2978 ツクルバの業績について考察してみた

2978 ツクルバの業績について考察してみた

PERAGARUアナリスト

四半期業績推移随時更新中

(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2023.Q3 2023.04 1,098 -12 -1.09%
FY2023.Q4 2023.07 1,487 69 4.64%
FY2024.Q1 2023.10 1,152 49 4.25%
FY2024.Q2 2024.01 893 -12 -1.34%
(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2019.Q4 2019.07 430 8 1.86%
FY2020.Q1 2019.10 453 24 5.3%
FY2020.Q2 2020.01 539 12 2.23%
FY2020.Q3 2020.04 444 -68 -15.32%
FY2020.Q4 2020.07 282 -118 -41.84%
FY2021.Q1 2020.10 371 -45 -12.13%
FY2021.Q2 2021.01 389 -73 -18.77%
FY2021.Q3 2021.04 377 -118 -31.3%
FY2021.Q4 2021.07 487 -122 -25.05%
FY2022.Q1 2021.10 565 -244 -43.19%
FY2022.Q2 2022.01 654 -252 -38.53%
FY2022.Q3 2022.04 714 -173 -24.23%
FY2022.Q4 2022.07 833 -104 -12.48%
FY2023.Q1 2022.10 742 -100 -13.48%
FY2023.Q2 2023.01 825 -89 -10.79%
FY2023.Q3 2023.04 1,098 -12 -1.09%
FY2023.Q4 2023.07 1,487 69 4.64%
FY2024.Q1 2023.10 1,152 49 4.25%
FY2024.Q2 2024.01 893 -12 -1.34%

沿革

2011年8月株式会社ツクルバ設立、同年12月東京都渋谷区にコワーキングスペース「co-ba shibuya」を開業。2015年1月ITを活用した中古・リノベーション住宅の流通プラットフォーム「cowcamo」ベータ版を、同年6月には正式版を公開。2019年7月東証マザーズ上場。2020年7月8252丸井グループと資本業務提携契約を締結。2022年4月東証の市場区分見直しに伴いグロース市場へ移行。リノベーション・中古住宅仲介サイトを運営する企業

代表取締役の経歴

代表取締役CEOの村上浩輝氏は1985年9月生まれ。立教大学を卒業後、2009年4月不動産デベロッパーの株式会社コスモイニシア入社。リーマンショックの影響でリストラを経験し、同年12月現2120LIFULLに入社。2011年8月現在同社で取締役を務める中村真広氏とともに同社を創業、2012年7月より代表取締役を務める

報告セグメント

2023年10月期 参照日時:2023/10/31

セグメント売上高(百万円)
cowcamo(カウカモ)事業1,066
不動産企画デザイン事業87

同社の事業は「cowcamo(カウカモ)事業」(以下、「カウカモ事業」と「不動産企画デザイン事業」の2報告セグメントにて構成される。全体売上高のおよそ9割強を「カウカモ事業」が計上している。

事業モデル

主力の「カウカモ事業」では、ITを活用した中古・リノベーション住宅流通プラットフォーム「cowcamo」において、オンラインメディアを通じた各種サービスを提供している。住宅売買時の売買仲介手数料および付随する手数料、住宅取引の流通総額に対して課される手数料が主な収益源となる。同社が買主から一時的に物件を仕入・販売する取引も発生するケースもあるが、大部分は仲介取引とのことである。仲介サービスのみならず顧客ニーズや物件データを活用した売主・事業者向けの支援サービスも行っており、企画提案や助言の対価として業務委託手数料を受領している。

同社HP TOP>BUSINESS>カウカモプラットフォーム事業

不動産企画デザイン事業では、スタートアップなどを主要顧客としたコワーキングスペース「co-ba(コーバ)」や、成長に合わせ柔軟にオフィススペースをレンタルすることが出来る「HEYSHA(ヘイシャ)」の2つのサービスを提供している。既に内装や家具が施された空間に様々なソフトサービスを統合したオフィススペースを、「co-ba」は月単位または一日単位で、「HEYSHA」は月額でサービス利用料を受領している。
同社が主にターゲットとする首都圏の中古マンション流通市場は、2021年時点で6.2兆円と推計される。今後、築年数の経過した物件の割合が増加することが見込まれることから、同社がターゲットとする中古・リノベーション住宅セグメントの流通量は中長期的に拡大するものと同社は考えている。

競合他社

  • 6098 リクルートホールディングス(23年3月期売上高3,429,519百万円)
  • 2120 LIFULL(23年9月期売上高36,405百万円)

強み・弱み

中古・リノベーション物件に特化していることと、仲介事業とポータルサイト機能を兼ねていることにより業界でユニークなポジションに位置していることが同社の強みと考えられる。リスクとしては、不動産市況の低迷や、消費税の増税などに起因する消費者の購買意欲の減退などが考えられる。また2022年7月期まで直近3期赤字が続いており、財務面も懸念される

KPI

GMV(プラットフォーム上の流通総額)とテイクレート(GMVにおける付加価値獲得率)を同社はKPIとしている。

2023年7月期第3四半期決算説明会資料

2978 ツクルバ
のオルタナティブデータあります

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