3088 マツキヨココカラ&カンパニーの業績について考察してみた

3088 マツキヨココカラ&カンパニーの業績について考察してみた

PERAGARUアナリスト

四半期業績推移随時更新中

(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2023.Q4 2023.03 236,971 13,918 5.87%
FY2024.Q1 2023.06 248,222 17,450 7.03%
FY2024.Q2 2023.09 259,544 20,104 7.75%
FY2024.Q3 2023.12 262,567 21,194 8.07%
(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2017.Q4 2017.03 131,045 7,235 5.52%
FY2018.Q1 2017.06 137,469 8,213 5.97%
FY2018.Q2 2017.09 139,227 7,521 5.4%
FY2018.Q3 2017.12 143,774 9,507 6.61%
FY2018.Q4 2018.03 138,409 8,324 6.01%
FY2019.Q1 2018.06 144,564 9,318 6.45%
FY2019.Q2 2018.09 142,560 7,644 5.36%
FY2019.Q3 2018.12 147,674 10,286 6.97%
FY2019.Q4 2019.03 141,193 8,780 6.22%
FY2020.Q1 2019.06 145,856 9,175 6.29%
FY2020.Q2 2019.09 154,559 9,249 5.98%
FY2020.Q3 2019.12 145,740 8,398 5.76%
FY2020.Q4 2020.03 144,438 10,741 7.44%
FY2021.Q1 2020.06 128,742 5,520 4.29%
FY2021.Q2 2020.09 138,895 8,715 6.27%
FY2021.Q3 2020.12 144,029 9,206 6.39%
FY2021.Q4 2021.03 133,071 8,141 6.12%
FY2022.Q1 2021.06 137,486 7,151 5.2%
FY2022.Q2 2021.09 139,517 8,634 6.19%
FY2022.Q3 2021.12 230,854 12,010 5.2%
FY2022.Q4 2022.03 222,112 13,612 6.13%
FY2023.Q1 2022.06 227,209 12,360 5.44%
FY2023.Q2 2022.09 237,866 15,962 6.71%
FY2023.Q3 2022.12 249,201 20,036 8.04%
FY2023.Q4 2023.03 236,971 13,918 5.87%
FY2024.Q1 2023.06 248,222 17,450 7.03%
FY2024.Q2 2023.09 259,544 20,104 7.75%
FY2024.Q3 2023.12 262,567 21,194 8.07%

沿革

1932年12月、故松本清氏が千葉県において個人経営のマツモト薬舗を開業、医薬品等の小売を始める。1954年1月に法人化して有限会社マツモトキヨシ薬店を設立。2007年10月、株式移転方式により株式会社マツモトキヨシホールディングスを設立し、東証一部に上場した。
2021年10月、株式会社ココカラファインと経営統合、現商号へと変更する。2022年4月、東証の市場区分見直しによりプライム市場へ移行した。
おもにドラッグストア・保険調剤薬局のチェーン店経営を手がける。

代表取締役の経歴

代表取締役は3名。
代表取締役社長の松本清雄氏は1973年1月生まれ。1995年6月に株式会社マツモトキヨシへ入社。商品部長、取締役、代表取締役社長を経て、2013年4月に当社の代表取締役副社長に就任した。2014年4月より現職を務める。
代表取締役副社長の塚本厚志氏は1962年11月生まれ。明治薬科大学を卒業し、1985年4月に株式会社セイジョー(現:ココカラファインヘルスケア)に入社した。1996年12月より同社取締役を務め、2002年12月に代表取締役社長に就任。2021年10月より現職。
代表取締役専務の松本貴志氏は1975年5月生まれ。1999年4月、佐藤製薬株式会社に入社。2002年4月に株式会社マツモトキヨシへ入社する。2009年4月より取締役に就き、2013年6月に当社の取締役へと就任。常務取締役、専務取締役を経て2023年4月に現職へ就任した。
代表取締役社長の松本清雄氏と代表取締役専務の松本貴志氏は兄弟であり、両名は取締役会長の松本南海雄氏と親子である。なお取締役会長の松本南海雄氏は創業者松本清氏の息子だ。

報告セグメント

「マツモトキヨシグループ事業」「ココカラファイングループ事業」「管理サポート事業」の3つの報告セグメントに分かれている。

事業モデル

マツモトキヨシグループ事業とココカラファイングループ事業はドラッグストア・保険調剤薬局のチェーン店経営を手がける。マツモトキヨシグループ事業ではフランチャイズも展開。
管理サポート事業は上の2事業で取り扱う商品の仕入れ・販売のほかPB商品の企画開発などを担う。
2022年のドラッグストア業界の市場規模は7兆7,086億円で、前年比+5.5%。物価上昇を背景に消費者の節約意識が高まり、医薬品や化粧品での儲けを原資として食品や日用品で安値攻勢をかけ、コンビニやスーパーから顧客を奪っている

競合他社

同社はドラッグストア業界で2022年度において3位に位置する。業界1位、2位を争うのはイオン系列の3141ウエルシアホールディングス3391ツルハホールディングスだ。

強み・弱み

収益率の高さが強みといえる。経営目標で「美と健康の分野でアジアNo.1となることを目指す」とあるとおり、同社は化粧品・医薬品を主力としている。ドラッグストアが扱う商品のなかでも化粧品・医薬品は粗利率が高いため、同社の収益力につながる。

2023年3月期第1四半期 決算説明資料

一方でココカラファイングループ事業の収益力向上が課題である。営業利益率7.0%を目指す同社において、経営統合の段階からココカラファイングループの収益力は課題視されていた。2024年3月期第1四半期においてもマツモトキヨシグループ事業はセグメント利益率7.7%と好水準であるが、ココカラファイングループ事業の利益率は5.3%と、目標を下回る水準である。

KPI

収益力の高い医薬品・化粧品の売上高、店舗数がKPIとなりうる。
①医薬品売上高:2024年3月期第1四半期85,192百万円(前期比+5.3%)
②化粧品売上高:2024年3月期第1四半期7,902百万円(前期比+10.8%)
③店舗数:2023年6月30日3,420店舗(2023年3月31日から+11店舗)

業績

2019年3月期から2023年3月期まで5年分の業績を見ると、売上高は575百万円から951百万円へ約1.6倍に、経常利益は38百万円から66百万円へ約1.7倍になった。とくに経営統合を機に業績がよく伸びており、今後の業績に引き続き注目したい。

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