9270 バリュエンスホールディングスの業績について考察してみた

9270 バリュエンスホールディングスの業績について考察してみた

PERAGARU管理人

バリュエンスホールディングスの事業概要

バリュエンスは、東京都港区に本社を置く、ブランド品・貴金属・骨董品等の買取および販売を行う企業である。

沿革

2004年6月、元プロサッカー選手の嵜本晋輔がブランド品のリユースを手掛ける事業として「ナンバdeなんぼ屋」を開業し、その運営企業として株式会社MKSコーポレーションが設立。2007年3月に店舗名を「NANBOYA」に変更した。また、2015年6月に店舗名を「なんぼや」へ改名している。2017年2月に株式会社古美術八光堂(現商号:バリュエンスアート&アンティークス株式会社)を買収して完全子会社化。2017年11月に東京都港区に本社移転。また、2017年2月に代表の嵜本がかつて所属していたガンバ大阪とスポンサー契約を締結した。2018年3月、東京証券取引所マザーズに株式を上場した。2018年8月にマーケットインサイト株式会社(旧商号:株式会社まとメディア)を清算した。

株主構成

大株主は創業者の嵜本氏(資産管理会社にて55.8%保有)がいるほかは外資系の金融機関や信託銀行が数%の持分を保有している。

取締役会構成

役員は取締役9名で全て男性、女性はゼロ名で構成されている。監査等委員はいずれも公認会計士、弁護士である。主な取締役の経歴はアマゾン出身、三菱総研出身の元コンサルタント等が主な経歴である。

代表取締役の経歴

代表取締役の嵜本氏は、もともとサッカー選手であるが、ブランド品のリユースを手掛ける事業として「ナンバdeなんぼ屋」を開業し、その運営企業として株式会社MKSコーポレーションが設立し、その後M&A等を活用し、バリュエンスをマザーズに上場させている。

報告セグメント

報告セグメントは、ブランド・美術品・骨董品リユース事業の単一セグメントである。

競合他社

競合他社は同じブランド品の中古品を販売しているコメ兵などが競合であると推定される。今ではメルカリなどでブランド品の中古品も販売されているので、オンラインのオークション会社も潜在的な競合として想定される。

連結の範囲

連結子会社が国内海外含めて8社である。

事業モデル

原則としてブランド品や美術品等を買い取り、販売するビジネスモデルである
コロナ禍においても増収、将来のための投資は継続するも黒字着地、4Qは売上・利益ともに過去最高となっている。2020年以降は中期経営計画の中で、認知度向上ため、認知獲得策(CM・チラシ等)を展開、将来的なマーケティングコストの低減を目指すこととしている。オークションのオンラインプラットフォーム構築に向けたシステム開発を推進、国内店舗数を 40店舗程度増加、新規出店 及び ネオスタンダード社 M&A、海外出店を継続、複数店舗を新規出店(シンガポール、香港/香港島 etc)、海外子会社の設立(イギリス、中国/上海)、オークションの運営体制を整備し、開催数を増加など多くの施策を打っていくとのことである。
特に買い取り委託拠点の増加は同社のグローバル展開に必須であり、パートナー開拓及び買取の拠点を世界中に展開し、グローバル展開の基盤の強化を中期経営計画の主要戦略に掲げている

業績の進捗

2020年8月期の通期実績は、売上高379億円(前期比0.4%)、営業利益は前期比マイナス70%超ではあるものの黒字着地し6億円の黒字を達成している。国内店舗数はグループ合計84店舗に(前期から純増10店舗)している。現地企業との協業によりインドネシアになんぼやを出店。海外店舗数は2店舗になり、オンライン買取をスタート。ネオスタンダード社の株式取得を決定する等アグレッシブな事業展開を進めている。

強み・弱み

同社の強みは積極的な海外展開を推し進めており、デジタルやITを駆使してオークション事業等を拡大しエンドマーケットの裾野が広いことである。弱みは競合が多いこと、およびコロナ禍で外出の機会が減る中で、ブランド品の需要が減り中古ブランド品の買い取りのビジネスにおいて若干の事業リスクがある事が挙げられる

KPI

KPIはGMV (総取扱高)、オークション委託比率、海外売上高比率、買取店舗数(国内外)である。2025年には、それぞれ1200億円、50%、20%、200店舗を目標にしている。