3496 アズームの業績について考察してみた

3496 アズームの業績について考察してみた

PERAGARU管理人

四半期業績推移随時更新中

(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2024.Q1 2023.12 2,387 381 15.96%
FY2024.Q2 2024.03 2,531 459 18.14%
FY2024.Q3 2024.06 2,650 414 15.62%
FY2024.Q4 2024.09 2,973 574 19.31%
(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2018.Q4 2018.09 519 34 6.55%
FY2019.Q1 2018.12 574 16 2.79%
FY2019.Q2 2019.03 650 22 3.38%
FY2019.Q3 2019.06 716 36 5.03%
FY2019.Q4 2019.09 788 19 2.41%
FY2020.Q1 2019.12 842 1 0.12%
FY2020.Q2 2020.03 932 43 4.61%
FY2020.Q3 2020.06 974 63 6.47%
FY2020.Q4 2020.09 1,066 117 10.98%
FY2021.Q1 2020.12 1,108 101 9.12%
FY2021.Q2 2021.03 1,220 152 12.46%
FY2021.Q3 2021.06 1,296 148 11.42%
FY2021.Q4 2021.09 1,350 106 7.85%
FY2022.Q1 2021.12 1,436 176 12.26%
FY2022.Q2 2022.03 1,585 246 15.52%
FY2022.Q3 2022.06 1,638 226 13.8%
FY2022.Q4 2022.09 1,758 230 13.08%
FY2023.Q1 2022.12 1,848 275 14.88%
FY2023.Q2 2023.03 2,015 319 15.83%
FY2023.Q3 2023.06 2,127 322 15.14%
FY2023.Q4 2023.09 2,283 366 16.03%
FY2024.Q1 2023.12 2,387 381 15.96%
FY2024.Q2 2024.03 2,531 459 18.14%
FY2024.Q3 2024.06 2,650 414 15.62%
FY2024.Q4 2024.09 2,973 574 19.31%

沿革

2009年10月、東京都にて株式会社アズーム設立、月極駐車場紹介サービス及び月極駐車場サブリースサービスを開始した。2017年6月には月極駐車場照会サービスの対応地区を全都道府県に拡大。2018年9月東証マザーズに上場。2019年9月貸し会議室運営のサポートを提供するWEBシステム「スマート会議室」事業を譲り受ける。現在はオフィスビル等の駐車場サブリースが主力で、月極駐車場紹介サイト「カーパーキング」の運営も行う

株主構成

参照日時:2023/03/31

氏名又は名称所有株式数割合
株式会社パノラマ2,080,00035.3%
菅田洋司1,384,00023.49%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)377,0006.41%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)226,0003.85%
GOLDMAN SACHS INTERNATIONAL|(常任代理人 ゴールドマン・サックス証券株式会社)201,0003.42%
BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG(FE-AC)|(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)171,0002.92%
鈴木雄也150,0002.55%
櫛田邦男112,0001.91%
モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社57,0000.98%
高橋祐二56,0000.96%

取締役会

参照日時:2022/09/30

役職名・氏名生年月日任期所有株式数
代表取締役 社長
菅田 洋司
1977年1月27日(注)31,752,000
取締役
鈴木 雄也
1983年3月14日(注)375,000
取締役
高橋 祐二
1988年10月24日(注)328,000
取締役
馬場 涼平
1988年6月15日(注)310,000
取締役
櫟木 一男
1949年5月25日(注)3-
取締役
小久保 崇
1974年1月18日(注)3-
監査役 (常勤)
露木 輝治
1955年8月6日(注)4-
監査役
島村 和也
1972年10月20日(注)5-
監査役
吉川 朋弥
1971年11月22日(注)5-

  (注)1 取締役 櫟木一男及び小久保崇は、社外取締役であります。

2 監査役 露木輝治、島村和也及び吉川朋弥は、社外監査役であります。

3 2022年12月21日開催の定時株主総会終結の時から1年以内に終了する事業年度のうち、最終のものに関する定時株主総会終結の時までであります。

4 2019年12月20日開催の定時株主総会終結の時から4年以内に終了する事業年度のうち、最終のものに関する定時株主総会終結の時までであります。

5 2021年12月21日開催の定時株主総会終結の時から4年以内に終了する事業年度のうち、最終のものに関する定時株主総会終結の時までであります。

6 所有株式数には、アズーム役員持株会における各自の持分を含めておりません。また、2022年12月1日からこの有価証券報告書提出日までの新株予約権の行使により発行された株式数についても含めておりません。

7 代表取締役菅田洋司の所有株式数は、資産管理会社である株式会社パノラマの所有株式数も合算して記載しております。

8 当社は、意思決定の迅速化、経営責任を明確にするため、執行役員制度を導入しております。執行役員は4名で、リーシングマネジメント部長加勢恵一郎、西日本支社長豊川淳太、リプランニング事業部長牟田和正、ITデザイン&エンジニアリング部長石井良典で構成されております。

