2150 ケアネットの業績について考察してみた

2150 ケアネットの業績について考察してみた

PERAGARU管理人

四半期業績推移随時更新中

(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2023.Q4 2023.12 2,964 692 23.35%
FY2024.Q1 2024.03 2,667 545 20.43%
FY2024.Q2 2024.06 2,482 441 17.77%
FY2024.Q3 2024.09 2,639 430 16.29%
(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2017.Q1 2017.03 690 136 19.71%
FY2017.Q2 2017.06 573 70 12.22%
FY2017.Q3 2017.09 686 114 16.62%
FY2017.Q4 2017.12 905 87 9.61%
FY2018.Q1 2018.03 796 175 21.98%
FY2018.Q2 2018.06 624 64 10.26%
FY2018.Q3 2018.09 629 77 12.24%
FY2018.Q4 2018.12 853 153 17.94%
FY2019.Q1 2019.03 683 124 18.16%
FY2019.Q2 2019.06 679 113 16.64%
FY2019.Q3 2019.09 784 161 20.54%
FY2019.Q4 2019.12 1,122 207 18.45%
FY2020.Q1 2020.03 821 189 23.02%
FY2020.Q2 2020.06 1,024 272 26.56%
FY2020.Q3 2020.09 1,340 575 42.91%
FY2020.Q4 2020.12 2,119 474 22.37%
FY2021.Q1 2021.03 2,058 849 41.25%
FY2021.Q2 2021.06 1,759 538 30.59%
FY2021.Q3 2021.09 1,818 626 34.43%
FY2021.Q4 2021.12 2,369 519 21.91%
FY2022.Q1 2022.03 2,222 838 37.71%
FY2022.Q2 2022.06 2,052 662 32.26%
FY2022.Q3 2022.09 2,171 788 36.3%
FY2022.Q4 2022.12 2,882 563 19.54%
FY2023.Q1 2023.03 2,526 715 28.31%
FY2023.Q2 2023.06 2,488 603 24.24%
FY2023.Q3 2023.09 2,257 418 18.52%
FY2023.Q4 2023.12 2,964 692 23.35%
FY2024.Q1 2024.03 2,667 545 20.43%
FY2024.Q2 2024.06 2,482 441 17.77%
FY2024.Q3 2024.09 2,639 430 16.29%

沿革

1996年7月、医療情報提供サービスを目的として株式会社ケアネット設立。2000年4月に医師・医療従事者向け会員制サイト「クラブ・ケアネット」をインターネット上に開設、同年10月にはインターネットによるマーケティング調査「eリサーチ」のサービスを開始。2004年7月、クラブ・ケアネットをリニューアルし、「CareNet.com」をオープン。2007年4月に東証マザーズ上場。2010年には医師会員数が10万人を超え、医師のための医療ソーシャルメディア「MRPlus®︎」、研修医向けeラーニングサービス「レジデントJapan」など多くのサービスを提供している。2015年5月、世界最大級の医療情報サイト「Medscape」を運営するWebMD社と業務提携。2018年9月、バイオベンチャーのサンバイオ株式会社との間で資本業務提携。医師・医療従事者に向けた臨床医学教育はじめ各種情報提供を事業とする。

株主構成

参照日時:2023/12/31

氏名又は名称所有株式数割合
MIJヘルスケア1号|投資事業有限責任組合7,143,40015.9%
THE BANK OF NEW YORK MELLON 140040|(常任代理人 株式会社みずほ銀行 決済営業部 部長 梨本 譲)4,123,3009.18%
株式会社アステム2,739,6006.1%
東京海上日動火災保険株式会社2,266,2885.04%
JP MORGAN CHASE BANK 385839|(常任代理人 株式会社みずほ銀行 決済営業部 部長 梨本 譲)1,866,7004.15%
JP JPMSE LUX RE UBS AG LONDON BRANCH EQ CO|(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行|決済営業部 取締役頭取執行役員 半沢 淳一)1,174,0002.61%
株式会社日本カストディ銀行|(信託口)1,172,9002.61%
株式会社ケーエスケー1,095,6002.44%
株式会社バイタルネット1,043,6002.32%
大野 元泰910,8002.03%

取締役会

参照日時:2023/12/31

役職名・氏名生年月日任期所有株式数
取締役会長
大野 元泰
1963年3月22日(注)3910,800
代表取締役社長 最高経営責任者(CEO) 兼 最高執行責任者(COO)
藤井 勝博
1967年8月5日(注)3231,100
取締役 最高財務責任者(CFO)
藤井 寛治
1964年4月2日(注)3709,300
取締役
神野 範子
1979年9月20日(注)3-
取締役
樋口 陽介
1976年11月4日(注)4-
取締役
伊藤 嘉規
1960年2月20日(注)4-
監査役(常勤)
諸橋 吉郎
1956年1月17日(注)5-
監査役(常勤)
高橋 幸定
1957年2月1日(注)5-
監査役
永井 徳人
1977年5月15日(注)5-

