3479 TKP(ティーケーピー)の業績について考察してみた

3479 TKP(ティーケーピー)の業績について考察してみた

PERAGARU管理人

四半期業績推移随時更新中

(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2025.Q1 2024.05 10,562 1,692 16.02%
FY2025.Q2 2024.08 9,718 1,041 10.71%
FY2025.Q3 2024.11 19,850 1,733 8.73%
FY2025.Q4 2025.02 19,078 1,449 7.6%
(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2017.Q4 2017.02 5,468 95 1.74%
FY2018.Q1 2017.05 7,253 1,415 19.51%
FY2018.Q2 2017.08 6,730 883 13.12%
FY2018.Q3 2017.11 7,318 744 10.17%
FY2018.Q4 2018.02 7,388 407 5.51%
FY2019.Q1 2018.05 9,118 1,765 19.36%
FY2019.Q2 2018.08 8,492 818 9.63%
FY2019.Q3 2018.11 9,052 910 10.05%
FY2019.Q4 2019.02 8,861 796 8.98%
FY2020.Q1 2019.05 10,405 2,087 20.06%
FY2020.Q2 2019.08 13,867 1,417 10.22%
FY2020.Q3 2019.11 15,402 1,337 8.68%
FY2020.Q4 2020.02 14,669 1,476 10.06%
FY2021.Q1 2020.05 10,447 -964 -9.23%
FY2021.Q2 2020.08 10,097 -1,049 -10.39%
FY2021.Q3 2020.11 11,688 94 0.8%
FY2021.Q4 2021.02 10,906 -578 -5.3%
FY2022.Q1 2021.05 10,272 -829 -8.07%
FY2022.Q2 2021.08 11,683 331 2.83%
FY2022.Q3 2021.11 10,948 -616 -5.63%
FY2022.Q4 2022.02 11,782 231 1.96%
FY2023.Q1 2022.05 13,180 1,215 9.22%
FY2023.Q2 2022.08 12,475 713 5.72%
FY2023.Q3 2022.11 12,996 842 6.48%
FY2023.Q4 2023.02 11,853 805 6.79%
FY2024.Q1 2023.05 9,022 1,747 19.36%
FY2024.Q2 2023.08 8,728 1,011 11.58%
FY2024.Q3 2023.11 9,653 1,170 12.12%
FY2024.Q4 2024.02 9,142 679 7.43%
FY2025.Q1 2024.05 10,562 1,692 16.02%
FY2025.Q2 2024.08 9,718 1,041 10.71%
FY2025.Q3 2024.11 19,850 1,733 8.73%
FY2025.Q4 2025.02 19,078 1,449 7.6%

沿革

2005年8月株式会社ティーケーピー設立、ポータルサイト「TKP貸会議室ネット」の運営開始。2008年に第二種旅行業登録をし、会議・研修のトータルサービスを提供開始。2014年には第一種旅行業免許も取得。2017年3月東証マザーズ上場。2019年5月レンタルオフィス最大手の日本リージャスホールディングス株式会社とその子会社(以下、総称して日本リージャス社)を、同年9月には台北雷格欺商務服務有限公司とその子会社(以下、総称して台湾リージャス社)を子会社化。企業向けの空間シェアリングビジネスの先駆け

株主構成

参照日時:2025/02/28

氏名又は名称所有株式数割合
株式会社リバーフィールド21,152,00052.73%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)2,565,0006.39%
株式会社井門コーポレーション2,543,0006.34%
河野 貴輝1,845,0004.6%
THE BANK OF NEW YORK 133612|(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1,041,0002.59%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)379,0000.94%
住友生命保険相互会社|(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)195,0000.48%
BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG (FE-AC)|(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)183,0000.45%
細野 廣美172,0000.42%
BNYM SA/NV FOR BNYM FOR BNY GCM CLIENT ACCOUNTS M LSCB RD|(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)109,0000.27%

取締役会

参照日時:2025/02/28

役職名・氏名生年月日任期所有株式数
代表取締役社長 CEO兼COO
河野 貴輝
1972年10月13日(注)41,845,400
取締役 CFO
中村 幸司
1972年4月9日(注)439,600
取締役
元谷 芙美子
1947年7月8日(注)41,300
取締役
小林 栄三
1949年1月7日(注)4-
取締役 (常勤監査等委員)
曽我部 義矩
1946年3月26日(注)621,000
取締役 (監査等委員)
長與 明子
1976年8月11日(注)6-
取締役 (監査等委員)
古瀬 智子
1987年9月17日(注)6-

  (注)1.取締役元谷芙美子、小林栄三、曽我部義矩、長與明子及び古瀬智子は、社外取締役であります。

2.取締役曽我部義矩、長與明子及び古瀬智子は、監査等委員である取締役であります。

3.当社と各社外取締役は、会社法第427条第1項の規定に基づき、同法第423条第1項の損害賠償責任を限定する契約を締結しております。当該契約に基づく損害賠償責任の限度額は、会社法第425条第1項に定める額としております。

4.取締役(監査等委員である取締役を除く。)の任期は、2025年5月30日開催の定時株主総会終結の時から2026年2月期に係る定時株主総会終結の時までであります。

5.2025年6月1日付で長尾宗尚が取締役(監査等委員である取締役を除く。)へ就任予定です。同氏の略歴は次のとおりであります。なお、同氏の任期は、2026年2月期に係る定時株主総会終結の時までであります。 氏名 生年月日 略歴 所有株式数(株) 長尾 宗尚 1971年11月4日生 2002年10月 朝日監査法人(現有限責任あずさ監査法人)入所 2006年9月 日興シティグループ証券株式会社(現シティグループ証券株式会社)入社 2009年7月 ドイツ証券株式会社 入社 2010年4月 アリコジャパン(現メットライフ生命保険株式会社) 財務経理部長 2016年1月 同社 事業費統括本部長 2022年3月 同社 執行役員 0  

