9627 アインホールディングスの業績について考察してみた

9627 アインホールディングスの業績について考察してみた

PERAGARUアナリスト

四半期業績推移随時更新中

(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2022.Q4 2022.04 81,637 4,925 6.03%
FY2023.Q1 2022.07 81,470 2,753 3.38%
FY2023.Q2 2022.10 89,734 4,031 4.49%
FY2023.Q3 2023.01 92,702 4,901 5.29%
(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2017.Q4 2017.04 66,010 4,972 7.53%
FY2018.Q1 2017.07 66,095 3,963 6%
FY2018.Q2 2017.10 66,247 4,404 6.65%
FY2018.Q3 2018.01 67,701 5,943 8.78%
FY2018.Q4 2018.04 68,342 5,312 7.77%
FY2019.Q1 2018.07 65,013 3,450 5.31%
FY2019.Q2 2018.10 66,768 3,281 4.91%
FY2019.Q3 2019.01 70,741 5,178 7.32%
FY2019.Q4 2019.04 73,074 4,158 5.69%
FY2020.Q1 2019.07 72,461 3,921 5.41%
FY2020.Q2 2019.10 73,390 4,433 6.04%
FY2020.Q3 2020.01 74,234 4,093 5.51%
FY2020.Q4 2020.04 72,530 3,621 4.99%
FY2021.Q1 2020.07 71,463 1,164 1.63%
FY2021.Q2 2020.10 73,889 2,763 3.74%
FY2021.Q3 2021.01 74,783 2,886 3.86%
FY2021.Q4 2021.04 77,170 4,119 5.34%
FY2022.Q1 2021.07 75,011 2,611 3.48%
FY2022.Q2 2021.10 77,961 3,165 4.06%
FY2022.Q3 2022.01 81,638 4,438 5.44%
FY2022.Q4 2022.04 81,637 4,925 6.03%
FY2023.Q1 2022.07 81,470 2,753 3.38%
FY2023.Q2 2022.10 89,734 4,031 4.49%
FY2023.Q3 2023.01 92,702 4,901 5.29%

沿革

1969年8月北海道にて医療面に関する受託臨床検査を目的として株式会社第一臨床検査センターを設立。1989年5月事業部制を採用、吸収合併に伴いドラッグストア6店舗を引き継ぎ、リテール事業部とする。1993年5月処方箋調剤薬局を出店し、調剤薬局事業に本格参入。以降、国内各地に調剤薬局をM&Aにより取得、規模を拡大する。1998年11月アインファーマシーズに商号変更。2009年4月東証二部上場、2010年4月東証一部に変更。2015年11月持株会社制に移行、株式会社アインホールディングスに商号変更する。2022年4月東証の市場区分見直しによりプライム市場へ移行。大型店中心に全国展開する調剤薬局首位の企業

報告セグメント

「ファーマシー事業」、「リテール事業」および「その他の事業」の3報告セグメントで構成される。セグメント毎の売上高および利益の構成比は下図参照。全社売上高のうち、ファーマシー事業が9割弱を占める。

2023年4月期2Q決算説明会

事業モデル

ファーマシー事業とリテール事業を軸に事業を展開する。ファーマシー事業は「アイン薬局」を主とした調剤薬局を日本全国に展開。調剤および医薬品の販売、ジェネリック医薬品等の卸売、医療コンサルティング、人材紹介・採用支援を行っている。リテール事業はコスメ&ドラッグストア「AINZ & TULPE(アインズ&トルペ)」を札幌・首都圏を中心に展開する。総店舗数はファーマシー1,209店舗、リテール78店舗の計1,287店舗(2023年4月期上半期末時点)。北海道から沖縄まで全国展開する。新規出店やM&Aに積極的な投資を行い、規模を拡大している。
調剤薬局市場は1989年には約0.5兆円という規模だったが、医薬分業の推進や高齢化の影響により、2020年には約7.5兆円規模となっている。

競合他社

業界2位の3341日本調剤(2022年3月期売上高299,392百万円)や3034クオールホールディングス(同166,199百万円)が挙げられる。他にも調剤薬局を併設するドラッグストアチェーンや地方に展開する調剤薬局チェーンなどと競合する。

同社HP TOP>IR情報>アイングループについて

強み・弱み

業界首位の事業規模と安定した事業基盤が同社の強みである。一方で多店舗展開を進める中でのM&Aの成否、厚生労働省が定める診療報酬等の改定が同社業績のリスク要因になると考えられる。

KPI

①店舗数、出退店状況(2023年4月期上半期末:1,287店舗、同期末時点計画1,332店舗)
②新卒薬剤師採用数
③年間応需処方箋枚数(2022年4月期:2,207万枚)

2023年4月期2Q決算説明会

業績

M&Aによる規模拡大等により売上高は22年連続増収利益は診療報酬改定などの影響を受け2018年4月期以降頭打ちとなっている。M&Aに積極的だがほとんどの期でフリーCFはプラス。自己資本比率は50%台で推移。

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