6266 タツモの業績について考察してみた

6266 タツモの業績について考察してみた

PERAGARUアナリスト

四半期業績推移随時更新中

(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2023.Q4 2023.12 9,127 1,249 13.68%
FY2024.Q1 2024.03 5,905 570 9.65%
FY2024.Q2 2024.06 10,334 2,266 21.93%
FY2024.Q3 2024.09 8,500 1,765 20.76%
(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2017.Q1 2017.03 3,035 435 14.33%
FY2017.Q2 2017.06 3,749 342 9.12%
FY2017.Q3 2017.09 5,591 636 11.38%
FY2017.Q4 2017.12 4,794 259 5.4%
FY2018.Q1 2018.03 4,784 493 10.31%
FY2018.Q2 2018.06 3,755 229 6.1%
FY2018.Q3 2018.09 4,137 150 3.63%
FY2018.Q4 2018.12 6,360 734 11.54%
FY2019.Q1 2019.03 4,611 389 8.44%
FY2019.Q2 2019.06 3,821 46 1.2%
FY2019.Q3 2019.09 3,447 45 1.31%
FY2019.Q4 2019.12 6,344 471 7.42%
FY2020.Q1 2020.03 4,734 831 17.55%
FY2020.Q2 2020.06 4,534 400 8.82%
FY2020.Q3 2020.09 4,996 413 8.27%
FY2020.Q4 2020.12 5,252 242 4.61%
FY2021.Q1 2021.03 4,564 356 7.8%
FY2021.Q2 2021.06 5,178 390 7.53%
FY2021.Q3 2021.09 4,134 92 2.23%
FY2021.Q4 2021.12 8,125 1,254 15.43%
FY2022.Q1 2022.03 6,036 645 10.69%
FY2022.Q2 2022.06 6,849 644 9.4%
FY2022.Q3 2022.09 4,073 92 2.26%
FY2022.Q4 2022.12 7,398 1,425 19.26%
FY2023.Q1 2023.03 3,864 -136 -3.52%
FY2023.Q2 2023.06 6,570 675 10.27%
FY2023.Q3 2023.09 8,600 1,866 21.7%
FY2023.Q4 2023.12 9,127 1,249 13.68%
FY2024.Q1 2024.03 5,905 570 9.65%
FY2024.Q2 2024.06 10,334 2,266 21.93%
FY2024.Q3 2024.09 8,500 1,765 20.76%

沿革

1972年2月、電子機器部品の製造及び設備の修繕を目的として、岡山県井原市にタツモ株式会社設立。1980年4月に半導体製造用全自動レジスト塗布装置の製造・販売を開始、半導体製造装置の分野へ進出。1989年4月には、液晶用カラーフィルター製造装置「TR25000」シリーズの製造・販売を開始、液晶分野へも進出。2003年1月、米国における営業拠点としてTAZMO INC. (現連結子会社)をカリフォルニア州に設立。同年4月、中国における樹脂成形品の製造・販売拠点として上海龍雲精密機械有限公司(現連結子会社)を上海市に設立。2004年12月ジャスダック、2010年4月大証JASDAQ、2013年7月東証JASDAQへ上場。2018年3月に東証二部へ、同年9月には同一部へ市場変更、現在は同プライム。液晶製造装置、半導体関連機器、精密金型及び樹脂成形品、表面処理用機器の製造・販売を主な事業とする

報告セグメント

「プロセス機器事業」、「金型・樹脂成形事業」、「表面処理用機器事業」の3セグメントで構成される。主力はプロセス機器事業であり、同事業は製品別に「半導体装置事業」、「搬送装置事業」、「洗浄装置事業」、「コーター事業」に細分される。

事業モデル

半導体装置事業は、主に半導体製造における塗布装置、現像装置、TSVプロセス装置の開発、製造、販売、メンテナンスを行う。主力製品は、各種ウェーハに対応したウェーハ・サポート・システム。顧客は、国内外の半導体メーカーや研究機関等
搬送装置事業では、半導体製造工程間でウェーハを搬送する産業用ロボット及びそのユニットを扱う。主力製品は、半導体製造装置(ステッパー、検査装置)向けの搬送装置
洗浄装置事業は、半導体製造用の枚葉式洗浄装置、バッチ式浸漬洗浄装置、リン酸再生・循環関連装置等を扱う。
コーター事業では、TFTカラー液晶ディスプレイ向けカラーフィルター製造装置及びその周辺機器の製造、販売、メンテナンスを行う。主力製品は、大型カラーフィルター製造において顔料レジスト塗布、減圧・乾燥の各工程を一括処理する装置
金型・樹脂成形事業は、電子機器向けコネクター類及びエンボスキャリアテープ等の樹脂成形品及び樹脂成形用精密金型の製造・販売を事業とする。
表面処理用機器事業では、メッキ処理装置、回路形成装置などプリント基板製造装置の製造・販売を展開。主要マーケットは中国であり、製造も中国で行う

2022年12月期 決算説明資料 pp.2-3

競合他社

6323ローツェ(株)が、半導体や液晶の製造装置を対象に競合する。特にウェーハ等の搬送装置を主力とする点が同社と共通。その他、6264(株)マルマエが半導体装置事業で、6246(株)テクノスマートがコーター事業で競合し得る。

強み・弱み

主力製品のウェーハ搬送ロボットが、高スループット、高精度ハンドリング、稼働安定性、長期メンテナンスフリーで高い評価を得ている。半導体製造装置に関しても、長年培ってきたノウハウと最先端技術が世界から高評価を獲得。
一方、液晶・半導体製造装置の市場は半導体需要に強く影響され、また技術革新が速くユーザーニーズが複雑・多様にわたるため、市況・価格変動のリスクがある。全売上高の約2割を占める中国での、ゼロコロナ政策の動向にも注視が必要。

KPI

受注実績などが主要KPIと見られる。
・受注高(2022年12月期):35,355百万円(前期比+3.0%)
・受注残高(同上):38,325百万円(同上+40.3%)

2022年12月期 決算説明資料 pp.14-15

業績

2018年12月期比で、2022年12月期は売上高が+28%、経常利益は+99%と堅調。同期は売上高24,356百万円(前期比+10.7%)、営業利益2,806百万円(同+34.1%)、経常利益3,138百万円(同+41.5%)であった。

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