8524 北洋銀行の業績について考察してみた

8524 北洋銀行の業績について考察してみた

PERAGARUアナリスト

四半期業績推移随時更新中

(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2024.Q3 2023.12 32,348 0 0%
FY2024.Q4 2024.03 35,683 0 0%
FY2025.Q1 2024.06 33,752 0 0%
FY2025.Q2 2024.09 34,943 0 0%
(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2017.Q4 2017.03 36,697 0 0%
FY2018.Q1 2017.06 35,178 0 0%
FY2018.Q2 2017.09 38,516 0 0%
FY2018.Q3 2017.12 34,762 0 0%
FY2018.Q4 2018.03 35,155 0 0%
FY2019.Q1 2018.06 35,377 0 0%
FY2019.Q2 2018.09 34,134 0 0%
FY2019.Q3 2018.12 34,960 0 0%
FY2019.Q4 2019.03 33,891 0 0%
FY2020.Q1 2019.06 32,577 0 0%
FY2020.Q2 2019.09 36,150 0 0%
FY2020.Q3 2019.12 33,005 0 0%
FY2020.Q4 2020.03 36,303 0 0%
FY2021.Q1 2020.06 35,248 0 0%
FY2021.Q2 2020.09 32,838 0 0%
FY2021.Q3 2020.12 29,320 0 0%
FY2021.Q4 2021.03 30,871 0 0%
FY2022.Q1 2021.06 31,351 0 0%
FY2022.Q2 2021.09 33,488 0 0%
FY2022.Q3 2021.12 28,681 0 0%
FY2022.Q4 2022.03 30,941 0 0%
FY2023.Q1 2022.06 33,768 0 0%
FY2023.Q2 2022.09 30,552 0 0%
FY2023.Q3 2022.12 31,122 0 0%
FY2023.Q4 2023.03 31,292 0 0%
FY2024.Q1 2023.06 32,767 0 0%
FY2024.Q2 2023.09 32,316 0 0%
FY2024.Q3 2023.12 32,348 0 0%
FY2024.Q4 2024.03 35,683 0 0%
FY2025.Q1 2024.06 33,752 0 0%
FY2025.Q2 2024.09 34,943 0 0%

沿革

1917年8月、北海道無尽株式会社として設立。1918年1月に小樽無尽株式会社、1944年2月に北洋無尽株式会社へ商号変更。1950年4月札証に上場する。1951年相互銀行業免許を取得、株式会社北洋相互銀行に商号変更。1989年11月に東証二部、1991年9月東証一部に上場。1998年11月に北海道拓殖銀行より営業譲渡を受ける。2001年4月札幌銀行と持株会社を共同設立する(後に同行と合併)。2008年10月には札幌銀行と合併した。リーマンショック時に多額の有価証券減損処理を迫られ公的資金注入を受けた。北海道を地盤とする第 二地銀である。

株主構成

参照日時:2023/03/31

氏名又は名称所有株式数割合
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)37,239,6009.64%
日本生命保険相互会社30,954,5008.01%
明治安田生命保険相互会社30,954,0008.01%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)23,406,8006.06%
北海道電力株式会社23,247,0006.02%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505223|(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)19,633,1885.08%
大樹生命保険株式会社11,132,0002.88%
第一生命保険株式会社10,432,0002.7%
北洋銀行職員持株会8,169,2822.11%
損害保険ジャパン株式会社7,183,0801.86%

取締役会

参照日時:2023/03/31

役職名・氏名生年月日任期所有株式数
取締役頭取 (代表取締役)
安田 光春
1959年10月5日 2023年 6月 から 1年 108,600
取締役副頭取 (代表取締役)
長野 実
1959年11月16日 2023年 6月 から 1年 91,800
専務取締役 本店営業部本店長
増田 仁志
1964年10月30日 2023年 6月 から 1年 22,500
常務取締役
津山 博恒
1968年2月17日 2023年 6月 から 1年 10,000
取締役 法人推進部長 兼ソリューション部長
山田 明
1966年7月2日 2023年 6月 から 1年 8,600
取締役 営業店サポート部長
米田 和志
1965年3月27日 2023年 6月 から 1年 13,200
取締役
西田 直樹
1959年4月21日 2023年 6月 から 1年 -
取締役
谷口 雅子
1960年12月11日 2023年 6月 から 1年 8,300
取締役
神戸 俊昭
1964年1月9日 2023年 6月 から 1年 -
取締役
田原 咲世
1968年6月21日 2023年 6月 から 1年 -
常勤監査役
押野 均
1962年8月4日 2021年 6月 から 4年 23,400
常勤監査役
竹内 巌
1958年4月5日 2022年 6月 から 4年 149,300
常勤監査役
窪田 毅
1956年4月13日 2021年 6月 から 4年 17,400
監査役
和田 健夫
1950年1月6日 2020年 6月 から 4年 6,900
監査役
石井 吉春
1954年1月17日 2020年 6月 から 4年 3,100

