四半期業績推移随時更新中
(単位:百万円) | 決算期 | 売上 | 営業利益 | 営業利益率 |
FY2024.Q3 | 2023.12 | 124,571 | 25,141 | 20.18% |
FY2024.Q4 | 2024.03 | 157,085 | 30,473 | 19.4% |
FY2025.Q1 | 2024.06 | 134,217 | 27,768 | 20.69% |
FY2025.Q2 | 2024.09 | 143,182 | 30,463 | 21.28% |
(単位:百万円) | 決算期 | 売上 | 営業利益 | 営業利益率 |
FY2017.Q4 | 2017.03 | 90,218 | 12,404 | 13.75% |
FY2018.Q1 | 2017.06 | 72,957 | 7,385 | 10.12% |
FY2018.Q2 | 2017.09 | 80,877 | 9,533 | 11.79% |
FY2018.Q3 | 2017.12 | 70,328 | 6,873 | 9.77% |
FY2018.Q4 | 2018.03 | 115,206 | 18,934 | 16.43% |
FY2019.Q1 | 2018.06 | 72,541 | 5,100 | 7.03% |
FY2019.Q2 | 2018.09 | 97,540 | 10,088 | 10.34% |
FY2019.Q3 | 2018.12 | 82,337 | 3,700 | 4.49% |
FY2019.Q4 | 2019.03 | 111,816 | 10,757 | 9.62% |
FY2020.Q1 | 2019.06 | 58,230 | -4,428 | -7.6% |
FY2020.Q2 | 2019.09 | 89,960 | 7,867 | 8.74% |
FY2020.Q3 | 2019.12 | 77,861 | 3,958 | 5.08% |
FY2020.Q4 | 2020.03 | 97,198 | 5,164 | 5.31% |
FY2021.Q1 | 2020.06 | 66,880 | 1,859 | 2.78% |
FY2021.Q2 | 2020.09 | 75,835 | 4,626 | 6.1% |
FY2021.Q3 | 2020.12 | 73,752 | 6,311 | 8.56% |
FY2021.Q4 | 2021.03 | 103,855 | 11,696 | 11.26% |
FY2022.Q1 | 2021.06 | 82,856 | 8,693 | 10.49% |
FY2022.Q2 | 2021.09 | 104,350 | 15,384 | 14.74% |
FY2022.Q3 | 2021.12 | 103,901 | 16,085 | 15.48% |
FY2022.Q4 | 2022.03 | 120,758 | 21,111 | 17.48% |
FY2023.Q1 | 2022.06 | 101,826 | 17,849 | 17.53% |
FY2023.Q2 | 2022.09 | 116,578 | 20,323 | 17.43% |
FY2023.Q3 | 2022.12 | 116,839 | 18,483 | 15.82% |
FY2023.Q4 | 2023.03 | 125,591 | 19,797 | 15.76% |
FY2024.Q1 | 2023.06 | 99,690 | 13,418 | 13.46% |
FY2024.Q2 | 2023.09 | 123,570 | 25,132 | 20.34% |
FY2024.Q3 | 2023.12 | 124,571 | 25,141 | 20.18% |
FY2024.Q4 | 2024.03 | 157,085 | 30,473 | 19.4% |
FY2025.Q1 | 2024.06 | 134,217 | 27,768 | 20.69% |
FY2025.Q2 | 2024.09 | 143,182 | 30,463 | 21.28% |
沿革
1868年創業の石田旭山印刷所を起源として、1943年10月に大日本スクリーン製造株式会社を京都市に設立。1946年3月、カメラ、アーク灯、焼付機等の写真製版機械の生産を開始し、写真製版設備の総合メーカーとなる。1958年3月、本社内に工場を新築し、ガラススクリーンのほかコンタクトスクリーン、テレビ用・レーダー用等の電子関係部品の生産を開始。1963年3月には彦根機械工場を新築し、工業用カメラの量産体制を確立。1967年7月の米国D.S.AMERICA INC.設立を皮切りに、1978年8月のドイツ、1981年4月のオランダと海外進出を図る。2014年10月、持株会社体制へ移行し株式会社SCREENホールディングスへ商号変更。1962年5月に大証二部上場、1967年10月には東証二部場。1970年8月、両市場とも一部へ市場変更、現在は東証プライム。半導体製造装置、印刷関連機器、ディスプレー製造装置等の製造・販売を主な事業とする。
株主構成
四半期報告書によると、2022年9月末時点の筆頭株主は日本マスタートラスト信託銀行株式会社信託口で18.63%保有。次いで、株式会社日本カストディ銀行信託口が9.36%保有。以下は5%未満の保有率で、生命保険会社、国内外の金融機関、取引先持株会が続く。2022年7月7日付のコーポレート・ガバナンスに関する報告書によると、外国人株式保有比率は20%以上30%未満。
