8200 リンガーハットの業績について考察してみた

8200 リンガーハットの業績について考察してみた

PERAGARUアナリスト

四半期業績推移随時更新中

(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2022.Q3 2021.11 8,804 -248 -2.82%
FY2022.Q4 2022.02 8,889 -257 -2.89%
FY2023.Q1 2022.05 8,772 -262 -2.99%
FY2023.Q2 2022.08 9,209 -290 -3.15%
(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2017.Q4 2017.02 11,421 967 8.47%
FY2018.Q1 2017.05 11,298 750 6.64%
FY2018.Q2 2017.08 11,464 660 5.76%
FY2018.Q3 2017.11 11,051 581 5.26%
FY2018.Q4 2018.02 11,869 834 7.03%
FY2019.Q1 2018.05 11,728 590 5.03%
FY2019.Q2 2018.08 11,844 492 4.15%
FY2019.Q3 2018.11 11,472 483 4.21%
FY2019.Q4 2019.02 11,884 829 6.98%
FY2020.Q1 2019.05 11,770 673 5.72%
FY2020.Q2 2019.08 11,987 442 3.69%
FY2020.Q3 2019.11 11,500 86 0.75%
FY2020.Q4 2020.02 12,022 353 2.94%
FY2021.Q1 2020.05 7,163 -2,377 -33.18%
FY2021.Q2 2020.08 8,978 -1,217 -13.56%
FY2021.Q3 2020.11 9,353 -641 -6.85%
FY2021.Q4 2021.02 8,555 -1,168 -13.65%
FY2022.Q1 2021.05 7,892 -627 -7.94%
FY2022.Q2 2021.08 8,335 -332 -3.98%
FY2022.Q3 2021.11 8,804 -248 -2.82%
FY2022.Q4 2022.02 8,889 -257 -2.89%
FY2023.Q1 2022.05 8,772 -262 -2.99%
FY2023.Q2 2022.08 9,209 -290 -3.15%

沿革

1962年7月長崎市鍛冶屋町にとんかつ浜勝を創業。1964年3月株式会社「浜かつ」を設立。1970年6月浜勝商事株式会社(法律上の存続会社)設立。1974年8月「長崎ちゃんめん」(現・「長崎ちゃんぽん」)及び「ぎょうざ」を主力商品にしたチェーン店の第1号店を長崎市に開店。1979年3月浜勝商事株式会社を株式会社浜勝に商号変更。1982年8月株式会社浜勝を株式会社リンガーハットに商号変更。1985年10月福証へ上場。1998年7月東証へ上場。2000年2月東証一部及び大証一部に指定。現在は東証プライム。2019年5・6月に京都、佐賀にて工場新設。長崎ちゃんぽんリンガーハット・とんかつ濱かつ・長崎卓袱浜勝などを運営する。

株主構成

有価証券報告書によると2022年2月末時点の大株主は、日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)が7.96%、株式会社日本カストディ銀行(信託口4)が4.14%、株式会社十八銀行が2.51%と並ぶ。そのほかに、公益財団法人米濵・リンガーハット財団、第一生命保険株式会社、株式会社三菱UFJ銀行、アサヒビール株式会社などが並ぶ。

取締役会

取締役は5名(社内3名、社外2名)、監査役は3名(社内1名、社外2名)、監査役会設置会社である。代表権を持たない社内取締役は1名のみで、同氏はプロパー。

代表取締役の経歴

代表取締役社長の佐々野諸延氏は1960年8月生まれ。熊本商科大学を卒業後、1983年2月に同社へ入社。2020年3月に現職へ就任。株式会社ミヤタ、リンガーハットジャパン株式会社、浜勝株式会社、リンガーフーズ株式会社、リンガーハット開発株式会社の取締役を兼任している。同氏の前任は秋本英樹氏、なおその更に前任の米濵和英氏が兄・豪氏と共に同社を創業した共同創業者の1人であった
代表取締役専務の福原扶美勇氏は1962年9月生まれ。1997年9月に同社へ入社。入社前の経歴は開示がない。2019年3月に現職へ就任。リンガーハットジャパン株式会社、浜勝株式会社、リンガーフーズ株式会社、リンガーハット開発株式会社の取締役ほか、海外子会社の役員なども兼任している。

