6045 レントラックスの業績について考察してみた

6045 レントラックスの業績について考察してみた

PERAGARUアナリスト

四半期業績推移随時更新中

(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2023.Q4 2023.03 852 301 35.33%
FY2024.Q1 2023.06 816 80 9.8%
FY2024.Q2 2023.09 817 244 29.87%
FY2024.Q3 2023.12 782 133 17.01%
(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2017.Q4 2017.03 2,158 177 8.2%
FY2018.Q1 2017.06 2,061 102 4.95%
FY2018.Q2 2017.09 2,209 123 5.57%
FY2018.Q3 2017.12 1,913 78 4.08%
FY2018.Q4 2018.03 2,150 115 5.35%
FY2019.Q1 2018.06 2,296 118 5.14%
FY2019.Q2 2018.09 3,167 160 5.05%
FY2019.Q3 2018.12 2,226 101 4.54%
FY2019.Q4 2019.03 2,720 136 5%
FY2020.Q1 2019.06 2,452 75 3.06%
FY2020.Q2 2019.09 2,363 50 2.12%
FY2020.Q3 2019.12 2,024 -27 -1.33%
FY2020.Q4 2020.03 2,661 81 3.04%
FY2021.Q1 2020.06 3,217 72 2.24%
FY2021.Q2 2020.09 2,598 78 3%
FY2021.Q3 2020.12 3,009 143 4.75%
FY2021.Q4 2021.03 3,526 182 5.16%
FY2022.Q1 2021.06 613 228 37.19%
FY2022.Q2 2021.09 536 177 33.02%
FY2022.Q3 2021.12 608 202 33.22%
FY2022.Q4 2022.03 698 186 26.65%
FY2023.Q1 2022.06 748 257 34.36%
FY2023.Q2 2022.09 873 317 36.31%
FY2023.Q3 2022.12 823 220 26.73%
FY2023.Q4 2023.03 852 301 35.33%
FY2024.Q1 2023.06 816 80 9.8%
FY2024.Q2 2023.09 817 244 29.87%
FY2024.Q3 2023.12 782 133 17.01%

沿革

2005年12月にインターネットを利用した広告代理業・プロモーションサービスを主たる事業目的として東京都に株式会社コエル設立、2006年1月には現商号の株式会社レントラックスとなる。2006年3月、携帯電話向け成果報酬型広告サービス「レントラックスモバイル」の提供開始。2009年12月、検索連動型広告代行事業を開始。2016年2月、スマホアプリ向けアフィリエイト広告「GAMEFEAT」の提供開始。2022年9月、創業者で取締役会長の金子英司氏の資産管理会社である、株式会社チーム金子の連結子会社となる。2015年4月に東証マザーズ上場、現在は同グロース。成果報酬型広告サービスを中心に、広告事業やマーケットプレイスを展開する

代表取締役の経歴

代表取締役社長の山崎大輔氏は1981年3月生まれ。駒澤大学卒業後、2003年4月に株式会社ガリバーインターナショナル(現株式会社IDOM)入社。株式会社カービュー勤務の後、2012年4月に同社入社。副社長執行役員などを経て2018年6月より現職。なお、設立時から代表取締役社長を務めた金子英司氏は、2018年6月に代表権を持たない会長職に就く。

報告セグメント

「成果報酬型広告サービス事業」、「検索連動型広告代行事業」、「中古建設機械マーケットプレイス関連事業」の3セグメントで構成される。主力は成果報酬型広告サービス事業。また、報告セグメントに属さないその他事業として、媒体運営事業やコンテンツ販売事業なども展開する。

事業モデル

成果報酬型広告サービス事業は、成果が承認された後に報酬が支払われるビジネスモデルのため、広告主にとっては費用対効果が高い点が特長。主力サービスの「レントラックス」は、既存パートナーサイト運営者等からの紹介もしくは同社からのリクルーティング等があった場合にのみパートナーサイト登録が可能なクローズド型式をとる。また、パートナーサイトは主にSearch Engine Marketing (SEM)により集客を行っているため、消費者の閲覧が予想されるサイトへの効率的な広告掲載が可能となる。
検索連動型広告代行事業では、検索エンジン上の検索結果画面に表示される広告を、消費者がクリックした場合に広告料が発生する。代表的な検索エンジンであるYahoo!ならびにGoogleの正規代理店として安定した運営を図る
中古建設機械マーケットプレイス関連事業は、売買サイト「GROWTH POWER」で建設機械、農業機械、工作機械などの仲介取引を展開。掲載料は無料で、売買成約時にのみ手数料を受領する。

2024年3月期 第2四半期決算説明資料p.15

競合他社

成果報酬型広告サービス「アクセストレード」を運営する、2122(株)インタースペースが競合。インターネット広告全般では、2389(株)デジタルホールディングスも競合し得る。

強み・弱み

高い費用対効果が期待できるクローズド型広告サービスを提供する、クローズド型ASPの中で唯一の上場企業である点は信頼度の面で有利。今後もECの利用者増、それに伴うインターネット広告市場の伸長が見込まれる点も追い風。
一方、インターネット広告は提供方式の変革、広告主の変動、新規参入など、注視すべきリスク要因は多い。キャッシングやクレジットカード発行を広告主とする売上が、連結売上高の4割を占める点はリスク集中傾向。

KPI

取扱高(顧客から受領する対価)などが主要KPIと見られる。なお同社では、取扱高から広告掲載媒体への成果報酬等を控除した純額を売上高としている。
・取扱高(2024年3月期第2四半期):13,620百万円(前年同期比+18.2%)

2024年3月期 第2四半期決算説明資料p.5

業績

同社では2021年3月期まで顧客から受領した対価総額(現行の取扱高に相当)を売上高としていたが、2022年3月期より広告掲載媒体への成果報酬等を控除した純額を売上高としている。このため取扱高ベースで比較すると、直近5期で取扱高を2.5倍に、経常利益は2倍へ伸ばすなど順調に業容を拡大。2023年3月期は、取扱高25,789百万円(前期比+54.3%)、売上高3,296百万円(同+34.3%)、営業利益1,096百万円(同+38.1%)、経常利益1,079百万円(同+34.8%)であった。なお2024年3月期第2四半期は前年同期並みの売上高であったものの、取立不能債権、広告宣伝費、人件費の増加により減益で、売上高1,633百万円(前年同期比+0.8%)、営業利益324百万円(同▲43.4%)、経常利益318百万円(同▲44.0%)となった。

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