9717 ジャステックの業績について考察してみた

9717 ジャステックの業績について考察してみた

PERAGARU管理人

ジャステック事業概要

株式会社ジャステックは一括請負契約を基本とし、情報システムの企画立案から、要件定義、開発、構築、運用までを行うシステムインテグレーター(独立系)であり、本社は東京都港区に所在する。 多くのIT企業が多様なサービスを展開する中、ソフトウェア開発を専業とする会社である。また、一括請負契約を原則とし、国内でも有数のプロジェクトへの数多くの参加実績を持つ。設立は1971年と古く、2003年に東証1部に上場した。
主たる事業はソフトウェア開発事業であり、労働者派遣によるマンパワーの提供ではなく、一括請負を前提としたサービスを提供している。システム販売事業では、独自の製品開発技術を生かし、不特定多数のユーザー向けのソフトウェア製品販売業務を主たる内容にしている。仕入れ商品販売事業に関しては、国内外の有益なパッケージソフトウェア商品を仕入れ不特定多数のユーザー向けに販売している。その他事業としても特定ユーザーに対してシステムの運用に関するコンサルティングサービス・調査などを提供している。

株主構成

取締役会長である神山氏が17%持っているほかは、信託銀行や生命保険会社が主な株主となっている。

取締役会

取締役会は男性9名で構成されており女性取締役は0名の構成である。監査等委員でない取締役は全員社内昇進である。

代表取締役社長経歴

代表取締役社長の中谷氏はキャノンに入社後、デロイトを経てジャステックに入社している。監査等委員は3名おりうち2名はデロイトトーマツ出身である。

報告セグメント

同社は、「ソフトウェア開発事業」の単一事業のみであるため、セグメント情報の記載は省略されている。

競合他社

システムインテグレーター(SIer)として競合企業は、NTTデータ、日本IBM、日立製作所、富士通、日本電気があるが、ジャステックは独立系のソフトウェア開発会社として一定の地位にあるものと思われる。

連結の範囲

過去に子会社のJASTEC FRANCE SASを売却しており、現在は連結子会社を有さず連結財務諸表を作成していない。

KPI

KPIについては主要顧客からの受注案件数であると考えられる。

ソフトウェア開発事業

同社の主な事業はソフトウェア開発事業であり、関連業務の多角化ではなく開発分野の総合化と流通化を目指し、安定的に高収益を稼げるような受注獲得方針を営業方針としている。
2020年11月期の業績予想は売上高17,409百万円であり、営業利益は2,158百万円となっておりいずれも前年同期比1%程度の増加である。また10%を超える高い営業利益率も着目点である。通期の売上高は、2016年11月期の16,164百万円から2019年11月期は17,133百万円と安定的に推移しており景気の変動の影響を受けがたいのが特徴と推察される。営業利益も同様に、2016年11月期は1,453百万円、2019年11月期は1,464百万円とほぼ横ばいである。営業利益率も横ばいであり、概ね10-15%程度で推移している。
新型コロナによる影響に関しては、IT市場は人手不足を背景に業務の効率化および自動化を図るために、新しい技術(AI、IoT、5GおよびRPAなど)を用いた既存システムの再構築や機能追加等の需要を受けて、引き続き増加基調で推移していたが、新型コロナウイルス感染症の影響によるIT投資活動を控えざるをえない企業もあり、取引先の業種による市場別の景気に偏りが生じている。同社としては顧客企業のバランスを考えながらコロナによる影響を最小化するように意識しているとのことである。具体的には、新型コロナウイルス感染症の影響が大きい取引先において、着手もしくは拡大を予定している案件が今後中断あるいは延伸される可能性があるので、開発体制の機動的な組み換え等により、業績への影響を最小化するよう取り組むこととなる。