報告セグメント

「長崎ちゃんぽん事業」、「とんかつ事業」、「設備メンテナンス事業」の3報告セグメントに大別される。2023年2月期第1四半期の売上高8,772百万円の構成比は、長崎ちゃんぽん事業79.4%、とんかつ事業20.1%、設備メンテナンス事業0.5%である。セグメント利益又は損失は、長崎ちゃんぽん事業▲258百万円、とんかつ事業▲23百万円、設備メンテナンス事業37百万円であり、調整額を差し引くと▲262百万円であった。

事業モデル

長崎ちゃんぽん事業は、長崎ちゃんぽん専門店として「長崎ちゃんぽんリンガーハット」をチェーン展開しており、2022年6月時点で593店舗を展開。主な商品はちゃんぽん、皿うどん、餃子など。季節商品として、「あさりちゃんぽん」「冷やし麻婆茄子ちゃんぽん」などを販売する他、2022年の夏季限定商品として、国産ケールを使用した「彩り野菜のちゃんぽん」「彩り野菜の皿うどん」「梅肉と鶏むね肉の冷やしまぜめん」を販売している。フランチャイズ店からはロイヤリティ5%、その他広告宣伝費3%(PR費用等)を収受しているとみられる。
とんかつ事業は、とんかつ専門店として、「とんかつ濱かつ」、「長崎卓袱浜勝」、「とんかつ大學」をチェーン展開しており、2022年6月時点で89店舗を展開。「とんかつ濵かつ」では、季節商品として明太重ねかつや九州産アスパラ巻かつ等の「重ねかつ」シリーズを販売する他、2022年夏の季節商品として、紀州南高梅使用「梅しそ重ねかつ」と国産「パプリカ巻かつ」を販売している。
設備メンテナンス事業は、同社グループ内店舗の設備維持メンテナンスに係る工事受注や機器類の保全などを主な事業としている。

同社HP TOP > 事業紹介

コロナ禍の長期化に伴う個人消費の停滞が続いたことや外食機会の減少により、同社グループの事業活動も依然として厳しい状況となっている。その一方で、顧客、社員及びパート・アルバイト従業員の安全確保を第一に考えた上で、事業活動継続のため、感染防止の徹底やテイクアウト・デリバリーサービス、冷凍商品の販売などの中食への対応、モバイルオーダー導入店舗拡充などを積極的に行っている。

競合他社

外食チェーンは多数存在するが、同社の主力商品である「ちゃんぽん」は参入障壁が高く、競合は少ないとみられる。

連結の範囲

同社グループは、同社及び連結子会社10社、持分法適用関連会社2社の合計13社で構成され、長崎ちゃんぽん事業、とんかつ事業、設備メンテナンス事業を行う。

強み・弱み

同社が提供する長崎の郷土料理「ちゃんぽん・皿うどん」は、独自性が高いことが強み。外食産業に対する消費者ニーズの変化などの影響を大きく受ける点は懸念点ではあるが、数年前にヒットしたダイエット食の麺抜きちゃんぽん「野菜たっぷり食べるスープ」など、商品開発力でもって対応している点は評価できる。季節によって売上高が変動する傾向にあり、いわゆる「稼ぎ時」に台風、酷暑、厳寒など天候の悪影響が及んだ場合、売上高への影響が懸念される。

KPI

月次情報を開示しており、KPIとなり得る。2022年6月の実績は下記。
①    純既存店売上高・客数・客単価
②    出店形態別の店舗数 リンガーハット593店 浜かつ84店 その他5店

2022年6月度 月次情報

業績

2018年2月期から2022年2月期までの5期をみると、売上高は45,682百万円から33,920百万円、経常損益は2,782百万円から1,966百万円となっている。2021年2月期は、新型コロナウィルスの影響により大幅な経常損失となったが、直近期は黒字。営業CFは2021年2月期のみマイナス、投資CFは恒常的にマイナス。2023年2月期第1四半期の自己資本比率は37.3%。

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