8160 木曽路の業績について考察してみた

8160 木曽路の業績について考察してみた

PERAGARUアナリスト

四半期業績推移随時更新中

(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2023.Q4 2023.03 12,798 552 4.31%
FY2024.Q1 2023.06 11,647 -232 -1.99%
FY2024.Q2 2023.09 12,218 -164 -1.34%
FY2024.Q3 2023.12 14,905 1,485 9.96%
(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2017.Q4 2017.03 11,931 1,179 9.88%
FY2018.Q1 2017.06 9,920 -107 -1.08%
FY2018.Q2 2017.09 9,806 -200 -2.04%
FY2018.Q3 2017.12 12,626 1,287 10.19%
FY2018.Q4 2018.03 12,086 1,249 10.33%
FY2019.Q1 2018.06 9,976 -62 -0.62%
FY2019.Q2 2018.09 9,897 -90 -0.91%
FY2019.Q3 2018.12 12,730 1,319 10.36%
FY2019.Q4 2019.03 12,483 1,406 11.26%
FY2020.Q1 2019.06 10,026 -159 -1.59%
FY2020.Q2 2019.09 10,048 -317 -3.15%
FY2020.Q3 2019.12 12,851 1,345 10.47%
FY2020.Q4 2020.03 10,999 557 5.06%
FY2021.Q1 2020.06 4,533 -2,459 -54.25%
FY2021.Q2 2020.09 8,826 -855 -9.69%
FY2021.Q3 2020.12 10,161 -166 -1.63%
FY2021.Q4 2021.03 7,547 -739 -9.79%
FY2022.Q1 2021.06 7,169 -1,713 -23.89%
FY2022.Q2 2021.09 7,676 -1,594 -20.77%
FY2022.Q3 2021.12 12,174 361 2.97%
FY2022.Q4 2022.03 9,759 -595 -6.1%
FY2023.Q1 2022.06 10,075 -661 -6.56%
FY2023.Q2 2022.09 9,967 -1,036 -10.39%
FY2023.Q3 2022.12 13,090 564 4.31%
FY2023.Q4 2023.03 12,798 552 4.31%
FY2024.Q1 2023.06 11,647 -232 -1.99%
FY2024.Q2 2023.09 12,218 -164 -1.34%
FY2024.Q3 2023.12 14,905 1,485 9.96%

沿革

1952年9月に喫茶事業を目的として、名古屋市中区にて設立された株式会社まつば喫茶が起源。1966年9月にしゃぶしゃぶ専門店の木曽路1号店を名古屋市中区に開店したことを皮切りに喫茶事業からしゃぶしゃぶ、ファミリーレストラン事業へと業態をシフトさせた。中部地区を中心に店舗展開していたが、1982年7月にしゃぶしゃぶ木曽路を東京都中央区銀座に開店させるなど、積極的に全国展開。1987年11月には名証第二部に上場、2000年9月に東証第二部、2001年9月には東証及び名証第一部に指定替えとなった。現在は、しゃぶしゃぶ・日本料理の木曽路を中核に、焼肉・居酒屋など全国に202店舗(2021年3月末)を展開する飲食業を主な事業とする

株主構成

参照日時:2023/09/30

氏名又は名称所有株式数割合
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)2,614,0009.28%
木曽路共栄会1,057,0003.76%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)787,0002.8%
アサヒビール株式会社496,0001.76%
STATE STREET BANK WEST CLIENT - TREATY 505234|(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)386,0001.37%
株式会社三菱UFJ銀行385,0001.37%
麒麟麦酒株式会社352,0001.25%
サントリー株式会社352,0001.25%
名古屋製酪株式会社234,0000.83%
株式会社愛知銀行224,0000.8%

取締役会

参照日時:2023/03/31

役職名・氏名生年月日任期所有株式数
取締役会長 (代表取締役)
吉江 源之
1947年7月18日(注)3200,000
取締役社長 (代表取締役)
内田 豊稔
1959年9月17日(注)33,000
常務取締役 営業本部長 兼 東日本本部長
松岡 利朗
1964年9月26日(注)33,000
常務取締役 管理本部長 兼 経営企画部長
大橋  浩
1963年7月16日(注)32,000
取締役 ㈱大将軍代表取締役社長
合田 光博
1962年9月22日(注)3-
取締役 営業本部副本部長 兼 中部本部長 兼 木曽路名古屋営業部長
中根 昌秋
1962年11月23日(注)3-
取締役
松井 常芳
1951年4月3日(注)33,000
取締役
伊藤 邦昭
1951年6月22日(注)31,000
取締役 (監査等委員) (常勤)
稲守 和之
1953年5月12日(注)4-
取締役 (監査等委員)
熊田 登与子
1955年11月27日(注)41,000
取締役 (監査等委員)
平野 善得
1952年2月2日(注)4-