(注)1.取締役西田直樹氏、谷口雅子氏、神戸俊昭氏及び田原咲世氏は、会社法第2条第15号に定める社外取締役であります。

2.取締役田原咲世氏は旧姓かつ職業上使用している氏名を上記のとおり表記しておりますが、戸籍上の氏名は池田咲世であります。

3.監査役窪田毅氏、和田健夫氏及び石井吉春氏は、会社法第2条第16号に定める社外監査役であります。

4.当行は執行役員制度を導入しております。執行役員の状況は次のとおりであります。 役名 担当業務等 氏名 常務執行役員 人事部審議役委嘱 小林 良輔 常務執行役員 営業店サポート部審議役委嘱 石川 裕也 常務執行役員 経営企画部長委嘱 野際 斉 常務執行役員 営業店サポート部審議役委嘱 織田 亨 常務執行役員 監査部長委嘱 栗尾 史郎 常務執行役員 人事部長委嘱 宮原 正宏 執行役員 公務金融部長委嘱 石田 裕一 執行役員 旭川中央支店長兼神楽支店長兼大雪通支店長委嘱 水本 健一 執行役員 苫小牧中央支店長兼苫小牧北支店長委嘱 林 和則 執行役員 リスク管理部長委嘱 吉野 弘隆 執行役員 東京支店長委嘱 河瀬 和也 執行役員 釧路中央支店長兼鳥取支店長委嘱 牧田 知也 執行役員 小樽中央支店長兼手宮支店長委嘱 三宅 大輔 執行役員 北見中央支店長兼留辺蘂支店長委嘱 中地 大介 執行役員 函館中央支店長兼末広町支店長委嘱 今木 賢人 執行役員 帯広中央支店長兼帯広西支店長兼帯広南支店長委嘱 佐藤 光輔

※有価証券報告書から抜粋

代表取締役の経歴

代表取締役は3名。取締役頭取の安田光春氏は1959年10月生まれ。慶應義塾大学卒業後、1983年4月同行に入行。行内要職を歴任後、2018年4月現職に就任。現在は北海道旅客鉄道株式会社の監査役も務める。
取締役副頭取の竹内巌氏は1958年4月生まれ。立教大学卒業後、1981年4月同行に入行。行内要職を歴任後、2019年6月現職に就任。現在は9509北海道電力の監査役も務める。
同じく取締役副頭取の長野実氏は1957年11月生まれ。早稲田大学卒業後、1982年4月北海道拓殖銀行に入行。営業譲渡に伴い1998年11月同行に入行した後、行内要職を歴任。2019年6月より現職を務める。現在は8594中道リースの監査役も務める。

報告セグメント

「銀行業」および「リース業」の2報告セグメントに大別されるほか、報告セグメントに含まれない信用保証業のその他がある。

2023年12月期 参照日時:2023/12/31

セグメント売上高(百万円)
銀行業76,434
リース業17,365

事業モデル

第二地方銀行として、北海道にて銀行業を営む。預金残高、貸出残高の規模はともに全国の地銀、第二地銀102行中5~6番目程度に位置し、第二地銀としては、トップの規模。2021年3月末時点の道内預金シェアは36.5%、貸出金シェアは39.2%に達する。

会社説明会資料(2021年7月6日開催)

同時点の貸出先別残高シェアは、地方公共団体等が32.5%、個人が大勢を占めるその他が25.4%、不動産業、物品賃貸業8.8%、各種サービス業8.2%などとなっている。道内中小企業向けコロナ関連融資の増加に伴い、貸出金の平残は昨年比7.1%増加した。また近隣店舗統合やATM店舗見直しなどにより、経費低減を図っている。コアOHRは80.41%

インフォメーション・ミーティング説明資料(2020年度通期)

銀行業界は預金量の増加が続く中、金融政策による低金利環境が続き貸出利息が減少、収支バランスが悪化している。そうした中、地銀間の経営統合や広域連携など、業界再編の動きがみられている。同行は8331千葉銀行、8334群馬銀行など10行が連携する「TSUBASAアライアンス」に加盟しておりシステムや共通業務共同化、新規ビジネス創出を目指している。またATM手数料の見直し、グループ会社を通じた金融商品の販売など、収益構造に変化が起きている。

競合他社

  • 8377 ほくほくフィナンシャルグループ(24年3月期売上高190,104百万円)
  • 8544 京葉銀行(24年3月期売上高70,215百万円)

連結の範囲

連結子会社は6社。リース業を行う株式会社札幌北洋リース、クレジットカード業務等を行う札幌北洋カード、証券業務を行う北洋証券株式会社などが存在する。

強み・弱み

同地域第一地銀をも凌ぐ圧倒的なシェアを道内で持つことが強み。また財務の健全性も高く、不良債権比率は地銀貸出金上位10行中最も低い0.75%。自己資本比率は12.07%(単体)で上場地銀平均10%を超える水準を保っている。一方でコロナ禍においてインバウンドが激減、主要産業である観光業が打撃を受けている。道内中小企業向け貸出が伸長する中、今後の道内景気動向によっては与信費用が増大する可能性がある。

KPI

銀行に共通するKPIと考えられる以下5点の他、預り資産残高、預り資産手数料、道内個人・法人貸出シェア、法人役務手数料などを同行ではKPIとして掲げている。

  • 預金残高
  • 貸出残高
  • 総資金利鞘
  • 不良債権比率
  • 単体自己資本比率
  • 預り資産残高
  • 預り資産手数料
  • 道内個人・法人貸出シェア
  • 法人役務手数料
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