5127 グッピーズの業績について考察してみた

5127 グッピーズの業績について考察してみた

PERAGARUアナリスト

四半期業績推移随時更新中

(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2023.Q3 2023.05 592 126 21.28%
FY2023.Q4 2023.08 596 69 11.58%
FY2024.Q1 2023.11 592 147 24.83%
FY2024.Q2 2024.02 800 241 30.13%
(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2022.Q4 2022.08 0 0 0%
FY2023.Q1 2022.11 548 189 34.49%
FY2023.Q2 2023.02 659 269 40.82%
FY2023.Q3 2023.05 592 126 21.28%
FY2023.Q4 2023.08 596 69 11.58%
FY2024.Q1 2023.11 592 147 24.83%
FY2024.Q2 2024.02 800 241 30.13%

沿革

2000年3月有限会社グッピーにて医療系の人材サービスを開始、同年5月日本初の医療系求人サイト「GUPPY」リリース。同年9月株式会社グッピーズ設立。2010年4月新卒学生向け求人サイト現「GUPPY新卒」リリース。2016年11月健康管理アプリ「グッピー ヘルスケア」リリース。2022年9月東証グロース市場に上場。医療系求人サイトなどヘルスケアサービスを手掛ける企業

代表取締役の経歴

代表取締役の肥田義光氏は1967年9月生まれ。東京薬科大学を卒業後、1991年4月現TIS株式会社へ入社。数社を経験後、2000年3月有限会社グッピー設立。同年9月に株式会社グッピーズを設立し、以降代表取締役を務める

報告セグメント

同社の事業は「人材サービス事業」および「ヘルスケア事業」の4報告セグメント。2023年8月期第2四半期までのセグメント別実績推移は下図の通りで、人材サービス事業の売上が9割を超える。ヘルスケア事業は縮小傾向であるものの、赤字が続いている

2023年8月期第2半期決算説明資料

事業モデル

医療・介護・福祉業界に特化した「人材サービス事業」と健康管理アプリをベースとした「ヘルスケア事業」の2軸で事業展開する
人材サービス事業にかかる売上の8割程度は中途向け求人サイトにかかる売上が占める。求人者はプリペイド方式で1万円から利用が可能となり、求人情報が閲覧される都度、120円が減算されていく仕組み。この閲覧課金に係る売上が中途向け求人サイト売上の9割以上を占める。特に歯科業界で高い認知度を持ち、同業界からの売上は全体の8割を占める。歯科3種有資格者(歯科衛生士、歯科技工士、歯科医師)の2割弱が同社に会員登録しているほか、全歯科医院の約3割が同社の顧客となっている。新卒向けは就職サイトと就職情報誌の掲載で採用年度ごとの固定料金を受領している。

2023年8月期第2半期決算説明資料

ヘルスケア事業ではスマホによる健康管理アプリ「グッピー ヘルスケア」を開発・提供している。一般利用者向けに歩数や体重管理など19種の健康管理コンテンツを搭載するほか、企業向けに機能を拡張した有料サービスを提供し、従業員1人あたりの月額利用料を受領している
医療業界においては人手不足が課題となっている。2023年2月の有効求人倍率は、医療業界が2.71倍と、全職業合計の1.41倍を大きく上回っている。

競合他社

同社はユニークなポジションに位置(強み・弱み参照)するものの、介護・医療業界向け人材紹介サービスの最大手2175エス・エム・エスや、ヘルス領域向け成果報酬型人材紹介が主力の4480メドレーなどが競合にあたると考えられる。

強み・弱み

歯科業界での高い認知度と、下図の通り閲覧課金×業種特化型というユニークなポジションで存在感をもつことなどが同社の強みと考えられる。リスクとしては、歯科業界への高依存度などが考えられる。

2023年8月期第2半期決算説明資料

KPI

同社売上高の大勢を占める人材サービス事業では、下図の平均クリック単価や顧客数・求人件数を同社はKPIとしている。ヘルスケア事業では利用法人数(2022年8月期末時点で155法人)が挙げられる。

2023年8月期第2半期決算説明資料

業績

順調に業容拡大し、2022年8月期は2018年8月期比で売上高3倍超、経常利益は12倍超となり、過去最高収益を更新している。2023年8月期も同社は増収増益を見込んでいる。フリーCFは毎期プラス。自己資本比率は40~50%台へ上昇傾向で推移。

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