  (注)1.取締役松井常芳及び伊藤邦昭は、社外取締役であり、かつ東京証券取引所及び名古屋証券取引所の上場規程による独立役員であります。

2.監査等委員である取締役熊田登与子及び平野善得は、社外取締役であり、かつ東京証券取引所及び名古屋証券取引所の上場規程による独立役員であります。

3.2023年6月28日開催の定時株主総会の終結の時から1年間

4.2023年6月28日開催の定時株主総会の終結の時から2年間

5.当社では、執行役員制度を導入しております。 執行役員は、商品本部長 稲垣信一、立地開発本部長兼(株)大将軍取締役 出口康弘、営業企画本部長兼営業企画部長 澁谷竜彦、経営企画部部長兼(株)大将軍取締役 事業戦略室長兼(株)建部食肉産業取締役 服部昭仁、西日本本部長兼木曽路大阪営業部長 伊東裕介の5名であります。

※有価証券報告書から抜粋

代表取締役の経歴

代表取締役会長である吉江源之氏は1947年7月生まれ。1971年に慶應義塾大学法学部を卒業後、協和銀行(現りそな銀行)に入行。1977年4月に同社へ入社後、商品部長を経て、1981年7月には専務取締役に就任後、長年にわたって経営に関与してきた。1993年6月に代表取締役社長、2016年3月に代表取締役会長兼社長などを歴任後、2021年3月に現職に就任。
代表取締役社長である内田豊稔氏は1959年9月生まれ。駒澤大学法学部を卒業。その後の経歴は詳細不明。1996年7月に同社へ入社。名古屋工場長、取締役管理統括本部長兼人事部長などを歴任後、2021年3月に代表取締役社長に就任した。

報告セグメント

事業内容がほとんど飲食店経営であることから単一セグメントとしており、外食事業は、現状「木曽路部門」・「その他部門」・「大将軍」の三つの部門での切り分けが行われている。ただ、2021年1月に買収した千葉県を中心に焼肉店を展開する「大将軍」については別区分となっているが、2021年7月には焼肉事業本部を新設し、既存焼肉部門との一体化を促進する体制変更を進めている。

2023年12月期 参照日時:2023/12/31

セグメント売上高(百万円)
料理・飲食物の加工調理提供38,770

事業モデル

経営理念として「お客様の感動が私たちの喜びとし、日本一質の高い外食産業を目指す」を掲げ、上質な食材を用いて、落ち着ける店舗開発を行いながら、値ごろ感を感じてもらえるメニューの提供を目指している。店舗展開は、しゃぶしゃぶと日本料理の「木曽路」を中心に、焼肉の「じゃんじゃん亭」・「特選和牛大将軍」、居酒屋の「素材屋」、和食レストランの「鈴のれん」、など和食を中心としたメニューを得意としている。また、中部地区を中心に、関東・関西など大都市圏を中心とした出店を中長期の経営戦略としている。

競合他社

  • 7616 コロワイド(23年3月期売上高220,830百万円)
  • 3097 物語コーポレーション(23年6月期売上高92,274百万円)
  • 7550 ゼンショーホールディングス(23年3月期売上高779,964百万円)
  • しゃぶ葉

連結の範囲

2021年3月末時点において、同社グループは同社のほか、2021年1月に連結子会社とした株式会社大将軍から構成される。

強み・弱み

主戦場とする中価格帯における競合が少ない点がある。同社が得意とするしゃぶしゃぶと日本料理の「木曽路」は、競争が激しいファミレス業態とは一線を画し、上質な食材とサービスを売りにしており、高単価なコース料理などをメインとしている。しゃぶしゃぶというメニューで競合する企業はあるが、同社同様の価格帯でチェーン展開できている競合は少ない。
一方で、弱み・リスクとしては、同社の主力事業が木曽路に大きく依存している点にある。新型コロナウィルスの感染拡大で大きく業績が落ち込んでいる、買収した大将軍で焼肉事業を強化し、投資リターンを出していけるかは今後の課題。

KPI

  • 設備投資額(新設店)
  • 設備投資額(改装築)
  • 新設店店舗数
  • 改装築店舗数
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