4014 カラダノートの業績について考察してみた

PERAGARU管理人

カラダノートの事業概要

・沿革
カラダノートは、 代表取締役である佐藤竜也氏が「健康の悩みや不安を抱いている人を助けたい」という想いから、2008年12月に一人で創業した。当時の社名は、株式会社プラスアールであり、本社は東京都港区であった。その後、2011年のプレママ向け情報提供アプリ「ママびより(旧妊娠なう)」の提供や、服薬管理アプリ「お薬ノート」、血圧管理アプリ「血圧ノート」、健康知識共有サイト「カラダノート」、陣痛間隔計測アプリ「陣痛きたかも」、授乳記録アプリ「授乳ノート」、離乳食管理アプリ「ステップ離乳食」など複数のアプリを提供している。株式会社カラダノートへ社名変更されたのは2017年のことである。そして、従業員数は2020年7月末時点で30名まで拡大している。

(有価証券報告書-第12期より)
・代表取締役の経歴
代表取締役の佐藤氏は、1984年茨城県つくば市生まれ。2007年慶応義塾大学経済学部卒業。在学中の2004年、株式会社フラクタリスト(現・ユナイテッド)にインターン入社している。2006年、モバイルSEO事業立ち上げを行った。2008年より事業部長に就任し、2009年3月に株式会社プラスアール(現・株式会社カラダノート)を創業し、代表取締役に就任した。
・株主構成
有価証券報告書より7月末時点での大株主の状況を確認すると、佐藤氏が3,848千株 (77.02%)を保有している。2位の大株主は穐田誉輝氏であり、1,000千株 (20.02%)を保有している。この2名で9割以上を保有していることになり、VCが関与していない点は注目に値する。
・報告セグメントと事業の構成、ビジネスモデル
カラダノートのセグメントは、ファミリーデータプラットフォーム事業の単一セグメントとなっている。その事業内容は妊娠中や育児中のママ層に向けたアプリ提供とその家族向けサービスを展開する企業へのプロモーション支援である。
・競合他社
有価証券報告書には、特定の強力な競合他社が存在するとは記載されていない。コンテンツ配信という文脈では、鎌倉新書やイトクロのビジネスモデルと近い。
・連結の範囲
該当なし。

ファミリーデータプラットフォーム事業

・事業モデル
主に妊娠育児層のママを対象として、自社コンテンツや外部広告を通じてアンケート付きキャンペーンに誘導し、そこでユーザーの生活状況などをパーソナルデータとして取得、蓄積する。このデータをもとに、ユーザーのニーズに合ったサービスを紹介することができる。またこのサービスを提供する企業に合致するパーソナルデータを提供することで、家族の意思決定を支援する。

(2021年7月期第1四半期決算説明資料より)
・強みや弱み
固定費が小さいビジネスモデルであり、レバレッジを大きくしなくても高い収益を獲得できる点は強みといえる。また、代表取締役が多くの株式を保有しており、迅速な意思決定ができる点も強みといえるだろう。
一方で、株主が少ないため、資本的結び付きを根拠としたビジネス展開が現状多くないことは弱みとして挙げられるだろう。
・懸念点
参入障壁がどこまで高くないビジネスモデルであり、強力な競合他社の新規参入は懸念事項である。一方で、財務の安全性が極めて高いので、業績の一時的な落ち込みはそこまで大きな問題にならない可能性が高いといえる。
・KPI
月間平均アクションユーザー数やLTV(Life Time Value 、顧客生涯価値)が重要である。
・業績の進捗
上場前の2019年8月1日~2020年7月31日までの売上高は732百万円であった。これに対し、2020年8月1日~2020年10月31日までの2020年7月期第1四半期の売上高は282百万円であり、前年比で明らかに伸長している。
また、経常利益は2019年8月1日~2020年7月31日までが124百万円であった。そして2020年8月1日~2020年10月31日までの2020年7月期第1四半期の経常利益は100百万円であり、これも前年比で急増している。
また、会社側の通期予想では、売上高の予想が856百万円、経常利益が190百万となっている。売上高の進捗は16%であり、経常利益では第1四半期の段階で53%進捗している。