2371 カカクコムの業績について考察してみた

2371 カカクコムの業績について考察してみた

PERAGARUアナリスト

四半期業績推移随時更新中

(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2023.Q4 2023.03 16,259 6,020 37.03%
FY2024.Q1 2023.06 15,362 5,171 33.66%
FY2024.Q2 2023.09 16,073 6,128 38.13%
FY2024.Q3 2023.12 17,244 7,000 40.59%
(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2017.Q4 2017.03 11,547 5,808 50.3%
FY2018.Q1 2017.06 10,651 5,100 47.88%
FY2018.Q2 2017.09 11,018 5,392 48.94%
FY2018.Q3 2017.12 11,828 5,701 48.2%
FY2018.Q4 2018.03 13,285 6,683 50.3%
FY2019.Q1 2018.06 12,513 5,560 44.43%
FY2019.Q2 2018.09 13,132 6,123 46.63%
FY2019.Q3 2018.12 14,239 6,513 45.74%
FY2019.Q4 2019.03 14,948 6,874 45.99%
FY2020.Q1 2019.06 14,224 6,448 45.33%
FY2020.Q2 2019.09 15,305 7,121 46.53%
FY2020.Q3 2019.12 15,727 7,316 46.52%
FY2020.Q4 2020.03 15,722 6,332 40.27%
FY2021.Q1 2020.06 9,502 2,209 23.25%
FY2021.Q2 2020.09 12,244 4,668 38.12%
FY2021.Q3 2020.12 16,022 6,592 41.14%
FY2021.Q4 2021.03 13,309 4,826 36.26%
FY2022.Q1 2021.06 12,021 4,012 33.37%
FY2022.Q2 2021.09 11,861 4,109 34.64%
FY2022.Q3 2021.12 14,053 5,661 40.28%
FY2022.Q4 2022.03 13,788 5,365 38.91%
FY2023.Q1 2022.06 14,015 5,374 38.34%
FY2023.Q2 2022.09 14,225 5,532 38.89%
FY2023.Q3 2022.12 16,321 7,021 43.02%
FY2023.Q4 2023.03 16,259 6,020 37.03%
FY2024.Q1 2023.06 15,362 5,171 33.66%
FY2024.Q2 2023.09 16,073 6,128 38.13%
FY2024.Q3 2023.12 17,244 7,000 40.59%

沿革

1997年5月、「価格.com」の前身となる「¥CORE PRICE¥」が開設され、12月に有限会社コアプライスが千葉県にて設立される。その後2000年3月にサイト名称を「価格.com」へ変更し、続いて5月に株式会社カカクコムへと商号変更。2003年10月、東証マザーズへ上場する。2005年3月、レストラン検索・予約サイト「食べログ」を開設するとともに東証一部へ上場した。
2014年10月にライフスタイルメディア「キナリノ」を、また2015年10月には求人情報の一括検索サイト「求人ボックス」を開設。2022年4月、東証の市場区分見直しによってプライム市場へ移行する。
購買支援サイト「価格.com」やレストラン検索・予約サイトの「食べログ」をはじめ生活にまつわるさまざまな情報を発信するメディア事業を主軸とする。

報告セグメント

2023年12月期 参照日時:2023/12/31

セグメント売上高(百万円)
インターネット・メディア事業46,697
ファイナンス事業1,982

報告セグメントはサービス別に設定され、「インターネット・メディア事業」および「ファイナンス事業」の2セグメントで構成される。

事業モデル

「インターネット・メディア事業」では「価格.com」を中心に、生活に関するさまざまな商品の比較サイト、情報サイト、サービスの検索・予約サイトなどを運営する。同事業の収益源は次の5種である。
1. 送客数や販売実績に応じて掲載店舗から受け取る手数料
2. 見積もりや資料請求、契約などに応じてサービスを提供する事業者から受け取る手数料
3. 販促サービスやネット予約に応じて飲食店から受け取る手数料
4. ユーザーへの有料コンテンツ提供による収入
5. バナーやテキスト広告、コンテンツ・検索連動広告等の売上
また「ファイナンス事業」では生命保険および損害保険の募集代理と媒介、保険商品に関するコンテンツ提供やコンサルティングサービスをオンライン展開にておこなう。

競合他社

  • 6098 リクルートホールディングス(23年3月期売上高3,429,519百万円)
  • 2440 ぐるなび(23年3月期売上高12,296百万円)

強み・弱み

営業利益率の高さは強みといえる。「価格.com」は店舗側が情報を登録し、「食べログ」ではユーザーが情報を登録するしくみで、広告費や人件費を抑えて運営できる。両者ともに高い知名度と情報の網羅性を誇り、「食べログ信者」という言葉さえあるように「飲食店の口コミといえば食べログ」が容易に思い浮かぶ。他社とは一線を画す確固たる地位を築いている。
「価格.com」や「食べログ」の運営手法を横展開し、ほかに収益の軸を持てるかどうかが課題。飲食店探しにおいて10代女性ではInstagram、20代男女ではGoogleMapの利用率が上昇している点は懸念材料であり、高い成長が見込める柱をもう1本確保しておきたいところだ。

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KPI

食べログの飲食店販促による収入と、ユーザー会員からの収入はKPIといえる。どちらも2023年3月期第3四半期の数値を示す。
①飲食店販促:5,475百万円(前年同期比+24.2%)
②ユーザー会員:372百万円(円年同期比▲0.5%)

2023年3月期 第3四半期 決算説明会

2371 カカクコム
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