9270 バリュエンスホールディングスの業績について考察してみた

9270 バリュエンスホールディングスの業績について考察してみた

PERAGARU管理人

四半期業績推移随時更新中

(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2024.Q1 2023.11 19,689 -436 -2.21%
FY2024.Q2 2024.02 19,738 -616 -3.12%
FY2024.Q3 2024.05 21,960 430 1.96%
FY2024.Q4 2024.08 20,081 196 0.98%
(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2018.Q2 2018.02 7,800 593 7.6%
FY2018.Q3 2018.05 7,694 267 3.47%
FY2018.Q4 2018.08 8,445 418 4.95%
FY2019.Q1 2018.11 8,961 620 6.92%
FY2019.Q2 2019.02 9,995 532 5.32%
FY2019.Q3 2019.05 8,582 385 4.49%
FY2019.Q4 2019.08 10,261 703 6.85%
FY2020.Q1 2019.11 11,613 746 6.42%
FY2020.Q2 2020.02 8,695 -61 -0.7%
FY2020.Q3 2020.05 4,934 -1,000 -20.27%
FY2020.Q4 2020.08 12,690 946 7.45%
FY2021.Q1 2020.11 11,823 464 3.92%
FY2021.Q2 2021.02 11,920 -398 -3.34%
FY2021.Q3 2021.05 13,669 389 2.85%
FY2021.Q4 2021.08 15,100 714 4.73%
FY2022.Q1 2021.11 13,254 197 1.49%
FY2022.Q2 2022.02 12,859 16 0.12%
FY2022.Q3 2022.05 18,286 721 3.94%
FY2022.Q4 2022.08 18,986 954 5.02%
FY2023.Q1 2022.11 17,250 283 1.64%
FY2023.Q2 2023.02 16,379 222 1.36%
FY2023.Q3 2023.05 20,044 835 4.17%
FY2023.Q4 2023.08 22,457 843 3.75%
FY2024.Q1 2023.11 19,689 -436 -2.21%
FY2024.Q2 2024.02 19,738 -616 -3.12%
FY2024.Q3 2024.05 21,960 430 1.96%
FY2024.Q4 2024.08 20,081 196 0.98%

沿革

2011年12月ブランド品、時計、貴金属、骨董品等の買取及び販売を目的とした株式会社SOUを大阪府に設立。2014年12月完全子会社「株式会社ブランドコンシェル」を設立(2016年に吸収合併)し、予約可能買取専門店「BRAND CONCIER銀座店」を1号店として東京都にオープン。2018年3月東証マザーズに上場。2019年7月香港でブランド品等の買取を開始。2020年3月持株会社体制へと移行、社名を株式会社SOUからバリュエンスホールディングス株式会社に変更。「なんぼや」「BRAND CONCIER」などを運営するリユース事業を営む

株主構成

参照日時:2023/08/31

氏名又は名称所有株式数割合
SFプロパティマネジメント株式会社7,368,00056.98%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)681,0005.26%
NORTHERN TRUST CO.(AVFC)RE NON TREATY CLIENTS ACCOUNT|(常任代理人 香港上海銀行東京支店)550,0004.25%
Goldman Sachs Bank Europe SE, Luxembourg Branch|(常任代理人 ゴールドマン・サックス証券株式会社)510,0003.94%
嵜本 晋輔481,0003.72%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)455,0003.52%
嵜本 晃次448,0003.46%
BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG(FE-AC)|(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)238,0001.84%
MSCO CUSTOMER SECURITIES|(常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社)196,0001.51%
株式会社日本カストディ銀行|(信託B口)94,0000.73%

取締役会

参照日時:2023/08/31

役職名・氏名生年月日任期所有株式数
代表取締役
嵜本 晋輔
1982年4月14日(注)27,850,100
取締役
六車 進
1971年7月21日(注)229,300
取締役
佐藤 慎一郎
1968年9月1日(注)28,600
取締役
深谷 良治
1980年8月2日(注)224,900
取締役
富山 浩樹
1976年9月5日(注)2-
取締役
田久保 善彦
1970年4月24日(注)22,400
取締役
夫馬 賢治
1980年3月27日(注)2-
取締役
平原 依文
1993年10月3日(注)2-
取締役 (監査等委員)
髙見 健多
1973年11月29日(注)34,000
取締役 (監査等委員)
蒲地 正英
1981年5月18日(注)415,240
取締役 (監査等委員)
後藤 高志
1979年6月28日(注)4-
取締役 (監査等委員)
大村 恵実
1976年9月2日(注)4-

