6049 イトクロの2020年10月期決算について分析してみた

6049 イトクロの2020年10月期決算について分析してみた

PERAGARU管理人

イトクロ の2020年10月期決算

2020年12月11日15時30分、イトクロの2020年10月期決算が発表された。売上高は3,862百万円(会社予想比101.6%)、営業利益1,140百万円(会社予想比103.6%)、経常利益1,146百万円(会社予想比104.2%)、当期純利益317百万円(会社予想比117.4%)であった。新型コロナの影響は2020年7月頃で概ね収束し、第4四半期は第三四半期末に発表した業績予想を僅かに上回る形での着地となった。経常利益と税引前当期純利益に510百万円の乖離が見られた主な原因は、株式会社せんじゅののれんを特別損失として計上したことであると発表しており、損益計算書を見ると関係会社株式評価損471百万円と記載されている。

当該決算を受け、時間外取引において同社の株価は一時1,620円まで上昇した(2020年12月11日終値比+7.2%)。

イトクロのカタリスト

前回の記事では同社のカタリストを、「新型コロナの影響を払拭したことを証明する営業利益を出せるかどうか」と「組織再編行為の良否」と記載した。本決算では、新型コロナの影響を抑えることには成功しているものの、買収した事業があまり上手くいっていないと読み取ることができるだろう。

2020年10月期決算説明資料において、同社は2023年10月期に売上高を10倍にするためのKPIを4つ設定している。

①年間ユーザー数を500万UU(ユニークユーザー)から900万UUへ増加。

②CVR(コンバージョン・レート)を0.4%から0.72%へ増加。

③一人当たり平均資料請求件数を2.5件から3.1件へ増加。

④有料契約学校数を350校から1,100校へ増加。

UU数とは、一定期間内にサイトを訪れたユーザーの数を指し、1人が何度サイトを訪問しても1UUとカウントされる。国内向けのサービスを行っている以上、同社のサイトに訪れる人数には限界があり、既に学習塾領域ではSEO対策で群を抜いていることを考慮すると、新規事業の伸長によって掲げたKPIを達成できるかどうかが決まるといえるだろう。UU数はもちろんのこと、CVRや一人当たり資料請求件数も、発表通り伸長しているかどうか確認することが、同社の株価を予測する上で重要となるといえるだろう。