランジア・ジャパンを平井氏と藤本氏の3名で共同創業しCOOに就任。2017年12月より代表取締役に就任。

報告セグメント

「デジタル・クリエイティブ事業」の単一セグメントである。「クリエイティブ&エンジニアリング」と「タレントプラットフォーム」の2つのサービスラインを有する。サービス別の詳細な売上開示は無い。

2020年12月期 通期決算説明資料

事業モデル

国内のクライアントを対象に、事業アイディアの創出からプロダクト開発、成長に至るまでを支援する。デジタル・テクノロジーとクリエイティブを活用できる最適なチームを編成し、幅広い産業でディタライゼーションを促進する。クライアントの持つ課題を抽出し、検証、開発から機能拡充に至るまで、そのサービス立ち上げに必要なプロセスをカバーするのが同社の特徴である。「クリエイティブ&エンジニアリング」サービスでは、ビジネスコンサルティングやCTOの経験者を150人以上抱え、PMやエンジニア、SEといった人材は1,000人以上を有し専門チームを編成して対応にあたる。「タレントプラットフォーム」サービスでは、日本国内で活躍できる人材をASEAN諸国で産学連携において輩出しており、ベトナムを中心にインドネシア、マレーシアの合計8校の大学と提携し、同社がプログラムを提供することで1,800名を超える人材を養成。加えて、この2つのサービスを独自の5つのプラットフォームで支える。ナレッジの共有や最適な人員配置、開発の効率化を実現するプラットフォームである。
3か月以上継続する準委任契約をストック型と同社で定義しており、棒グラフでの開示のみであるがストック型契約の比率は7割を超えていると見られ、顧客数および月額平均顧客単価は順調に増加・上昇している。同社がエンタープライズと定義する、上場企業の中でも日経225、日経400、日経500のいずれかに採用される大企業の顧客が3割弱を占める。これまでに300以上のプロジェクト実績を有し、プロジェクトへの派遣を通して抱える人材も育成される仕組み。

2020年12月期 通期決算説明資料

競合他社

顧客のDX推進を支援し、プロジェクト単位でチーム派遣する事業を展開する競合として、7351グッドパッチ(2020年8月売上高2,143百万円)や2130メンバーズ(2021年3月期売上高12,087百万円)などが挙げられる。同社2020年12月期売上高5,367百万円。

連結の範囲

グルーヴ・ギア株式会社、Sun Asterisk Vietnam Co.,Ltdの2社が連結子会社に該当する。

強み・弱み

ベトナム子会社に1,000人を超えるエンジニアを有していることが強みの一つである。IT業界は近年人材不足が問題視されており、どの企業も人材の確保に苦戦するが、同社は創業当初からベトナム法人を設立し、現地のエンジニア組織を作ることに注力してきた。そのため、現在では潤沢なリソースをもって顧客のオーダーに対応していく体制が構築されている。また、顧客企業の課題抽出から検証、開発等を一気通貫して手掛けることができることも強みである。それによりストック型ビジネスを構築している。DX推進の分野は市場規模が大きく、急速に成長している。コロナ以降は、即戦力となる人材の途用ニーズが高く、プロジェクトを通して経験の浅い人材を育成する同社のビジネスモデルで今後も市場成長の恩恵を享受できるかは懸念点となる。

KPI

①DX新規契約件数
②ストック型顧客数(前年比+16社)
③月額平均顧客単価(前年比+38万円)
④エンジニア採用数

2020年12月期 通期決算説明資料

業績

2020年7月マザーズ上場。開示のある2018年12月期売上高2,218百万円から売上高は2.4倍に成長している。2020年12月期売上高5,367百万円(前年同期比+18.5%)、営業利益886百万円(前年同期比+86.8%)、当期純利益804百万円(前年同期比+95.8%)と増収増益である。2021年12月期会社計画も売上高6,600百万円、当期純利益予想は980百万円といずれも30%以上の増収増益計画。自己資本比率は80%超え、営業CFは862百万円。