3923 ラクスの業績について考察してみた

3923 ラクスの業績について考察してみた

PERAGARUアナリスト

四半期業績推移随時更新中

(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2023.Q4 2023.03 7,581 546 7.2%
FY2024.Q1 2023.06 8,288 1,031 12.44%
FY2024.Q2 2023.09 9,374 687 7.33%
FY2024.Q3 2023.12 10,179 1,853 18.2%
(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2017.Q4 2017.03 1,347 267 19.82%
FY2018.Q1 2017.06 1,415 291 20.57%
FY2018.Q2 2017.09 1,499 171 11.41%
FY2018.Q3 2017.12 1,633 410 25.11%
FY2018.Q4 2018.03 1,861 369 19.83%
FY2019.Q1 2018.06 1,986 463 23.31%
FY2019.Q2 2018.09 2,088 215 10.3%
FY2019.Q3 2018.12 2,255 560 24.83%
FY2019.Q4 2019.03 2,414 230 9.53%
FY2020.Q1 2019.06 2,590 509 19.65%
FY2020.Q2 2019.09 2,801 167 5.96%
FY2020.Q3 2019.12 3,017 238 7.89%
FY2020.Q4 2020.03 3,200 260 8.13%
FY2021.Q1 2020.06 3,459 909 26.28%
FY2021.Q2 2020.09 3,615 795 21.99%
FY2021.Q3 2020.12 3,975 1,082 27.22%
FY2021.Q4 2021.03 4,338 1,112 25.63%
FY2022.Q1 2021.06 4,613 519 11.25%
FY2022.Q2 2021.09 4,860 369 7.59%
FY2022.Q3 2021.12 5,366 312 5.81%
FY2022.Q4 2022.03 5,790 378 6.53%
FY2023.Q1 2022.06 6,165 286 4.64%
FY2023.Q2 2022.09 6,571 391 5.95%
FY2023.Q3 2022.12 7,082 433 6.11%
FY2023.Q4 2023.03 7,581 546 7.2%
FY2024.Q1 2023.06 8,288 1,031 12.44%
FY2024.Q2 2023.09 9,374 687 7.33%
FY2024.Q3 2023.12 10,179 1,853 18.2%

沿革

2000年11月、大阪市にて株式会社アイティーブースト設立。2001年4月、ITエンジニアスクール事業ならびにITシステム事業を開始、統合メールサポートシステム「メールディーラー」を販売。2002年5月、IT人材事業を開始しITエンジニアスクール事業をこれに編入。2004年4月、本社機能を東京へ移転。2007年5月にメール配信システム「配配メール」販売開始。以降、販売管理システム「楽楽販売」、経費精算システム「楽楽精算」など各種Saasを販売。2010年1月、株式会社ラクスへ商号変更。2015年12月に東証マザーズ上場、2021年3月には同一部へ市場変更、現在は同プライム。SaaSの販売を中心とするクラウド事業の他、IT人材の派遣や育成などを展開する

代表取締役の経歴

代表取締役社長の中村崇則氏は1973年1月生まれ。神戸大学卒業後、1996年4月に日本電信電話株式会社入社。合資会社デジタルネットワークサービス、株式会社インフォキャストの設立を経て、2000年11月に株式会社アイティーブースト(現同社)設立、代表取締役社長就任(現任)

報告セグメント

「クラウド事業」、「IT人材事業」の2セグメントで構成される。主力はクラウド事業。

事業モデル

主力のクラウド事業は、デジタル化による業務効率化の支援サービスをSaaSとして提供する。新規契約がストックとして積み上がり、安定した売上高成長を目指すビジネスモデル。低い解約率を維持するために顧客満足度を高める努力を継続するとともに、倒産率が低いターゲット層を選択。経理、販売管理、勤怠管理、メール管理などを扱う各種SaaSを展開。
IT人材事業では、Web開発、インフラ、機械学習、品質管理など、各分野に特化したITエンジニアを育成して顧客企業に即戦力として派遣する。 また顧客企業のIT課題解決へ向け、ITエンジニアのキャリアサポートにも対応。

サステナビリティレポート2023 pp.12-14

競合他社

4776サイボウズ(株)が企業向け事務処理SaaSを主力商品とする点で競合する2492(株)インフォマートも販売管理用SaaSなどで競合し得る。

強み・弱み

新規契約がストックとして積み上がり、安定した売上高成長を実現している点が強み。自社による企画、開発、サポートならではの、常に進化する使いやすさが商品の特長。SaaSにおいては先駆者であり、長い経験と実績を有する点も強み。
一方で事務処理ソフトは差別化が容易でなく、またクラウド業界は参入障壁が低いため、同業他社のシェア拡大や新規参入が潜在的リスクとなる。主力商品「楽楽精算」の売上が、連結売上高の4割近くを占める点はリスク集中傾向。

KPI

主要商品の新規導入社数、在籍エンジニア数などが主要KPIと見られる。
・「楽楽精算」新規導入実績(2024年3月期第2四半期):1,221社(前年同期比+68.9%)
・「楽楽明細」新規導入実績(同上):1,098社(同上+108.3%)
・IT人材事業エンジニア数(2023年9月末):810名(同年3月末比+3.7%)

業績

直近5期で売上高を3倍以上に拡大したものの、経常利益は約14%の伸びに留まっている。2023年3月期は、売上高27,399百万円(前期比+32.8%)、営業利益1,656百万円(同+4.9%)、経常利益1,677百万円(同+5.1%)であった。なお2024年3月期第2四半期は、売上高17,662百万円(前年同期比+38.7%)、営業利益1,718百万円(同+153.5%)、経常利益1,749百万円(同+151.0%)と大幅な増収増益。インボイス制度対応のための業務効率化ニーズを受けて、「楽楽精算」及び「楽楽明細」の新規導入社数が急伸

3923 ラクス
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