  (注)1.取締役 富山浩樹、田久保善彦、夫馬賢治、平原依文、蒲地正英、後藤高志及び大村恵実は社外取締役であります。

2.取締役(監査等委員である取締役を除く。)の任期は、2023年11月27日開催の定時株主総会終結の時から2024年8月期に係る定時株主総会の終結の時までであります。

3.監査等委員である取締役 髙見健多の任期は、2022年11月25日開催の定時株主総会終結の時から2024年8月期に係る定時株主総会の終結の時までであります。

4.監査等委員である取締役 蒲地正英、後藤高志及び大村恵実の任期は、2023年11月27日開催の定時株主総会終結の時から2025年8月期に係る定時株主総会の終結の時までであります。

5.取締役 嵜本晋輔の所有株式数には同氏の資産管理会社であるSFプロパティマネジメント株式会社が所有する株式数7,368,200株が含まれております。

※有価証券報告書から抜粋

代表取締役の経歴

代表取締役社長の嵜本晋輔氏は1982年4月生まれ。高校卒業後、Jリーグ「ガンバ大阪」への入団と同時に関西大学に進学。2004年6月に株式会社MKSコーポレーション(現株式会社ドロキア・オラシイタ)の常務取締役に就任し、2011年12月に同社を設立。バリュエンステクノロジーズ株式会社の取締役やバリュエンスジャパン株式会社の取締役、バリュエンスベンチャーズ株式会社の代表取締役などを兼任する。

報告セグメント

2023年11月期 参照日時:2023/11/30

セグメント売上高(百万円)
ブランド品、骨董・美術品等リユース事業19,689

事業モデル

ブランド品、骨董・美術品等リユース事業は、「商品買取」と「商品販売」に大別される。
「商品買取」では、主にブランド品、貴金属、時計、地金、宝石などのリユース品及び骨董品、美術品を取り扱い、国内及び海外において買取を行う。買取方法は「店頭買取」「宅配買取」「出張買取」「オンライン買取」の4種類であり、海外においては「店頭買取」を中心に展開。
「店頭買取」は、商品を買い入れる店舗へ、顧客が売却したい商品を持ち込み、店頭でコンシェルジュが鑑定・査定し、その場で買取を行う。「なんぼや」「BRAND CONCIER(ブランド コンシェル)」では主にブランド品や貴金属等を買い入れており、「古美術八光堂」では主に骨董品・美術品を買い入れる。「店頭買取」のほか、顧客に売却希望商品を宅配にて送ってもらう「宅配買取」、顧客の自宅に訪問する「出張買取」を展開する。また、ビデオ通話を活用してコンシェルジュが鑑定・査定を行う「オンライン買取」も展開する。同社は高価格帯の商品の取り扱いに注力しているため、顧客自身の手により直接店頭に持ち込みたいというニーズが強く、店頭買取が全体の大半を占める。一方で、宅配買取、出張買取、オンライン買取とサービスを拡充しており、外出ができない状況であっても商品を売却できる仕組みを構築。また、商品仕入の9割が個人顧客からの買取によるものであり、集客は創業時より注力してきたWEBマーケティングと、テレビCMをはじめとしたマスマーケティングなど複数の施策を活用している。
「商品販売」では、商品買取で買取った商品を同社グループが運営するオークションを通じて国内外パートナーに販売する。一部商品においては卸販売も行い、オークション及び卸販売の合計割合は売上高の約92%を占める。
同社が属するリユース・リサイクル事業においては、フリマアプリの拡大・浸透をはじめとして市場が活性化しており、サステナビリティへの関心もあってリユースの注目度は更に高まっている。このような状況の中、一般消費者からの買取は依然として競争が激しく、販売面においても、小規模なものも含めると数多くの業者向けオークションが乱立している。今後も、新規参入やM&Aなどによる企業再編の動きが加速するものと予想される。

競合他社

  • 2780 コメ兵ホールディングス(24年3月期売上高119,459百万円)
  • 6993 大黒屋ホールディングス(24年3月期売上高10,967百万円)
  • 3328 BEENOS(24年9月期売上高25,428百万円)

連結の範囲

同社グループは、同社、連結子会社11社、持分法適用関連会社1社の計13社で構成され、ブランド品、貴金属、時計、地金、宝石及び骨董品、美術品などの買取、販売を主としたリユース事業を中心に展開する。

強み・弱み

鑑定・査定を行うコンシェルジュや鑑定士たちの目利き力が強み。香港にも買い取り拠点を有し、競争が厳しい中、他社と異なる市場に買取ルートを有すことは強みと言える。リユース品の買取仕入れは新品と異なり、顧客の売却希望商品の持込数に依存することから、仕入量の調節が難しい点が弱み。

KPI

  • GMV(総取扱高)
  • オークション委託比率
  • 海外売上高比率
  • 海外パートナー数
  • 買取店舗数(国内外)
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