(注)1.取締役神野範子、樋口陽介、伊藤嘉規は、社外取締役であります。

2.監査役高橋幸定、永井徳人は、社外監査役であります。

3.2023年3月28日開催の定時株主総会の終結の時から選任後2年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する定時株主総会終結の時までであります。

4.2024年3月26日開催の定時株主総会の終結の時から選任後2年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する定時株主総会終結の時までであります。

5.2024年3月26日開催の定時株主総会の終結の時から選任後4年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する定時株主総会終結の時までであります。

6.当社は、法令の定める監査役の員数を欠くことになる場合に備え、会社法第329条第3項に定める補欠監査役1名を選任しております。補欠監査役の略歴は以下のとおりであります。 氏名 生年月日 略歴 所有株式数 (株) 西谷 剛史   1974年4月29日生 1999年 4月 朝日監査法人   (現 有限責任あずさ監査法人) 入社 2003年 4月 公認会計士登録 2008年 4月 株式会社経営共創基盤 入社 2011年 2月 株式会社プライムムーバー 代表取締役 2020年 6月 株式会社バイタルケーエスケー・ホールディン グス 監査役 2021年 1月 日本CGA株式会社 代表取締役(現任) 2023年 6月 株式会社バイタルケーエスケー・ホールディン グス 取締役監査等委員(現任) -  

※有価証券報告書から抜粋

代表取締役の経歴

代表取締役は2名。代表取締役会長の大野元泰氏は1963年3月生まれ。東京大学卒業後、1986年4月に山一證券株式会社入社。コンサルティング会社、医療法人を経て1996年7月に同社設立、代表取締役社長に就任。2017年3月より現職
代表取締役社長の藤井勝博氏は1967年8月生まれ。佛教大学卒業後、1990年4月にサンド薬品株式会社(現ノバルティスファーマ株式会社)入社。1997年3月、同社入社。2002年9月に同社を退職し株式会社パナシアプラス代表などを務めるも、2011年1月に同社へ再入社。取締役などを経て2017年3月より現職

報告セグメント

2023年12月期 参照日時:2023/12/31

セグメント売上高(百万円)
医薬DX事業9,179
メディカルプラットフォーム事業1,057

「医薬DX事業」(DX=デジタルトランスフォーメーション)、「メディカルプラットフォーム事業」、「連結グロース事業」の3セグメントで構成される。2021年12月期の外部顧客への売上高8,004百万円の構成比は、医薬DX事業85.9%、メディカルプラットフォーム事業4.5%、連結グロース事業9.6%であった。また、同期の調整前セグメント利益3,946百万円の構成比は、医薬DX事業97.4%、メディカルプラットフォーム事業1.2%、連結グロース事業1.4%となった。売上高、セグメント利益の両面で医薬DX事業が主力となる。なお、国別では日本国内における売上が90%を超える。

事業モデル

事業運営の根幹をなすのは、19万人を超える医師が日々活用している医療情報プラットフォーム「CareNet.com」である。このプラットフォームを核に、医師・医療従事者に質の高い臨床医学教育などのサービスを提供する「メディカルプラットフォーム事業」を創業以来展開。このプラットフォームを活用し、製薬企業の医薬品の適正な普及を支援する「医薬DX事業」が同社の主力事業に成長。さらに、このプラットフォームを通じ患者と医師をつなぎ、データを分析して健康管理と適切な医療介入を行う「連結グロース事業」の開発を推進中。

2021年12月期第2四半期 決算説明資料 p.2

製薬業界は、新規医薬品の開発・普及においてDX化を積極的に推進している。主力の医薬DX事業では、同社が有する19万人を超える医師のデータベース及びプラットフォームを活用し、キー・オピニオンリーダー、専門医、プライマリケア医のそれぞれに対するエンゲージメントサービスを提供。

2021年12月期第2四半期 決算説明資料 p.4

競合他社

  • 2413 エムスリー(24年3月期売上高238,883百万円)
  • 6095 メドピア(24年9月期売上高14,948百万円)
  • 3902 メディカル・データ・ビジョン(23年12月期売上高6,419百万円)

連結の範囲

同社グループは、同社及び連結子会社7社で構成される。連結子会社のうち、総合ヘルスケアメディア「Doctors Me」を運営する株式会社アドメディカは、連結グロース事業の拡充を目的に2021年2月にM&A。

強み・弱み

新型コロナウイルス感染症の拡大によって、結果的にデジタルコミュニケーションのニーズが高まった点が追い風。特に、製薬企業向けeプロモーションサービス(MRPlus、Web講演会等)の需要増は、主力の医薬DX事業拡大に貢献。また、競合に挙げた中では、同社は高いポイント還元率が医師から評価されている。一方、競合との差を出しにくいビジネスである点は懸念点。医療費・薬価引き下げ、ジェネリック医薬品の普及、医療制度の変更など、企業努力では対応困難な外的リスクが存在する。

KPI

医師会員数などが主要なKPIとみられる。
医師会員数
・2021年12月末時点:193,946名
・2020年12月末時点:181,352名

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