7064 ハウテレビジョンの業績について考察してみた

7064 ハウテレビジョンの業績について考察してみた

PERAGARUアナリスト

四半期業績推移随時更新中

(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2024.Q1 2023.04 286 -50 -17.48%
FY2024.Q2 2023.07 631 267 42.31%
FY2024.Q3 2023.10 434 71 16.36%
FY2024.Q4 2024.01 491 118 24.03%
(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2019.Q4 2019.01 207 52 25.12%
FY2020.Q1 2019.04 200 21 10.5%
FY2020.Q2 2019.07 251 61 24.3%
FY2020.Q3 2019.10 167 -14 -8.38%
FY2020.Q4 2020.01 216 23 10.65%
FY2021.Q1 2020.04 195 -31 -15.9%
FY2021.Q2 2020.07 248 -11 -4.44%
FY2021.Q3 2020.10 219 -54 -24.66%
FY2021.Q4 2021.01 206 -119 -57.77%
FY2022.Q1 2021.04 216 -38 -17.59%
FY2022.Q2 2021.07 344 35 10.17%
FY2022.Q3 2021.10 241 -30 -12.45%
FY2022.Q4 2022.01 343 79 23.03%
FY2023.Q1 2022.04 270 24 8.89%
FY2023.Q2 2022.07 491 201 40.94%
FY2023.Q3 2022.10 330 34 10.3%
FY2023.Q4 2023.01 452 137 30.31%
FY2024.Q1 2023.04 286 -50 -17.48%
FY2024.Q2 2023.07 631 267 42.31%
FY2024.Q3 2023.10 434 71 16.36%
FY2024.Q4 2024.01 491 118 24.03%

沿革

2010年2月株式会社ハウテレビジョン設立。2010年4月リクルーティング・プラットフォーム「外資就活ドットコム」リリース。2016年2月若手社会人のキャリアアップ支援サービス「Liiga」リリース。2019年4月東証マザーズ上場。2022年4月東証の市場区分見直しによりグロース市場へ移行。難関大学生向けや若手社会人向けの就活、キャリアアップ支援サービス等を展開する

報告セグメント

同社の事業は「キャリアプラットフォーム事業」の単一セグメント。売上高は新卒サービスと中途サービスに細分化され、四半期別の売上高推移は下図の通り。2023年1月期通期の売上高は新卒サービスが約8割、中途サービスが約2割という構成。

2023年1月期通期決算説明資料

事業モデル

「外資就活ドットコム」や「Liiga」などを通じたキャリアプラットフォーム事業を展開する。2023年1月末における累積取引社数は796社(前年同月比+88社)、累積会員数は468,961人(同+85,984人)。「外資就活ドットコム」は、主に国内外の難関大学に所属する学生を対象とした新卒学生キャリアプラットフォームで、同社が厳選した外資系企業や国内でも入社難易度が高いと目される企業の募集情報を掲載している。学生は無料で会員登録ができ、サービスを受けることができる。募集企業は企業情報の掲載や会員へのアプローチ権限など機能の違いに応じて規定の料金を同社に支払う。
「Liiga」では「ダイレクト・リクルーティング」や「転職エージェント」などのサービスを展開しており、募集企業に対するシステム基本利用料や転職が実現した際の成功報酬を収受するビジネスモデルとなっている。

2023年1月期通期決算説明資料

過去35年以上にわたり大卒求人倍率は1倍を上回り、需要が供給を超過している。中でも同社会員層である優秀学生層の採用は企業にとって容易ではない状況が続いている。

競合他社

ビジネスSNS「ウォンテッドリー」を運営する3991ウォンテッドリー、求人情報サイト大手の4849エン・ジャパン、求人情報検索エンジン「インディード」の6098リクルートホールディングスなど競合は多い。

強み・弱み

新卒サービスの会員が中途サービスに移行し、LTVの高い若年転職潜在層を囲い込むモデルとなっていることが強み。「外資就活ドットコム」は難関大学生をターゲットとしていること、「Liiga」は全体の登録会員のうち40%程度が「外資就活ドットコム」の登録会員出身者であり、募集企業にとって若手ハイクラス層にアプローチできることから他社との差別化が図られている。懸念点としては、日本国内は少子高齢化が進んでおり同社がサービスを提供する若年層は緩やかに減少していること、そうした中、特定のサービス「外資就活ドットコム」に同社収益の依存度が高いことなどが挙げられる。

KPI

新卒サービスは顧客数や単価、中途サービスは顧客数やマッチ数、単価などがKPIとなる。詳細は下図参照。

2023年1月期通期決算説明資料

業績

上場以降業容は順調に拡大、2022年1月期、2022年1月期と2期連続で前期比30%以上の増収を達成している。利益面では2021年1月期に、中期経営計画上の投資フェーズと位置付け販管費などが増大したことから赤字に。以降は利益率の改善を見せている。フリーCFは投資が多かった2020年1月期と2021年1月期にマイナスとなった。2021年1月期以降、自己資本比率は40%台。

7064 ハウテレビジョン
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