3482 ロードスターキャピタルの業績について考察してみた

3482 ロードスターキャピタルの業績について考察してみた

PERAGARUアナリスト

四半期業績推移随時更新中

(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2023.Q4 2023.12 4,885 1,195 24.46%
FY2024.Q1 2024.03 8,168 2,641 32.33%
FY2024.Q2 2024.06 7,044 2,229 31.64%
FY2024.Q3 2024.09 9,087 4,631 50.96%
(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2017.Q3 2017.09 2,039 210 10.3%
FY2017.Q4 2017.12 3,449 359 10.41%
FY2018.Q1 2018.03 1,769 398 22.5%
FY2018.Q2 2018.06 3,316 1,115 33.62%
FY2018.Q3 2018.09 2,729 631 23.12%
FY2018.Q4 2018.12 1,856 248 13.36%
FY2019.Q1 2019.03 4,593 1,042 22.69%
FY2019.Q2 2019.06 2,757 945 34.28%
FY2019.Q3 2019.09 4,746 875 18.44%
FY2019.Q4 2019.12 3,020 791 26.19%
FY2020.Q1 2020.03 4,272 751 17.58%
FY2020.Q2 2020.06 5,835 2,221 38.06%
FY2020.Q3 2020.09 3,776 856 22.67%
FY2020.Q4 2020.12 3,096 656 21.19%
FY2021.Q1 2021.03 3,203 994 31.03%
FY2021.Q2 2021.06 6,752 2,458 36.4%
FY2021.Q3 2021.09 3,598 1,275 35.44%
FY2021.Q4 2021.12 4,367 891 20.4%
FY2022.Q1 2022.03 3,648 1,273 34.9%
FY2022.Q2 2022.06 9,897 4,032 40.74%
FY2022.Q3 2022.09 2,414 659 27.3%
FY2022.Q4 2022.12 7,678 1,581 20.59%
FY2023.Q1 2023.03 4,193 1,078 25.71%
FY2023.Q2 2023.06 10,343 3,229 31.22%
FY2023.Q3 2023.09 9,305 2,747 29.52%
FY2023.Q4 2023.12 4,885 1,195 24.46%
FY2024.Q1 2024.03 8,168 2,641 32.33%
FY2024.Q2 2024.06 7,044 2,229 31.64%
FY2024.Q3 2024.09 9,087 4,631 50.96%

沿革

2012年2月東京都にてロードスターキャピタル株式会社が設立され、宅地建物取引事業および不動産コンサルティング事業を開始。その後、コーポレートファンディング、クラウドファンディング事業など不動産に特化した金融ファンドを展開。一口1万円という少額で不動産投資ができる、不動産投資クラウドファンディングプラットフォーム「Ownersbook(オーナーズブック)」が、個人投資家の間で話題となり会員数が増加。2017年9月東証マザーズ上場。東京都内の中規模オフィスビルの取得と売却による不動産投資業を中心に、個人向けの不動産クラウドファンディング等も展開する総合不動産コンサルティング事業者

株主構成

参照日時:2023/12/31

氏名又は名称所有株式数割合
岩野 達志3,373,00020.5%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)1,388,0008.44%
キャピタルジェネレーション株式会社1,100,0006.68%
Renren Lianhe Holdings|(常任代理人 みずほ証券株式会社)1,049,0006.37%
モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社875,0005.31%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)599,0003.64%
森田 泰弘502,0003.05%
成田 洋305,0001.85%
久保 直之301,0001.83%
日本証券金融株式会社192,0001.17%

取締役会

参照日時:2023/12/31

役職名・氏名生年月日任期所有株式数
代表取締役 社長
岩野 達志
1973年5月23日(注)43,373,000
取締役 営業本部長
久保 直之
1973年5月15日(注)5301,900
取締役
成田 洋
1983年9月2日(注)5305,000
取締役 最高財務責任者兼財務経理本部長
川畑 拓也
1983年4月8日(注)530,100
取締役
和波 英雄
1952年5月8日(注)4-
取締役
大西 純
1973年4月28日(注)5-
取締役
舩木 真由美
1978年8月6日(注)5-
常勤監査役
田中 宏
1952年5月8日(注)630,000
監査役
上埜 喜章
1970年3月16日(注)677,000
監査役
川口 綾子 (戸籍上の氏名:土屋 綾子)
1980年8月18日(注)6-

