8818 京阪神ビルディングの業績について考察してみた

8818 京阪神ビルディングの業績について考察してみた

PERAGARUアナリスト

四半期業績推移随時更新中

(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2023.Q4 2023.03 4,806 1,028 21.39%
FY2024.Q1 2023.06 4,962 1,399 28.19%
FY2024.Q2 2023.09 4,899 1,436 29.31%
FY2024.Q3 2023.12 4,794 1,350 28.16%
(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2017.Q4 2017.03 3,631 1,169 32.19%
FY2018.Q1 2017.06 3,598 1,293 35.94%
FY2018.Q2 2017.09 3,705 1,373 37.06%
FY2018.Q3 2017.12 3,770 1,283 34.03%
FY2018.Q4 2018.03 3,726 1,349 36.21%
FY2019.Q1 2018.06 3,690 1,435 38.89%
FY2019.Q2 2018.09 3,697 1,279 34.6%
FY2019.Q3 2018.12 3,711 1,299 35%
FY2019.Q4 2019.03 3,897 1,438 36.9%
FY2020.Q1 2019.06 3,832 1,479 38.6%
FY2020.Q2 2019.09 3,863 1,349 34.92%
FY2020.Q3 2019.12 3,770 1,373 36.42%
FY2020.Q4 2020.03 3,854 1,213 31.47%
FY2021.Q1 2020.06 3,781 1,510 39.94%
FY2021.Q2 2020.09 3,873 1,476 38.11%
FY2021.Q3 2020.12 3,827 1,154 30.15%
FY2021.Q4 2021.03 3,852 1,155 29.98%
FY2022.Q1 2021.06 4,317 860 19.92%
FY2022.Q2 2021.09 4,507 1,501 33.3%
FY2022.Q3 2021.12 4,499 1,415 31.45%
FY2022.Q4 2022.03 4,492 1,348 30.01%
FY2023.Q1 2022.06 4,574 1,460 31.92%
FY2023.Q2 2022.09 4,756 1,612 33.89%
FY2023.Q3 2022.12 4,743 1,275 26.88%
FY2023.Q4 2023.03 4,806 1,028 21.39%
FY2024.Q1 2023.06 4,962 1,399 28.19%
FY2024.Q2 2023.09 4,899 1,436 29.31%
FY2024.Q3 2023.12 4,794 1,350 28.16%

沿革

1948年2月京阪神競馬株式会社設立。1949年4月梅田・難波両場外馬券発売所(現ウインズビル)竣工、日本中央競馬会に賃貸開始。1949年5月大証一部上場。1956年3月京阪神不動産株式会社に商号変更。1962年4月オフィスビル第1号となる瓦町ビル、1988年3月データセンタービル第1号となる新町第1ビルが竣工、各領域の賃貸事業を開始する。2003年3月東証一部上場。2011年10月京阪神ビルディング株式会社に商号変更。大阪府中心に場外馬券場やオフィスビル、データセンター等の賃貸を行う

株主構成

参照日時:2023/09/30

氏名又は名称所有株式数割合
銀泉株式会社6,440,00013.16%
日本マスタートラスト信託銀行|株式会社(信託口)4,011,0008.2%
株式会社三井住友銀行2,133,0004.36%
株式会社きんでん1,393,0002.85%
鹿島建設株式会社1,376,0002.81%
株式会社三十三銀行1,287,0002.63%
株式会社日本カストディ銀行|(信託口)1,101,0002.25%
INTERTRUST TRUSTEES(CAYMAN) LIMITED SOLEL Y IN ITS CAPACITY AS TRUSTEE OF JAPAN-UP|(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)894,0001.83%
株式会社百十四銀行891,0001.82%
SSBTC CLIENT OMNIBUS ACCOUNT|(常任代理人 香港上海銀行東京支店)865,0001.77%

