6187 LITALICOの業績について考察してみた

PERAGARU管理人

LITALICO事業概要

株式会社LITALICOは「障害のない社会を作る」というビジョンを掲げ、全国主要都市で就労移行支援事業所「LITALICOワークス」や、発達障害のある子供に向けた療育・学習支援サービス「LITALICOジュニア」、子供向けのロボット・プログラミング教室の「LITALICOワンダー」を運営している。
・沿革
同社は2005年に仙台で創業され、2016年に東証マザーズに上場、一貫して障害のある人や就労支援のサービスを提供している。
・株主構成
株主は創業者の佐藤氏と代表取締役社長が40%程度を構成しその他の株主は信託銀行等の資産管理会社になっている。
・取締役会構成
取締役会は計5名で構成されそのうちの1名が女性になっている。監査等委員にマッキンゼー出身の平野氏がおり、その他にも大手事業会社出身の役員が名を連ねる。
・代表取締役の経歴
代表取締役社長の長谷川氏は2008年にLITALICOに入社し、その後各部のヘッドを歴任して代表取締役社長となった。所有株式数は4,886千株(27.6%)であり大株主でもある。
・報告セグメントと事業の構成、ビジネスモデル
報告セグメントは、LITALICOワークス事業とLITALICOジュニア事業の2つである。LITALICOワークス事業は就労を目指す障碍者を対象にした、コミュニケーション訓練、PCスキル実習、現場実習などの職業訓練である。希望職種のマッチングや応募先企業の選定、模擬面接などの支援を一貫して行っている点が特徴である。LITALICOジュニア事業は発達障害の子供を中心に児童発達支援事業・放課後デイサービス・保育所訪問支援事業などの事業から構成されている。基本的には顧客から報酬を授受することで売上を計上するビジネスモデルであり、標準的な単価は基本報酬単価+各種加算×(1+処遇改善加算)×地区単位で計算されている。
・競合他社
競合他社は、代表的なもので言えばゼネラルパートナーズが挙げられる。同社は、「社会の問題を解決する」という理念のもと、求人情報や人材紹介、就労移行支援を通じ障碍者の総合就職・転職サービス事業を展開しており、障碍者雇用の専門企業として事業セグメントを定めている点が特徴である。
・連結の範囲
なお同社の連結の範囲は、連結子会社1社のみであり当該企業はLITALICOライフである。他にも持分法適用会社が1社あり、Olive unionという商号で事業を行っている。

ワークス事業

・事業モデル
ワークス事業では就労を目指す障碍者を対象にした、コミュニケーション訓練、PCスキル実習、現場実習などの職業訓練を行う。
・強みや弱み
上場企業の信頼感のもと障碍者向けサービスを実施できるのが強みであるが、事業としても伸びてきており売上高は67億円、拠点数は82拠点(2020.3時点)となっている。
・KPI
KPIで重要な指標は、拠点数であり前年同期に比して拠点数がどれだけ増えたかどうかが経営上の指標になると考えられる。
・懸念点
今後の懸念点はコロナによる対面型サービスや障碍者の就労のハードルが高くなる点であるが、これらはオンライン化の推進によりカバーできるものと思料される。

ジュニア事業

・事業モデル
LITALICOジュニア事業は発達障害の子供を中心に児童発達支援事業・放課後デイサービス・保育所訪問支援事業を中心に行っている。2020年3月期の売上高は58億円、拠点数は111になり前期比+11という実績である。
・KPI
KPIはワークス事業同様に従業員と拠点数である。当該指標が毎期順調に増加していることが重要であり、その他にも契約顧客数も開示はされていないもののKPIになる。
・懸念点
今後の懸念点はコロナにより対面型サービスの提供が難しい点であろうが、オンラインを活用したサービスを活用することで対応可能であると思料される。
・業績の進捗
業績の進捗に関しては2021年3月期の第2四半期でも売上高は前年同期比16%の77億円と好調であり営業利益も前年同期比74%の驚異的な伸びを記録している。KPIである新規出店も12拠点増設になっており、コロナウイルスによる業績への影響は限定的である。