3186 ネクステージの業績について考察してみた

3186 ネクステージの業績について考察してみた

PERAGARUアナリスト

沿革

1998年12月、愛知県にて輸入車販売を目的に有限会社オートステージヒロタ設立。2000年12月にオートステージ1号店(現UNIVERSE名東店)をオープン。2002年8月株式会社オートステージに、2004年12月に株式会社ネクステージに商号変更。2013年7月東証マザーズ上場、2014年9月東証一部に変更。SUV人気を背景にその中でもSUBARU車の販売を中心に業容拡大し現在に至る。2019年4月には、輸入車専門店オートステージ全店をUNIVERSEへブランド統一を行った。東海から全国展開した中古車販売の大手

株主構成

有価証券報告書によると2021年5月末時点の筆頭株主は、同社代表取締役広田靖治氏の資産管理会社とみられる株式会社SMNで保有割合32.34%。JPモルガンチェース銀行が6.88%、代表取締役社長CEOの広田靖治氏が6.21%、日本マスタートラスト信託銀行の信託口が5.35%、日本カストディ銀行の信託口が5.25%で続き、以降は保有割合5%未満で国内損保、信託銀行、海外金融機関が並ぶ。外国人株式保有比率は20%以上30%未満

取締役会

取締役は8名(社内6名、社外2名)、監査役は3名(社内1名、社外2名)、監査役会設置会社である。社内取締役のうちプロパーは3名で残りは競合他社となる株式会社ビッグモーター、ホンダのディーラーからの中途入社。業界内での人材の流動性が比較的高い業界の一つである。

代表取締役の経歴

代表取締役社長CEOの広田靖治氏は1973年7月生まれ。定時制高校を中退後、ガス給湯器の訪問販売会社を経験。1998年12月同社を設立し、以降代表取締役を務める

報告セグメント

自動車販売及びその附帯業務の単一セグメントだが、販売店、買取店、整備店、ディーラー店と事業別の売上高が開示されている(下図)。また地域毎でも開示されており、2021年11月期は東海北陸地方が33.8%、関東甲信地方が25.5%など大きな割合を占めた。

2021年11月期決算報告資料

事業モデル

生涯取引を標榜し、中古車を買取後、一定のマージンを乗せて顧客に販売する中古車販売および新車ディーラー事業のフロービジネスにあたる事業と、保険や整備・点検のストック事業にあたる事業を展開する。

中期経営計画(2022年11月期~2024年11月期)

車両販売に関するビジネスサイクルをワンストップで行う「総合店」地域NO.1戦略を展開するべく「SUV」というカテゴリに特化した大型専門店「SUV LAND」及び大型中古輸入専門店の「UNIVERSE」を軸にした店舗展開を行っている。「総合店」は、1拠点当たりの収益性を高めること、顧客との生涯取引を通じて高い収益性の店舗を作ることが主な目的であり、綺麗な店構えと路面認知を意識した出店と徹底した仕入管理によりお手頃な価格、高年式、低走行かつ豊富な品揃えを実現することにより集客を行い、徹底した社員教育と整備設備・サポート体制の充実によって高い成約率を実現し、販売後の定期連絡や定期点検を行うことにより高い信頼性と次への買替誘致までを一貫して行える店舗となっている。また、「SUV LAND」は、「SUV」というカテゴリに特化した店舗展開であり、「UNIVERSE」は、「輸入車」というカテゴリに特化した店舗展開である。地域NO.1の品揃えを実現することによって集客を行い、「カテゴリ」に絞った社員教育を行うことで、より高い専門的知識を備えたスタッフが販売活動を行うことにより、高い成約率を実現している。
同社の拠点数は、2015年11月期は42拠点であったものの、2019年11月期には124拠点と約3倍に増加している。

競合他社

「ガリバー」を展開する7599IDOM(2021年2月期売上高380,564百万円)のほか、中古車販売・買取の大手として7602カーチスホールディングス(2021年3月期売上高16,031百万円)、9856ケーユーホールディングス(2021年3月期売上高116,659百万円)などが挙げられる。

連結の範囲

連結子会社は4社。自動車販売及び修理を行う株式会社NEW及び株式会社Aiとカーコーティングを行う株式会社ASAP、レンタカー業務を行う株式会社ユニバースレンタカーで構成される。

強み・弱み

自動車小売業界は8万社以上存在する中、現状1.5%程度のシェアを有し、業界大手としての知名度を有すること、販売のみならず車に関する各種サービスをワンストップで展開し、一定の売上が期待できるストック収益も持つことが強みとして挙げられる。弱みとしては、自動車業界に特化した事業内容のため、経済情勢や消費者嗜好の変化による自動車市場動向の変動に業績が大きく依存すること、積極的に新規出店を行っているため、有利子負債への依存が高めであることなどが挙げられる。

KPI

同社がKPIとする小売販売台数、買取台数、車検台数、収入保険料(2021年11月期の実績は下図)のほか、拠点数(2021年11月期124店舗、前年比+27店舗)や中古車・新車の登録台数などの市場環境などが考えられる。

2021年11月期決算報告資料

業績

拠点数の拡大等を受け、2015年11月期以降増収増益を継続している。営業利益率は2%台が続いていたが、2021年11月期は売上総利益率の上昇、販管費も低減に努め、4.6%に上昇した。ほとんどが中古車と考えられる棚卸資産の増加により営業CFはマイナスが続いていたが2020年11月期からはプラス、しかし積極的な新規出店により投資CFは継続してマイナスで、フリーCFはマイナスの期がほとんど。利益剰余金は積み上がっているが、有利子負債も増加している。2021年11月期の自己資本比率は37.4%

関連ありそうな記事