2931 ユーグレナの業績について考察してみた

2931 ユーグレナの業績について考察してみた

PERAGARU管理人

四半期業績推移随時更新中

(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2021.Q4 2021.12 22,307 -5,721 -25.65%
FY2022.Q1 2022.03 10,822 -727 -6.72%
FY2022.Q2 2022.06 10,762 -695 -6.46%
FY2022.Q3 2022.09 10,752 -875 -8.14%
(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2017.Q1 2016.12 3,273 278 8.49%
FY2017.Q2 2017.03 3,355 -1 -0.03%
FY2017.Q3 2017.06 3,603 143 3.97%
FY2017.Q4 2017.09 3,655 530 14.5%
FY2018.Q1 2017.12 3,449 -430 -12.47%
FY2018.Q2 2018.03 3,730 -681 -18.26%
FY2018.Q3 2018.06 3,957 -405 -10.24%
FY2018.Q4 2018.09 4,038 137 3.39%
FY2019.Q1 2018.12 3,431 -6,457 -188.2%
FY2019.Q2 2019.03 3,488 -66 -1.89%
FY2019.Q3 2019.06 3,526 -184 -5.22%
FY2019.Q4 2019.09 3,522 -753 -21.38%
FY2020.Q1 2019.12 3,219 -244 -7.58%
FY2020.Q2 2020.03 2,862 -116 -4.05%
FY2020.Q3 2020.06 3,455 -734 -21.24%
FY2020.Q4 2020.09 3,781 -713 -18.86%
FY2021.Q1 2020.12 3,910 -365 -9.34%
FY2021.Q2 2021.03 3,827 -146 -3.81%
FY2021.Q3 2021.06 4,376 -333 -7.61%
FY2021.Q4 2021.12 22,307 -5,721 -25.65%
FY2022.Q1 2022.03 10,822 -727 -6.72%
FY2022.Q2 2022.06 10,762 -695 -6.46%
FY2022.Q3 2022.09 10,752 -875 -8.14%

沿革

2005年8月に出雲充氏が中心となり、微細藻類ユーグレナ(いわゆるミドリムシ)の研究開発、製造、販売を目的として株式会社ユーグレナ設立。同年12月には、食品用途屋外大量培養に成功。2006年2月、食品の自社製品販売を開始し、ヘルスケア事業(食品)に参入。2008年12月、化粧品のOEM製品の販売を開始し、ヘルスケア事業(化粧品)に参入。2012年12月に東証マザーズ上場、2014年12月には同一部へ市場変更。2021年5月、「青汁」で知られるキューサイ株式会社を連結子会社化食品、化粧品、バイオ燃料、環境関連技術などへの応用を目的に、ユーグレナ等の微細藻類の研究開発及び生産を事業とするバイオベンチャー

株主構成

有価証券報告書によると、2021年12月末時点での筆頭株主は、創業者であり代表取締役社長でもある出雲充氏で11.03%保有。ついで日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)が7.44%を保有。以下は5%未満の保有率で、国内外の金融機関が続く。外国人株式保有比率は10%未満

取締役会

取締役は7名(社内3名、社外4名)、うち3名は監査等委員(全員社外)、監査等委員会設置会社である。代表権を持たない社内取締役は株式会社インスパイア、三菱商事株式会社の出身者。社外取締役には大学教員、弁護士、公認会計士が就任。

代表取締役の経歴

代表取締役社長の出雲充氏は1980年1月生まれ。東京大学卒業後、2002年4月に株式会社東京三菱銀行(現三菱UFJ銀行)入行。2005年8月に同社設立、代表取締役社長に就任(現任)

報告セグメント

「ヘルスケア事業」及び「エネルギー・環境事業」の2セグメントで構成される。2021年12月期の外部顧客への売上高34,420百万円の構成比は、ヘルスケア事業99.8%、エネルギー・環境事業0.2%と、前者が主力となる。なお、同期の営業損益は△6,565百万円と赤字で、両セグメントとも赤字であった。また、国別売上高は日本国内が90%を超える。

事業モデル

ヘルスケア事業では健康食品、化粧品のOEM製品及びユーグレナ粉末等の原料粉末の受注生産を行っている。ヘルスケア商品の主力は、野菜・魚・肉の栄養素をバランス良く含む石垣島ユーグレナを配合した「からだユーグレナ」である。ビューティケア商品では、石垣島ユーグレナから抽出した美容成分のユーグレナオイルとユーグレナエキスを配合した「one オールインワンクリームST」などを提供。遺伝子/健康検査サービスは、健康リスク・体質の遺伝的傾向を解析できる「ユーグレナ・マイヘルス遺伝子解析サービス」などを扱う。

2021年12月期通期決算説明および今後の事業展望p.16

現在の主力事業はヘルスケア事業であるが、今後は安定市場を有するバイオ燃料を扱うエネルギー・環境事業に注力し、将来的にはヘルスケア事業との二本柱を目指す。

2021年12月期通期決算説明および今後の事業展望p.12

競合他社

ミドリムシに特化したバイオベンチャーという点では極めてユニークな存在であるが、健康食品、化粧品等を主力商品とする点では、4925(株)ハーバー研究所(売上高14,307百万円)、2385(株)総医研HD(売上高8,942百万円)などが競合する。

連結の範囲

同社グループは、同社及び連結子会社11社、持分法適用関連会社4社で構成される。連結子会社でユーグレナ製品の販売を事業とする株式会社エポラは、売上高の連結売上高に占める割合が10%を超える(23.5%)。

強み・弱み

ミドリムシの化粧品や健康食品への応用ならびに実用化は他に類がなく、競合回避の面で強みとなる。自社ECサイトによる直接販売の実現もコスト面で有利。一方、エネルギー・環境事業が先行投資の段階にあり利益を産まないことに加え、好調であったヘルスケア事業も赤字に転落するなど、収益構造に課題あり。

KPI

定期購入者数などが主要なKPIとみなせる。

株式会社ユーグレナ事業概要および2021年12月期第4四半期決算説明 p.19

業績

2017年9月期までは順調に業績を伸ばし、同期には上場来最高となる13,886百万円の売上と1,207百万円の経常利益を記録。2018年9月期は、売上高は引き続き拡大したものの赤字転落。以降は売上の伸び悩みと赤字が継続。2021年に決算期が12月へ変更となり、同期のみ15ヶ月間の決算で、売上高34,420百万円(前期比+158.5%)、営業利益▲6,565百万円(前期比▲4,758百万円)、経常利益▲6,354百万円(前期比▲4,897百万円)となった。営業CFは概ねプラス、投資CFは概ねマイナスで推移。直近決算期の自己資本比率は33.0%。

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