4732 ユー・エス・エスの業績について考察してみた

4732 ユー・エス・エスの業績について考察してみた

PERAGARUアナリスト

四半期業績推移随時更新中

(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2023.Q4 2023.03 24,370 11,945 49.02%
FY2024.Q1 2023.06 23,929 11,971 50.03%
FY2024.Q2 2023.09 24,164 11,808 48.87%
FY2024.Q3 2023.12 23,421 11,965 51.09%
(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2017.Q4 2017.03 18,557 9,038 48.7%
FY2018.Q1 2017.06 17,638 8,639 48.98%
FY2018.Q2 2017.09 17,184 8,374 48.73%
FY2018.Q3 2017.12 19,181 8,960 46.71%
FY2018.Q4 2018.03 21,150 10,098 47.74%
FY2019.Q1 2018.06 19,987 9,573 47.9%
FY2019.Q2 2018.09 18,855 8,554 45.37%
FY2019.Q3 2018.12 19,497 8,987 46.09%
FY2019.Q4 2019.03 21,569 10,009 46.4%
FY2020.Q1 2019.06 19,861 9,184 46.24%
FY2020.Q2 2019.09 18,931 8,723 46.08%
FY2020.Q3 2019.12 19,392 8,841 45.59%
FY2020.Q4 2020.03 19,959 9,261 46.4%
FY2021.Q1 2020.06 16,056 6,734 41.94%
FY2021.Q2 2020.09 18,221 9,167 50.31%
FY2021.Q3 2020.12 19,687 9,857 50.07%
FY2021.Q4 2021.03 20,910 10,469 50.07%
FY2022.Q1 2021.06 20,370 10,648 52.27%
FY2022.Q2 2021.09 19,414 9,922 51.11%
FY2022.Q3 2021.12 19,839 9,892 49.86%
FY2022.Q4 2022.03 21,859 11,112 50.83%
FY2023.Q1 2022.06 21,136 10,820 51.19%
FY2023.Q2 2022.09 21,293 10,400 48.84%
FY2023.Q3 2022.12 21,979 10,613 48.29%
FY2023.Q4 2023.03 24,370 11,945 49.02%
FY2024.Q1 2023.06 23,929 11,971 50.03%
FY2024.Q2 2023.09 24,164 11,808 48.87%
FY2024.Q3 2023.12 23,421 11,965 51.09%

沿革

1980年10月に愛知自動車総合サービス株式会社設立、ブランドネームをUSSとする。1982年8月には愛知県東海市に初の常設現車会場オープン、出品台数255台で第1回オートオークション開催。1990年1月の九州会場、1994年5月の東京会場(千葉県野田市)はじめ全国各地に中古車オークション会場の展開を開始。1995年3月、株式会社ユー・エス・エスへ商号変更。1999年9月に名証二部上場、2000年12月には同一部へ市場変更とともに東証一部へも上場。現在は東証プライム及び名証プレミア。中古自動車のオークション運営を主力事業とする

代表取締役の経歴

代表取締役は2名。代表取締役会長兼CEOの安藤之弘氏は1946年12月生まれ。中古車販売会社勤務などの後、同社設立に参画、1982年7月に同社取締役就任。取締役副社長、代表取締役社長などを経て2019年6月より現職
代表取締役社長兼COOの瀬田大氏は1966年12月生まれ。南山高校卒業後、中古車販売会社勤務。2004年1月に同社執行役員就任、取締役、代表取締役副社長などを経て2019年6月より現職

報告セグメント

「オートオークション」、「中古自動車等買取販売」、「リサイクル」の3セグメントで構成される。主力はオートオークション。

事業モデル

オートオークション事業はBtoBであり、自動車販売業者・買取業者を対象に中古自動車オークションの運営行う。出品手数料、落札手数料、成約手数料が収益源となる。全国19か所で展開する現車オークション会場を柱に、衛星TVオークション、インターネットオークションも展開。会員数は48,490社(2023年3月末)、中古車オークション業界におけるシェアは40.8%(2022年1月~12月)を誇る。
中古自動車等買取販売事業は、子会社の中古車買取チェーン「ラビット」が担当。エンドユーザーから中古車を買い取り、主に同社オートオークションで出品・販売するほか一部小売も行う。
リサイクル事業では、廃車を前提とする低年式・多走行車両を取り扱う専門オークションを運営。落札された車両は国内外で部品取りや再資源化などへ活用。子会社「アビヅ」は独自のリサイクルシステムを確立、廃車のみならず小型家電等の再資源化へも挑戦。シュレッダーダストの実用化を成功させ、リサイクル製品として販売している。

2023年3月期決算説明資料p.33

競合他社

中古車オークションに関してはトップシェアを誇り脅威となる他社は見当たらない。3964(株)オークネットは、スマホなどをはじめとする各種中古品のオークションを展開し、中古車も扱う点で競合し得る。

強み・弱み

40%以上の高いシェアは業界首位を独走。自社所有のオークション会場を全国展開する点も強み。
一方、長期的には少子化や若者の車離れにより、中古車市場の縮小がリスクとなる。

KPI

オートオークション出品台数、成約率、手数料、会員数などが主要KPIと見られる。
・出品台数(2023年3月期):2,958千台(前期比+8.3%)
・成約率(同上):63.0%(同上▲2.4p)
・1台当たり平均出品手数料(同上):5,629円 (同上+0.6%)
・1台当たり平均落札手数料(同上):12,880円 (同上▲0.3%)
・1台当たり平均成約手数料(同上):8,483円 (同上▲0.1%)
・現車会員数(同上):48,490社(同上+0.3%)

2023年3月期決算説明資料pp.12-13

業績

2019年3月期~2023年3月期で売上高を79,908百万円から11%、経常利益を38,039百万円から17%伸ばすなど堅調に推移。2021年3月期も売上高は減少したものの経常利益は微増であったため、コロナ禍の影響は軽微であった模様。2023年3月期は、売上高88,778百万円(前期比+9.0%)、営業利益43,778百万円(同+5.3%)、経常利益44,491百万円(同+5.0%)であった。

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