ビ9263 ジョナリーホールディングスの業績について考察してみた

PERAGARU管理人

ビジョナリーホールディングスの事業概要

同社は、「メガネスーパー」の運営を主力に、アイケア関連の小売・卸売会社を子会社とする持株会社。
眼の健康寿命を延ばすため、あらゆる解決策(=商品・サービスやアドバイス)を提供する「アイケアカンパニー」として、ミドル層、シニア層から強い支持を得ている。

沿革

1980年、後の中核子会社となる株式会社メガネスーパーが設立。2004年JASDAQ市場に上場し、全国主要都市にメガネ・コンタクトレンズを中心としたチェーン店を展開。2008年頃より価格競争の激化に伴って収益が悪化し、2011年~2013年の3期連続で債務超過に陥る。
2012年、アドバンテッジパートナーズなど投資ファンドが主導となり経営再建を開始。2016年には黒字転換に成功する。2017年1月、株式会社メガネハウスを子会社化。同年11月、株式移転により株式会社ビジョナリーホールディングスが設立し、メガネスーパーが完全子会社となった。2019年10月、大塚メガネを子会社化した。

株主構成

筆頭株主は2020年に資本業務提携したエムスリー(32%)。その他は信託銀行が約6%、同社の取締役社長、星崎尚彦をはじめとする経営陣が3%程度保有している。

取締役会構成

同社の取締役は8名で構成されている(うち、監査等委員3名)。代表取締役と監査等委員以外の取締役のバックグランドは、金融1名、コンサルティング2名、医療1名となっている。

代表取締役の経歴

同社の取締役社長、星崎尚彦は1966年、東京都生まれ。早稲田大学法学部を卒業後、三井物産に入社。99年、スイスのIMDビジネススクールに留学しMBAを取得後、同年12月に三井物産退社。その後、フラー・ジャコージャパンの代表取締役社長を務めたのち、様々な企業の社長を歴任。2013年にメガネスーパー代表取締役社長に就任し、2017年11月から同社の代表取締役社長も兼任。

報告セグメント

現在のセグメントは小売事業、卸売事業、EC事業。メガネスーパーを中核とした、店舗でのアイケア商品販売が主力事業。特にミドル層、シニア層へのアイケア商品販売、ならびに付随するサービスを提供している。

 

事業モデル

ミドル層、シニア層をターゲットに設定したアイケア商品の販売。老眼や眼精疲労に対応する商品が多い。「アイケアカンパニー」として、ただメガネを売るのではなく、総合的な眼のサポートも行うことで顧客の支持を得ている。
トータルアイ検査と呼ばれる最大52種類の視力検査や、既存のメガネを再調整するパーフェクトフィッティングなど、一人ひとりの生活環境に合わせて最適なメガネを提供することを徹底している。

競合他社

競合他社はメガネトップ、ジンズホールディングスなど。
ただし、価格競争とは一線を画す方針へ転換し、眼の健康寿命延伸につながる付加価値の高いサービス・商品を提供することで、特に高年齢層のシェアを伸ばしている。

連結の範囲

株式会社メガネスーパー、株式会社メガネハウスなど8社のメガネ会社を完全子会社として連結している。

強みや弱み

同社の強みは、低価格帯での競争力が強い競合他社と一線を画し、高年齢層へのアイケアという市場で高い競争力を誇っていること。
また、事業再生期を経ることで、持続的に成長できる基盤が整ったことも強み。
弱みは、顧客層が高齢者層に限定されること、そして再建して間もないため、財務上の基盤に不安があることが挙げられる。

KPI

メガネスーパーの店舗数や眼鏡の販売数はKPIとして想定できるだろう。また、同社はオンラインショップも運営していることから、同HPのPV数やCTR、CVRなどもKPIとして想定できるだろう。

業績

低価格帯メガネの競争が激化した2008年以降で売上が毎年減少。債務超過に陥り、2012年にアドバンテッジパートナーズを中心とする投資ファンドが主導し、経営再建を始める。
その後、低価格帯からの方針転換を行い業績が回復、2020年4月期にかけて毎年売上高、利益が増加している