3141 ウエルシアホールディングスの業績について考察してみた

3141 ウエルシアホールディングスの業績について考察してみた

PERAGARUアナリスト

四半期業績推移随時更新中

(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2024.Q1 2023.05 298,267 7,381 2.47%
FY2024.Q2 2023.08 312,750 17,354 5.55%
FY2024.Q3 2023.11 299,443 6,370 2.13%
FY2024.Q4 2024.02 306,879 12,126 3.95%
(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2017.Q4 2017.02 159,008 7,610 4.79%
FY2018.Q1 2017.05 167,008 6,360 3.81%
FY2018.Q2 2017.08 173,657 8,102 4.67%
FY2018.Q3 2017.11 174,033 5,166 2.97%
FY2018.Q4 2018.02 180,570 9,198 5.09%
FY2019.Q1 2018.05 190,017 6,194 3.26%
FY2019.Q2 2018.08 197,369 8,835 4.48%
FY2019.Q3 2018.11 191,636 4,652 2.43%
FY2019.Q4 2019.02 200,126 9,364 4.68%
FY2020.Q1 2019.05 210,442 8,136 3.87%
FY2020.Q2 2019.08 217,014 10,252 4.72%
FY2020.Q3 2019.11 213,825 6,191 2.9%
FY2020.Q4 2020.02 226,999 13,222 5.82%
FY2021.Q1 2020.05 232,502 10,526 4.53%
FY2021.Q2 2020.08 244,154 15,955 6.53%
FY2021.Q3 2020.11 233,752 6,490 2.78%
FY2021.Q4 2021.02 239,244 10,003 4.18%
FY2022.Q1 2021.05 248,861 7,282 2.93%
FY2022.Q2 2021.08 259,434 15,453 5.96%
FY2022.Q3 2021.11 248,108 7,080 2.85%
FY2022.Q4 2022.02 269,544 13,203 4.9%
FY2023.Q1 2022.05 267,716 7,713 2.88%
FY2023.Q2 2022.08 295,036 16,275 5.52%
FY2023.Q3 2022.11 283,234 7,480 2.64%
FY2023.Q4 2023.02 298,292 14,167 4.75%
FY2024.Q1 2023.05 298,267 7,381 2.47%
FY2024.Q2 2023.08 312,750 17,354 5.55%
FY2024.Q3 2023.11 299,443 6,370 2.13%
FY2024.Q4 2024.02 306,879 12,126 3.95%

沿革

2008年9月、ウエルシア関東株式会社と株式会社高田薬局が、株式移転によりグローウェルホールディングス株式会社設立。寺島薬局株式会社、株式会社イレブン、株式会社ドラッグフジイ等、同業他社を次々にM&A。2012年9月にはウエルシアホールディングス株式会社へ商号変更。2014年11月、公開買付けによりイオン株式会社の子会社となる。2008年9月に東証二部上場、2012年4月には同一部へ市場変更、現在は同プライム。ウエルシア薬局を中心とする2,700店舗以上のドラッグストア展開の他、介護事業なども運営する

代表取締役の経歴

代表取締役は2名。代表取締役会長の池野隆光氏は1943年9月生まれ。大阪経済大学卒業後、1966年4月に全薬工業株式会社入社。1971年6月、池野ドラッグ開設。2002年3月、池野ドラッグを吸収合併した株式会社グリーンクロス・コア(後にウエルシア関東株式会社)入社。2009年11月に同社取締役就任、取締役副社長などを経て2013年3月より現職
代表取締役社長の松本忠久氏は1958年9月生まれ。北陸大学卒業後、1983年4月に株式会社サンドラッグ入社。1991年6月株式会社いいの入社、2004年12月株式会社いいの代表取締役社長、2006年3月株式会社いいのを吸収合併したウエルシア関東株式会社取締役副社長就任。2008年9月に同社取締役就任、取締役副社長などを経て2019年3月より現職

報告セグメント

「医薬品・調剤・化粧品等を中心とした小売事業」の単一セグメントである。

事業モデル

主力のドラッグストア事業では、「ウエルシア薬局」をはじめ「コクミン」、「ププレひまわり」など日本国内を中心に2,700以上の店舗を展開する。地域別店舗数は関東地方が43%と、同地区が基盤となる。多様な顧客ニーズに応えるため、「調剤併設」、「カウンセリング営業」、「深夜営業」、「介護」を軸とした「かかりつけ薬局」のコンセプトをビジネスモデルとする。約7割の店舗で調剤薬局を併設しており、毎月約160万枚の処方せんの受付を行っている。また、在宅への訪問服薬指導なども積極的に実施。
介護事業は、訪問入浴介護、居宅介護支援、訪問介護、福祉用具の販売・レンタルの他ドラッグストア併設型のデイサービス、グループホーム事業などの在宅介護サービス事業を中心に展開。並行して、有料老人ホーム・サービス付高齢者向け住宅の運営も行う。
海外事業を成長戦略の一環として推進しており、シンガポール共和国でのドラッグストアの展開に向け、現地で百貨店と総合小売業を展開するBHGホールディングスと合弁会社Welcia-BHG (Singapore) Pte. Ltd.を設立。2017年11月にシンガポール第1号店を出店

統合報告書2023 pp.12-13

競合他社

3088(株)マツキヨココカラ&カンパニー、3391(株)ツルハホールディングス等のドラッグストア大手が競合する

強み・弱み

イオングループに属し、同グループのポイントプログラム「WAON POINT」やプライベートブランド「TOPVALU」商品の一部を扱う点は、集客面で有利調剤薬局の割合が全店舗数の7割と高い点も、安定した需要確保に寄与。
一方、ドラッグストア業界は競争が激烈であり、合併等による同業他社の経営強化や業界再編など経営上のリスクは多い。薬価基準ならびに調剤報酬に係る行政の動向も、業績へ影響を及ぼす外部要因となる。

KPI

店舗数などが主要KPIと見られる。
・全店舗数(2023年5月末):2,791店(同年2月末比+28店)

2024年2月期 第1四半期決算説明資料 p.18

業績

2019年2月期~2023年2月期で売上高を4割以上、経常利益を6割以上伸ばすなど順調に業容を拡大。生活必需品が主力商品のため、コロナ禍の影響は軽微であった模様。2023年2月期は、売上高1,144,278百万円(前期比+11.5%)、営業利益45,635百万円(同+6.1%)、経常利益52,149百万円(同+9.6%)であった。

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