6.監査等委員である取締役の任期は、2025年5月30日開催の定時株主総会終結の時から2027年2月期に係る定時株主総会終結の時までであります。    

7.当社は、法令に定める監査等委員である取締役の員数を欠くことになる場合に備え、会社法第329条第3項に定める補欠の監査等委員である取締役1名を選任しております。補欠の監査等委員である取締役の略歴は次のとおりであります。 氏名 生年月日 略歴 所有株式数(株) 渡邉 康平 1949年3月26日生 1971年4月 伊藤忠商事株式会社 入社 2000年6月 同社 執行役員 2002年4月 同社 常務執行役員 2002年6月 同社 代表取締役常務取締役 2004年4月 同社 代表取締役専務取締役 2006年4月 同社 代表取締役副社長 2010年4月 同社 取締役副会長 2011年4月 同社 相談役 2014年4月 同社 常勤理事 2014年7月 同社 非常勤理事(現任) 2015年5月 当社 社外取締役 0

8.執行役員の状況 当社では、業務執行体制を強化し、より機動的かつ効率的な業務運営を行うために、執行役員制度を導入しております。なお、本書提出日現在の執行役員は以下の8名であります。 氏名 担当 河野 貴輝 CEO兼COO・地方支店・本社営業担当 中村 幸司 CFO・管理部門担当 横岩 利恵 ホテル宴会場・宿泊・料飲事業担当 髙木 寛 内部統制担当 石川 守 オペレーション担当 井口 智之 社長室・新規事業担当 小田原 隆行 経営企画・経理担当

※有価証券報告書から抜粋

代表取締役の経歴

代表取締役役社長CEOの河野貴輝氏は1972年10月生まれ。慶應義塾大学卒業後、1996年4月8001伊藤忠商事入社、現auカブコム証券株式会社への出向を経て、2000年3月現楽天銀行に入行、執行役員営業本部長を務めた。その後、同社を2005年8月に設立し、以降代表取締役を務める

報告セグメント

2025年02月期 参照日時:2025/02/28

セグメント売上高
空間再生流通事業42,158,000,000
リリカラ事業17,050,000,000
ノバレーゼ事業

空間再生流通事業の単一セグメント。2022年2月期第2四半期累計期間における売上高21,955百万円に対し、TKP単体の売上高が5割強、日本リージャスが4割弱を占める。TKP単体のサービス別売上高推移は下図の通り。

2021年度第2四半期決算説明会

事業モデル

遊休不動産として活用されていない物件を取得又は借上げて借手に貸付を行うビジネスおよびホテル・宿泊研修、料飲・バンケット、イベントプロデュース、BPOなどの周辺サービス事業を展開する。同社の貸会議室サービスは全国展開されており、241拠点、1,961室で全国でも最大の規模を誇る。

事業計画及び成長可能性に関する事項

宿泊サービス事業はリゾートセミナーホテルとして「LecTore(レクトーレ)」、新都市型ホテルとして「アパホテル」等の宿泊施設を展開している。「アパホテル」については2014年にアパホテル株式会社とフランチャイズ契約を締結し「アパホテル〈TKP札幌駅北口〉EXCELLENT」をはじめに、現在ではビジネス需要に対応し、会議室併設型のハイブリッドホテルとして10物件の運営を行っており、貸会議室・宴会場運営サービスと併せて提供することでシナジー効果を図っている。
同社は前述の通り、2019年5月に日本リージャス社を取得している。日本リージャス社は、もともとスイスに本社を置き、ロンドン証券取引所に上場しているIWG plc(以降IWGと呼ぶ)とその子会社であるRegus Group Limited(以降Regus社と呼ぶ)が株式を保有していた。IWGはシェアオフィス世界 No.1 ブランド「Regus」や「Open Office」、「Spaces」などの多様なブランドを展開しており、世界最大のワークスペースプロバイダーとして、グローバルに展開をしている。日本リージャス社は同ビジネスのうちの日本事業として4ブランド、全国167拠点のシェアオフィスを展開する日本のレンタルオフィス業界の最大手企業である。ソフトバンクが出資したことで話題となった「WeWork」も37拠点程度であり(2021年1月時点)、シェアオフィス業界においては、群を抜いた拠点数となっている。

事業計画及び成長可能性に関する事項

競合他社

連結の範囲

連結対象の子会社が86社存在する。シェアオフィス事業を展開する日本リージャス社が55社、台湾リージャス社が13社などで構成される。

強み・弱み

全国展開し圧倒的な規模を誇る拠点ネットワークや、安定した顧客基盤などが強み。2020年2月期における売上高のうち、既存客の割合が9割を占め、リピート率が高く、業種も多岐に渡っている。また遊休不動産所有者への支払家賃のうち4割程度は変動制となっており、支払いリスクの低減を図っている。一方で、日本リージャス社を子会社化する際に有利子負債が増加したが、2021年2月期の経常損失計上によりその一部が財務制限条項に抵触した(但し金融機関からは期限の利益喪失請求権の放棄を受ける見込みとのこと)。コロナ禍以降業績は改善傾向にあるものの、資金繰りに注意が必要であると考えられる。

KPI

①施設数:427施設
②契約面積:188,961坪
③座席数:178,664席
④坪あたり売上高/月(TKP単体):29,687円(前年同期比+9,432円)
⑤全施設稼働率(日本リージャス):69.8%(前年同期比▲1.7%)
※①~③は2021年2月末時点、④~⑤は2021年8月末時点

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