4934 プレミアアンチエイジングの業績について考察してみた

PERAGARU管理人

プレミアアンチエイジングの事業概要

通信販売を中心に、エイジングケアを軸にした化粧品事業を手掛ける。肌が本来持つ自己回復力に着目し、肌にとっての自然と科学に基づいた先端技術の2つを融合したエイジングケアブランド「D.U.O.(デュオ)」と、大人の女性のための高機能エイジングケアブランド「CANADEL(カナデル)」に加え、2020年秋に誕生した海外展開を見据える「SITRANA(シトラナ)」とオーガニックブランド「IMMUNO(イミュノ)」の4ブランドを展開する。

沿革

同社は2009年12月に設立され、2010年2月に化粧品ブランド「DUO」を創出した。翌年には化粧品卸売業者と代理店契約を締結し、バラエティショップ等の小売店への販売を開始し、2020年10月には東証マザーズ上場を果たした。

株主構成

筆頭株主は代表取締役の松浦氏(46.25%)であり、同氏の資産管理会社と思料されるプレミアマネジメント株式会社の持分(49.73%)と合わせて95.98%を保有している。

取締役会

取締役は5名(うち2名は社外)おり、監査役は3名(全員社外。1名は常勤)となっている。COOは資生堂やPwCコンサルティング、シャネルなどを経て当社入社。CFOはアクセンチュアなどを経て当社入社。

代表取締役の経歴

松浦氏は1968年10月生まれ。慶応義塾大学経済学部、コロンビア大学経営大学院MBA、現アフラック生命保険(株)、(株)鴎州コーポレーション、イーソリューションズ(株)を経て(株)ジャクスタポーズ、モンデラジャパン(株)を設立し代表取締役社長就任。その後、アポロインベストメント(株)に入社し取締役副社長就任、その後代表取締役社長就任。後に、(株)QVCジャパン入社。その後当社設立。

報告セグメント

化粧品の製造・販売事業の単一セグメントである。

事業モデル

当社はエイジングケアを中心とした化粧品の通信販売を軸に販売している。2020年7月期時点では、全体の売上高に占める通信販売は76%を占める(残りは卸売販売が大半)。
また、中国、香港、台湾を中心として越境ECおよび現地代理店経由での販売も行う。
市場規模は化粧品が2兆8,149億円。うちスキンケアが1兆2,854億円、クレンジングが1,199億円となっている(富士経済「化粧品マーケティング要覧2020」のうち、2019年数値)。市場動向としては、スキンケア市場の年平均成長率は2.33%、スキンケア以外の化粧品市場は1.48%と徐々に拡大している。クレンジングの市場規模は2014年に772億円であったが、2018年は899億円まで伸長。

競合他社

化粧品大手では資生堂(売上高 1兆1,315億円、時価総額 約2.6兆円)やコーセー(売上高3,277億円、時価総額 約9,600億円)があげられる。

連結の範囲

連結子会社なし。同社は連結財務諸表を作成していない。

強み・弱み

売上高の約7割はストック型のビジネスモデルであるため、コロナ等の経済イベント発生時にも売上高は堅調に推移した。また、定期販売における月次解約率は10%未満である点も強みといえるだろう。
また、ファブレスメーカーとして製品製造、物流、決済、コールセンターの大部分をアウトソースしており、機動力の高い経営が可能な点も強みである。
一方、売上高に占める「ザ クレンジングバーム」シリーズの構成比が約84%と特定の製品へ依存していることは弱みといえるだろう。

KPI

通信販売においては、会員数や2定期商品以上の顧客数がKPIになると思料される。通信販売の会員数は、2019年10月は約150万人であったが、2020年7月には200万人を超えるなど右肩上がりで推移。2定期商品以上の顧客数も2019年10月では約4.5万人だったが、2020年10月には約8万人に増加。
また、卸売販売においては配荷店舗数がKPIとなるが、2020年10月時点では8,000店舗となっている。

業績の進捗

同社の営業・財務キャッシュフローは年度ごとの一貫性が見られないが、投資キャッシュフローは恒常的にマイナスであり、売上高は2015年7月期842百万円から2020年7月期20,508百万円と伸長している。