3679 じげんの業績について考察してみた

3679 じげんの業績について考察してみた

PERAGARU管理人

じげんの事業概要

沿革

同社は2006年6月にドリコムとルクルートグループのジョイントベンチャーとして、株式会社ドリコムジェネレーティッドメディアの商号で設立された。2008年1月よりライフメディアプラットフォーム事業を開始し、2009年9月に株式会社じげんに商号を変更した。2013年には東証マザーズに上場し、2018年に東証1部を果たした。

株主構成

じょうげん(43.7%)、日本カストディ信託口(7.3%)、平尾氏(4.7%)で半分強を占めている。 じょうげんは平尾氏の資産管理会社であることから、半数弱の株式は代表取締役が保有していると読み取れる。

取締役会構成

同社の取締役は4名(社内3名、社外1名)。監査役は3名であり、監査役会設置会社である。取締役は広告、金融業界出身者で構成されている。

代表取締役の経歴

平尾氏は1982年11月生まれであり、2001年に学生起業をしている。2008年に同社の代表取締役社長に就任した。

報告セグメント

ライフメディアプラットフォーム事業の単一セグメントである。

競合他社

ディップ、手間いらず、LVNが競合と考えられる。ディップはバイトルなどの求人サイトを運営している。手間いらずは航空券や旅行会社の比較サイトを運営しており、LVNは不動産の比較サイトを運営している。

連結の範囲

連結子会社は15社存在する。

事業モデル

大きく分けて人材領域、不動産領域、生活領域の3つで構成される。人材領域のビジネスモデルは以下の図のような収益体制を取っている。じげんはアグリゲーションメディア、特化型メディア、システム開発を提供し、企業や顧客から広告課金・採用課金、及びメディアのシステム開発課金を受けている。

不動産領域のビジネスモデルは以下の図のような収益体制を取っている。じげんはアグリゲーションメディア、特化型メディア、マーケティング支援を提供し、企業や顧客から広告課金・問い合わせ課金、サイト制作料金を受けている。

生活領域(旅行)のビジネスモデルは以下の図のような収益体制を取っている。持ち株会社のアップルワールドはホテル・航空券の原価+利用料、予約課金を受けている。

売り上げ収益の割合を以下に示す。掲載課金は36%、成果課金は49%・その他は14%にである。掲載課金は顧客企業の企業数が売り上げに直結する。成果課金は顧客企業数の他にユーザーとのマッチング数の影響も受ける。

強みや弱み

M&Aによる成長が得意である点が強みといえるだろう。上場からこれまでに11件90億円のM&Aを実施し、事業拡大に貢献している。
また、不動産・旅行・車・人材メディアの運営の基盤といえるマッチングテクノロジーサービスは利用顧客が増えるほど精度が良くなるので、同社の強みとなりうるだろう。
一方で、人材関連ビジネスが景気の波を受けやすい ことは弱みといえるだろう。景気が悪化すると企業の採用意欲が鈍る点に注意が必要である。
また、のれんの償却負担が過重である ことも挙げられるだろう。90億円の買収に対し、のれんは75億円である。

事業の盛衰

新型コロナウイルスの影響を一部影響を受け、2020年2Qの決算では減損損失を計上している。具体的には、新型コロナ感染拡大の長期化に伴い、2020年9月末時点で生活領域旅行分野のアップルワールドや人材領域の三光アドに係るのれん、他固定資産の減損・除却等計40.3億円を計上した。

KPI

送客力(ユーザーサイド)の観点からはUU数、CVR、コンバージョンあたり単価、顧客基盤(クライアントサイド)の観点からは顧客数、顧客あたり単価に分解でき、これらがKPIとして想定される。

業績の進捗


2020年2Q累計(4-9月)は新型コロナの影響で大幅減収・赤字であった。不動産領域は20年2月グループ入りしたIACC(20年7月吸収合併)の業績も寄与して増収だが、人材領域および生活領域旅行分野が大きく影響を受けた。インターネットメディア事業の顧客数は前年比1,927社増加の19,351社となった。なおEBITDAは前年比では減益だが、四半期別に見ると2Qは906百万円となり、1Qの834百万円に対してやや改善した。これは不動産領域の拡大や生活領域の採算改善が寄与したものと考えられる。