7085 カーブスホールディングスの業績について考察してみた

7085 カーブスホールディングスの業績について考察してみた

PERAGARUアナリスト

沿革

2005年2月株式会社ベンチャーリンクにより株式会社カーブスジャパンが設立され、米国総本部とマスターライセンス契約を締結し、日本での事業展開権利を得る。2006年3月フランチャイズによる全国展開スタート。2008年10月株式会社コシダカ(現2157コシダカホールディングス、東証一部)が、株式会社カーブスジャパンの株式を取得するための持株会社として同社を設立。2020年3月スピンオフによりコシダカグループから分離独立し、東証一部へ上場。主婦層の女性をターゲットに安価な会費で小規模に展開するフィットネスクラブの運営を行う

株主構成

有価証券報告書によると2020年8月末時点の大株主は、株式会社ヨウザン(群馬県前橋市、腰高博氏関連の会社と見られる)で22.7%を保有し、株式会社コシダカホールディングスの代表取締役社長兼最高経営責任者である腰高博氏が9.8%、同社の代表取締役社長である増本岳氏が5.4%、腰高博氏の弟である腰高修氏が2.3%とつづく。そのほかに、ベンチャーキャピタルや信託銀行の信託口なども見られる。

取締役会

取締役は7名(社内4名、社外3名)、社外3名全員が監査等委員。監査等委員会設置会社である。代表権を持たない取締役3名の内、株式会社ベンチャーリンク出身者が2名、株式会社コシダカホールディングス出身者が1名である。

代表取締役の経歴

代表取締役社長の増本岳氏は1964年6月生まれ。明治大学を卒業後、株式会社日本LCAに入社。その後1989年6月に株式会社ベンチャーリンクへ入社し、2005年2月に株式会社カーブスジャパンの代表取締役社長へ就任。2011年4月に同社の代表取締役社長へ就任。

報告セグメント

「カーブス事業」の単一セグメント。2020年8月期の売上高構成は、国内事業が98.2%、海外事業が1.8%。国内事業の売上高構成比98.2%の内、FC新規出店や契約更新などによって得られる一時的な収入の「スポット」が3.1%、店舗数、会員数などに連動して得られる継続的な収入(ロイヤルティ等、広告分担金、フランチャイズ関連、会員向け物販、直営事業)の「ベース」が95.1%となっている。

事業モデル

カーブス事業は、「女性だけの30分健康体操教室カーブス」を中心に展開しており、「運動が苦手」「年齢による体力低下が心配」など、様々な悩みを抱える利用者でも手軽に運動を続け、無理なく成果を出せるよう運動指導している。その結果、サービス産業生産性協議会の調査では、フィットネス業種において5年連続で「顧客満足度第1位」に選ばれている。2021年8月期第1四半期時点で、店舗数は国内2,000店舗、会員数は68.9万人となっている。チェーン売上高13,938百万円の内、入会金・会費売上が10,765百万円、会員向け物販が3,172百万円となっており、会員向け物販売上高の94.7%をプロテイン売上高が占めている。

2021年8月期第1四半期決算補足説明資料

競合他社

フィットネスクラブを運営する企業は、2378ルネサンス(直近決算期売上高450億円)や4801セントラルスポーツ(直近決算期売上高533億円)など、他にも複数存在する。

連結の範囲

同社グループは、同社及び連結子会社7社(株式会社カーブスジャパン、株式会社ハイ・スタンダード、Curves International, Inc.、Curves Europe B.V.、CFW Operations Europe Limited、Curves International of Spain, S.A.、Curves Operations Italy S.r.l.)、非連結子会社2社(CFW Asia Management Company Limited、Curves International UK LTD.)により構成され、カーブス事業を主たる業務としている。

強み・弱み

スポーツを趣味とする層をターゲットにしている一般的なフィットネスクラブとは違い、運動習慣がない女性をターゲットにしているビジネスモデルが強み。単一事業のため、景気悪化や消費環境の大きな変化により健康に対する投資意欲が減退した場合には業績影響が大きい。

KPI

2021年8月期第1四半期におけるKPIの実績は下記。
①店舗数 国内2,000店舗(2020年8月期末対比▲20店舗
②会員数 68.9万人(2020年8月期末対比+8.8万人
③チェーン売上高 13,938百万円(2020年8月期第4四半期対比80.2%
④会員向け物販売上高 3,172百万円(2020年8月期第4四半期対比98.2%

2021年8月期第1四半期決算補足説明資料

業績

開示のある2018年8月期から2020年8月期までの3期の業績をみると、2019年8月期は売上高・利益ともにほぼ横ばいで推移したが2020年8月期は新型コロナウィルス感染拡大の影響により、減収減益となった。営業CFは恒常的にプラス、投資CFはマイナス。自己資本比率は20%台である。