(注)1. 所有する当社の株式数は2023年12月31日現在のものです。

2. 取締役の和波英雄、大西純及び舩木真由美は、社外取締役であります。

3. 監査役の上埜喜章及び川口綾子は、社外監査役であります。

4. 2024年3月22日開催の定時株主総会終結の時から、選任後2年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する定時株主総会終結の時までであります。

5. 2023年3月23日開催の定時株主総会終結の時から、選任後2年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する定時株主総会終結の時までであります。

6. 2024年3月22日開催の定時株主総会終結の時から、選任後4年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する定時株主総会終結の時までであります。

※有価証券報告書から抜粋

代表取締役の経歴

代表取締役社長の岩野達志氏は、1973年5月生まれの兵庫県出身。小学校1年~3年生までをアメリカで過ごす。開成高校を経て、東京大学農学部卒業後は一般財団法人日本不動産研究所へ入社。2000年4月ゴールドマン・サックス・リアリティ・ジャパン、2004年8月ロックポイントマネジメントジャパンLLCを経て、2012年3月に同社を設立し現在に至る。

報告セグメント

2023年12月期 参照日時:2023/12/31

セグメント売上高(百万円)
不動産関連事業28,726

「コーポレートファンディング事業(不動産投資)」、「コーポレートファンディング事業(不動産賃貸)」、「クラウドファンディング事業」、「アセットマネジメント事業」の4報告セグメントに大別され、直近2020年12月期では、売上高16,979百万円の85.8%がコーポレートファンディング事業(不動産投資)、11.7%がコーポレートファンディング事業(不動産賃貸)、2%がクラウドファンディング事業、0.4%がアセットマネジメント事業にて計上されている。

事業モデル

コーポレートファンディング事業では、東京23区内でオフィスビルを中心に複合ビル、マンション等を購入し、徹底した管理運営のもとで不動産価値を上げたうえで計画的に物件を売却。投資対象は数億円から30億円程度までの、テナント不在の管理が足りない物件や権利関係が複雑で割安なプライスで出回っている物件。投資で取得した物件の一部はマーケットの状況に応じて賃貸運用で保有を継続することもある。仕入れ及び資金調達にはメガバンクを中心に安定した取引が確保されているもよう
クラウドファンディング事業では、インターネット上で一口1万円という少額から投資が可能な「不動産特化型クラウドファンディングサービス(Owners Book)」を個人投資家向けに提供。これまで全案件で満額募集完了しており、投資資金獲得の高い実績を有する。2019年12月期より海外展開も開始。
投資不動産の管理・運用を顧客に代わり行うアセットマネジメント事業など、不動産取引に関する事業を多岐に渡り展開。魅力ある東京の不動産マーケットへの投資ニーズを有する海外投資家を開拓し、アセットマネジメント事業を展開するべく、受託資産残高の積み上げに注力。
投資対象の東京23区内、特に都心5区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)は、新型コロナウィルスの影響によりオフィスビルの空室率が4.49%と物件の収益率低下が懸念されるが、坪あたり平均賃料は0.93%上昇しており、コロナ終息後には余剰資金が不動産マーケットに流れ込むことが期待されている。

競合他社

  • 3464 プロパティエージェント(23年3月期売上高37,259百万円)
  • 2982 ADワークスグループ(23年12月期売上高41,342百万円)
  • 8940 インテリックス(24年5月期売上高42,702百万円)
  • 2975 スター・マイカ・ホールディングス(23年11月期売上高48,877百万円)

連結の範囲

ロードスターインベストメンツ株式会社、ロードスターファンディング株式会社の2社が連結子会社に該当する。

強み・弱み

中規模オフィスビルは、規模に対し管理コストが高く大手不動産投資会社は敬遠する傾向があり、個人で直接投資するには金額が大きいため、競合が少なく流動性も高い。仕入れの目利きとバリューアップのノウハウが同社の強み。また、個人向けの不動産クラウドファンディング事業は5年の運用実績を有すことも強み。
一方で、東京23区内のオフィスビル空室率が高まっており、物件の収益性・投資の魅力が低下が業績に与える影響が懸念される。

KPI

年間投資額の推移、クラウドファンディング事業(オーナーズブック)の投資家会員数がKPIになると考えられる。
年間投資額 2020年12月期:17,656百万円 前期比+10.3%
オーナーズブック会員数2020年12月期末:24,047人 前期末比+5.0%

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