取締役会

参照日時:2023/03/31

役職名・氏名生年月日任期所有株式数
取締役会長
南  浩 一
1955年3月21日(注)467,000
代表取締役社長社長執行役員
若 林 常 夫
1959年4月29日(注)414,000
取締役執行役員建築技術部長
伊 勢 村 誠 介
1959年3月21日(注)416,000
取締役(社外)
吉 田 享 司
1953年7月24日(注)4-
取締役(社外)
野 村 雅 男
1949年8月2日(注)410,000
取締役(社外)
辻  卓 史
1942年10月3日(注)4-
取締役(社外)
竹 田 千 穂
1973年2月9日(注)4-
監査役(常勤)
西 田  滋
1960年10月8日(注)57,000
監査役(社外)
長 澤 秀 治
1960年9月23日(注)6-
監査役(社外)
上 條 英 之
1955年3月15日(注)7-

(注)1. 取締役 吉田享司、野村雅男、辻 卓史、竹田千穂(職務上使用している氏名、戸籍上の氏名は草島千穂)は、社外取締役であります。

2. 監査役 長澤秀治、上條英之は、社外監査役であります。

3. 当社では、取締役会の監督機能の強化及び業務執行の効率化のため執行役員制度を導入しております。執行役員は9名で、代表取締役社長 若林常夫、取締役 伊勢村誠介の2名が執行役員兼務であり、専務執行役員 山本真司、常務執行役員 多田順一、執行役員 田渕稔規・松本孝雄・岡田吉功・堀 貴生・大橋一満の7名が専任の執行役員であります。

4. 取締役の任期は、2023年3月期に係る定時株主総会終結の時から2024年3月期に係る定時株主総会終結の時までであります。

5.監査役の任期は、2023年3月期に係る定時株主総会終結の時から2027年3月期に係る定時株主総会終結の時までであります。

6. 監査役の任期は、2021年3月期に係る定時株主総会終結の時から2025年3月期に係る定時株主総会終結の時までであります。

7. 監査役の任期は、2022年3月期に係る定時株主総会終結の時から2026年3月期に係る定時株主総会終結の時までであります。

※有価証券報告書から抜粋

代表取締役の経歴

代表取締役社長 社長執行役員の南浩一氏は1955年3月生まれ。名古屋大学卒業後、1977年4月に住友銀行(現三井住友銀行)入行。同行にて取締役兼専務執行役員、8316三井住友フィナンシャルグループにて監査役を務めた後、2016年6月同社に代表取締役として入社した

報告セグメント

2023年12月期 参照日時:2023/12/31

セグメント売上高(百万円)
土地建物賃貸事業14,655

事業モデル

オフィスビル、データセンタービル、ウインズビル、商業施設・物流倉庫の賃貸を行う。関西圏が中心だが、首都圏にも進出。所有物件は下図の通り。

第98期 報告書

オフィスビルは駅近の交通至便立地を基本に展開、データセンタービルは高い防災性能、電力供給の信頼性、先進のセキュリティシステムなど最新スペックを誇る都市型ビルを提供する。ウインズビルは京阪神地区5ヶ所の場外馬券場を、半世紀に渡り日本中央競馬会に賃貸、賃料等の条件は3年毎見直すこととなっている。商業施設・物流倉庫の賃貸は1976年に開始、現在5ヶ所を運営している。日本中央競馬会以外では、9434ソフトバンクが
13.7%、エクイニクス・ジャパン株式会社が10.7%と売上高依存度が高い。
同社保有物件においては現状影響軽微であるものの、コロナ禍を発端としたオフィスの在り方の見直しによる規模縮小等の動きが一部みられている。

競合他社

  • 8806 京阪神ビルディング(21年3月期売上高42,909百万円)
  • 3003 ヒューリック(23年12月期売上高446,383百万円)
  • 8842 東京楽天地(24年1月期売上高9,529百万円)

連結の範囲

連結子会社は1社。京阪神建築サービス株式会社が同社保有物件の総合管理業務を行っている。

強み・弱み

強みとして 不動産賃貸業に特化するものの、オフィスビル、データセンタービル、ウインズビルを中心に売上高が分散され不動産市況の影響を受けづらいこと、立地調査から企画、管理、修繕までワンストップでサービスを提供できる体制などが挙げられる。一方で大阪府に物件が偏重している(2021年3月期売上高の79.4%)ことによる同地域の災害リスク、日本中央競馬会等特定取引先への依存リスク、借入金調達により物件取得するための金利リスク、資産価値下落リスクなどを持つ。

KPI

  • 総賃貸可能面積
  • 空室率
  • 保有賃貸等不動産評価額
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