8704 トレイダーズホールディングスの業績について考察してみた

PERAGARU管理人

トレイダーズホールディングスの事業概要

トレイダーズは、店頭外国為替証拠金取引(FX)等の金融デリバティブ取引関連事業と再生可能エネルギー関連事業、システム開発事業を主軸とするグループの持株会社である。東京証券取引所JASDAQ市場に株式を公開する上場企業である。

沿革

1999年に一般投資家向けにインターネット等を通じた金融デリバティブ取引サービスを提供することを目的として、トレイダーズ証券株式会社(現トレイダーズホールディングス株式会社)を東京都港区南麻布に設立した。2005年4月に大阪証券取引所ヘラクレス市場(現JASDAQ市場)に上場し2006年10月に持株会社制へ移行。傘下に、インターネット取引による外国為替取引事業を主力事業とするトレイダーズ証券株式会社、金融取引システム開発・運用保守業務を手掛ける株式会社Nextop.Asia、木質バイオマス発電施設の製造・販売を行う株式会社ZEエナジーなどを有している。

株主構成

筆頭株主は株式会社Kパワー(オーナー経営者の会社)が12%、有限会社ジェイアンドアール(金丸多賀氏が代表権を持つ会社)が11.5%、同氏が8.4%、金丸貴行氏が3.2%、その他は個人株主と金融機関(SBI証券など)が含まれる。

取締役会構成

取締役会は9名の男性取締役で構成されており、女性取締役はゼロ名である。監査役は富士銀行出身、他の1名は税理士であり、補欠の監査役はPwC、デロイトトーマツ出身の公認会計士である。
取締役の主な経歴は、光通信、ひまわり証券、UBS証券等のITもしくは金融業界出身の者が中心である

代表取締役の経歴

代表取締役の金丸氏は1967年にダイワ食品株式会社の代表取締役に就任、その後はダイワフューチャーズの取締役を経て2009年にトレイダーズの代表取締役に就任している。

報告セグメント

報告セグメントは金融商品取引業、システム開発・システムコンサルティング事業に分かれている。
金融商品取引業はFX取引事業を中核とする子会社であるトレイダーズ証券株式会社において、『みんなのFX』(FX証拠金取引)、『LIGHT FX』(FX証拠金取引)、『みんなのシストレ』(自動売買ツールを利用したFX証拠金取引)及び『みんなのオプション』(FXオプション取引)のサービスを提供している。システム開発・システムコンサルティング事業は、トレイダーズ証券向けにFX取引システムの開発を行うとともに、外部顧客向けに暗号資産(仮想通貨)取引に関連したシステム開発が主な事業内容である。

事業モデル

グループの主力事業であるFX取引事業を中核とする金融商品取引事業は、子会社であるトレイダーズ証券株式会社において、『みんなのFX』(FX証拠金取引)、『LIGHT FX』(FX証拠金取引)、『みんなのシストレ』(自動売買ツールを利用したFX証拠金取引)及び『みんなのオプション』(FXオプション取引)のサービスを提供している。
システム開発・システムコンサルティング事業はトレイダーズ証券向けにFX取引システムの開発を行うとともに、外部顧客向けに暗号資産(仮想通貨)取引に関連したシステム開発を行うのが主たる業務である。

競合他社

競合は他の中堅規模の証券会社で先物・デリバティブ取引を行う企業であると考えられる。トレイダーズは内製化されたFXシステムを有しているのでその点で優位性がある。

連結の範囲

連結子会社を8社を有しており、持分法適用関連会社は2社存在している。

強み・弱み

同社の強みは業歴が長いFXに強い金融業者という点で顧客からの長く、かつ厚い信頼を獲得している点であろう。弱みは致命的なものはないにせよ、競合の金融・証券業の会社でFX先物を取り扱う企業は多く、競争環境・手数料の差別化等の事業上の配慮は必要と思料される

KPI

金融商品取引業が主な業務であることから主なKPIは顧客口座数であると推察される。

業績の進捗

トレイダーズ証券が営む金融商品取引事業の営業収益は2,870百万円(前年同期比32百万円減、1.1%減)、セグメント利益は717百万円(前年同期比491百万円減、40.7%減)となった。
Nextop.Asiaが営むシステム開発・システムコンサルティング事業の営業収益は870百万円(前年同期比11百万円増、1.3%増)となった。同収益の内訳は、グループ会社であるトレイダーズ証券に対するFX取引システムの開発・保守運用等の売上が598百万円(前年同期比8百万円減、1.4%減)、外部顧客に対する売上が272百万円(前年同期比19百万円増、7.9%増)となりセグメント利益は264百万円(前年同期比48百万円減、15.4%減)となった。