取締役会
取締役は8名(社内4名、社外4名)、監査役は4名(社内常勤2名、社外2名)、監査役会設置会社である。代表権を持たない社内取締役2名のうち、1名はプロパーで他1名は株式会社三菱東京UFJ銀行元執行役員。社外取締役には株式会社トーセ代表、株式会社ジーエス・ユアサ コーポレーション相談役、ローム株式会社元幹部、同志社大学准教授が就任。
代表取締役の経歴
代表取締役は2名代表取締役会長の垣内永次氏は1954年4月生まれ。天理大学卒業後、1978年4月に株式会社岩倉組(現株式会社イワクラ)入社。1981年4月に同社入社、常務執行役員、代表取締役社長などを経て2019年6月より現職。
代表取締役社長の廣江敏朗氏は1959年5月生まれ。同志社大学卒業後、1983年4月に同社入社。上席執行役員、子会社の株式会社SCREENファインテックソリューションズ代表取締役社長などを経て2019年6月より現職。
報告セグメント
「SPE(半導体製造装置事業)」、「GA(グラフィックアーツ機器事業)」、「FT(ディスプレー製造装置および成膜装置事業)」、「PE(プリント基板関連機器事業)」」の4セグメントで構成される。2022年3月期の外部顧客への売上高411,865百万円の構成比は、SPE 77.5%、GA 10.5%、FT 8.1%、PE 3.2%、その他0.7%であった。その他には、ライフサイエンス分野の機器、車載用部品検査装置、ソフトウエア、印刷物の企画・製作等が該当。また同期の調整前セグメント利益66,391百万円の構成比は、SPE 94.6%、GA 2.5%、FT 0.9%、PE 3.1%、その他▲1.1%となった。調整額は▲5,118百万円。売上高、セグメント利益の両面でSPEが主力。地域別の売上構成比は、日本18.8%、台湾23.4%、韓国7.4%、中国26.2%、米国11.8%、欧州8.8%、その他3.6%と、中国及び台湾が主力市場で、両国で全売上の半数を占める。主要顧客はTaiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd.で、全売上高に占める割合は17.6%。
事業モデル
前述のとおり主力事業はSPE(半導体製造装置事業)で、半導体デバイス製造における洗浄、塗布・現像、熱処理等の各工程で使用される装置の製造・販売を行う。微細化・積層化が進む最先端プロセスのみならず、IoTデバイスや車載向けなどのあらゆるデバイス分野で、幅広いニーズに対応。特に、半導体製造プロセス全体の中で約3割を占める洗浄プロセスにおいて、枚葉式洗浄装置(シェア35%)、バッチ式洗浄装置(同58%)、スピンスクラバー(同63%)の3分野で世界トップシェアを獲得するなど高い実績を誇る。
GA(グラフィックアーツ機器事業)では、ページ編集・データ処理、デジタル印刷、製版など印刷の各段階で使用される装置やソフトを扱う。
FT(ディスプレー製造装置および成膜装置事業)は、ディスプレー製造工程用の各種装置・サービスを提供するとともに、成膜技術を応用展開した成膜装置事業拡大にも注力。
PE(プリント基板関連機器事業)は、プリント基板製造工程で使用される露光装置、検査装置等を扱う。
競合他社
主力の洗浄プロセス3分野ではシェア世界トップであり、当該事業で同社の脅威となるような他社は見当たらない。SPE全体で見ると、8035東京エレクトロン(株)(売上高2,003,805百万円)が、コータ/デベロッパ、エッチング装置、成膜装置を主力とするものの競合の可能性あり。
連結の範囲
同社グループは、同社及び子会社60社(うち連結子会社57社)、持分法適用関連会社2社で構成される。事業運営は連結子会社の株式会社SCREENセミコンダクターソリューションズ(SPE担当)、株式会社SCREENグラフィックソリューションズ(GA担当)、株式会社SCREENファインテックソリューションズ(FT担当)、株式会社SCREEN PEソリューションズ(PE担当)が行う。これらのうち、株式会社SCREENセミコンダクターソリューションズは売上高の連結売上高に占める割合が10%を超える(71.3%)。
強み・弱み
枚葉式洗浄装置、バッチ式洗浄装置、スピンスクラバーの洗浄プロセス3分野で世界トップシェアを誇る。世界各地に拠点を持ち、特に半導体産業の盛んな中国、台湾への供給実績が高い点も強み。
一方、主要顧客の産業分野や地域に偏りがある点はリスクであり、特に米中貿易摩擦の再燃は懸念材料。また、半導体市場は好不況の波が激しい傾向にあり、製造装置の需要も大きく変動するリスクがある。
KPI
受注実績などが主要KPIと見られる。
・受注高(2022年3月期第4四半期):1,296億円(前年同期比+23.5%)
・受注残高(同上):2,392億円(同上+58.2%)
業績
過去10期を見ると概ね順調に業績を伸ばし、売上高を2013年3月期の約2千億から2倍へ拡大、経常利益も2014年3月期以降は黒字を維持。2022年3月期は売上高411,865百万円(前期比+28.6%)、営業利益61,273百万円(同+150.2%)、経常利益59,438百万円(同+161.6%)と10年来最高を記録。なお2023年3月期第3四半期も引き続き好調で、売上高335,243百万円(前年同期比+15.2%)、営業利益56,655百万円(同+41.1%)、経常利益57,194百万円(同+43.3%)となった。営業CFは概ねプラスで推移、投資CFは恒常的にマイナス。2023年3月期第3四半期の自己資本比率は52.3%。