9 当社は、法令に定める監査役の員数を欠くことになる場合に備え、会社法第329条第3項に定める補欠監査役1名を選任しております。補欠監査役の略歴は次のとおりであります。なお、補欠監査役の任期は、前任者の残存期間であります。 氏名 生年月日 略歴 所有株式数 (千株) 藤岡 大祐 1981年7月8日 2004年12月 新日本監査法人(現 EY新日本有限責任監査法人)入所 2014年1月 (株)ヤマトキャピタルパートナーズ (現 (株)YCP Solidiance)入社 2015年8月 (株)YGAパートナーズ代表取締役就任 2015年11月 DATUM STUDIO(株)監査役就任 2016年6月 (株)PKSHA Technology社外監査役就任 2016年10月 (株)BEDORE社外監査役就任 2018年6月 (株)日本医療データセンター(現 (株)JMDC)監査役就任 2018年12月 ログリー(株)社外取締役(監査等委員)就任 2019年4月 (株)JMDC社外取締役(監査等委員)就任(現) 2020年4月 ヒューマンライフコード(株)社外監査役就任(現) 2020年12月 (株)PKSHA Technology社外取締役 (監査等委員)就任(現) 2021年1月 ESネクスト監査法人代表パートナー就任 2021年4月 (株)トリドリ社外監査役就任(現) 2022年2月 ESネクスト有限責任監査法人理事パートナー就任(現) -

※有価証券報告書から抜粋

代表取締役の経歴

代表取締役社長の菅田洋司氏は1977年1月生まれ神奈川大学卒業後、現TJMデザインを経て、2353日本駐車場開発に入社。その後Webサービスの開発を主とする株式会社ワークスメディアを経て、2009年10月同社を設立、以降代表取締役を務める

報告セグメント

2023年12月期 参照日時:2023/12/31

セグメント売上高(百万円)
遊休資産活用事業2,333
ビジュアライゼーション事業54

遊休不動産活用事業、ビジュアライゼーション事業の2報告セグメントに大別される。2021年9月期では売上高の97%、セグメント利益の99%を遊休不動産活用事業が占めた。遊休不動産活用事業は、月極駐車場サブリースサービス(全体売上高の86.0%)、月極駐車場紹介サービス(同9.7%)、その他サービス(同1.6%)に細分化される。

事業モデル

月極駐車場サブリースサービスは、マンション及びオフィス等に設置されている駐車場において、借主が見つからず収益を生んでいない区画を、オーナーから同社がマスターリース(一括借上)を行うサービスである。日本の都心部では一定規模以上の建築物に駐車場を設置することが義務付けられているため、ニーズがないにも関わらず仕方なく設置されている駐車場が数多く存在する。オーナーにとっては、毎月一定の賃料が入金されることに加え、手間のかかる利用者の募集、ユーザーとの契約業務、賃料の督促対応、解約の対応、トラブル対応などを同社が行うといったメリットがある。一方で、目的地から遠く不便な駐車場を利用している人も多い。このミスマッチを解消する点に当該サービスの価値があると言えるだろう。同社にとっては、カーパーキングにて月極駐車場を探しているユーザーが同社に問い合わせをし、当該ユーザーに対してサブリース(貸付)を行うことによって、毎月安定的な賃料収入を獲得することができるストックビジネスとしての位置づけである。

事業計画及び成長可能性に関する事項

月極駐車場紹介サービスはユーザーが求める駐車場を紹介し、オーナーより申込書等を取り寄せ、ユーザーに案内することにより、駐車場オーナー及びユーザーから手数料収入を得るビジネスモデルである。同社の月極駐車場のポータルサイト「カーパーキング」はエリア・駅からの絞り込みをはじめ駐車場賃料や設備等による検索機能を有し、月極駐車場を探しているユーザーのニーズに合った駐車場を探すことができる。また、利用を希望する駐車場が具体的に決まっていないユーザーに対しても、ニーズをヒアリングし、最適な駐車場を探索したうえで、ユーザーへの提案を行うことができる点に強みがある。2015年9月期の問い合わせ件数は45,564件であったが、2021年9月期には250,098件にまで増加した。

事業計画及び成長可能性に関する事項

新型コロナの影響で、従来よりもさらにネット経由での駐車場問い合わせ件数が増加している。また引っ越しなど転居活動が活発となる3月が繁忙期となり、第2四半期の売上が拡大する傾向にある。

競合他社

  • 2353 日本駐車場開発(24年7月期売上高32,693百万円)
  • 4666 パーク24(23年10月期売上高330,123百万円)
  • 4809 パラカ(24年9月期売上高16,380百万円)

連結の範囲

連結子会社は2社。ビジュアライゼーション事業を行う株式会社CGWorksと、システム開発やCGグラフィックデータ制作を行うAZOOM VIETNAM INC.で構成される。

強み・弱み

掲載件数を公表する月極駐車場検索サイトでは掲載件数No.1を誇り、高い集客力を有すること、サブリースによる安定したストック型収益を得られることなどが強みとして挙げられる。リスク要因としては、国内自動車保有台数の低下や、国内駐車場需要が減少することなどが挙げられる。

KPI

駐車場問い合わせ件数や駐車場受託台数(下図)のほか、駐車場検索サイト掲載件数(2021年11月12日時点で43,520件)、国内駐車場台数(2018年時点で5,342千台)、国内自動車保有台数などがKPIになると考えられる。

2021年9月期決算説明資料
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