6563 みらいワークスの業績について考察してみた

PERAGARU管理人

みらいワークスの事業概要

同社は岡本祥治によって、2012年3月に設立されたプロフェッショナル人材サービスを営む企業である。代表の岡本氏は、慶應義塾大学理工学部システムデザイン工学科卒業後、IT、業務、戦略領域のコンサルタントとして、基幹システム導入や事業戦略策定、 新規事業立上げなどのプロジェクトを推進してきた。ベンチャー企業へ転職し経営企画室の責任者として グループ会社の事業管理や新規事業立上げなどに携わった。2007年に独立し、2017年に東京証券取引所マザーズに株式上場を果たしている。
同社の大株主の状況を確認すると、現在でも代表の岡本祥治が665000株(53.01%)を保有し筆頭株主となっている。なお2位株主の、渡辺公夫氏の保有株数は58100株(4.63%)、3位株主の松井証券株式会社の保有株数は25900株(2.06%)となっている。

プロフェッショナル人材サービス事業

人材業界のビジネスモデルは人材紹介と人材派遣に大別される。この分野は広義での同社のライバル企業と考えられる。またここ数年、クラウドソーシングと呼ばれる個人向け請負のビジネスが立ち上がってきている。ウェブ上での仕事の斡旋が仕事の中心となっており、クラウドワークスやランサーズがライバル企業といえる。これらのサイトでは低価格帯の仕事が多くなっているのに対し、同社で扱う案件はプロフェッショナル人材向けで高単価な案件が中心である。そのため、同社の2020年11月期決算資料には、人材業界のなかでは「競合なし」と記載されている。
同事業のビジネスモデルは、企業とプロの人材とをマッチングさせる事業といえる。事業会社やコンサルティング会社、システム開発会社が同社のクライアントとなっており、まず業務委託で同社が仕事を受注する。これを登録している独立したプロフェッショナルに業務委託の形で再発注する。このときに発生するマージンが、同社の利益となる。
プロ人材といわれる人の中でも、フリーランスとして働く人は多くいる。そして、業務委託の仕事で働きたいと思った時に、その高いスキルを活かしてすぐに働くことができる仕組みを提供している。利用者の満足度は90パーセント以上と高い満足度を実現できている点、および口コミ等で事業が拡大している点が強みとなっている
クライアント側からみたメリットは、同社に登録している28000人ものプロフェッショナル人材の中から最適なメンバーを選んで、プロジェクトチームを組成できることができる点である。また、大手のコンサルタントファーム等の3分の1程度のコストで導入することができ、東証一部上場企業の大企業も活用しているサービスである点とともに、同社の強みとなっている。

【みらいワークス決算説明資料より】
同社の強みは、働き方に対する価値観の変化という労働市場の変化に対応している。現在でもプロ人材が転職を考えたときに、別の会社に雇用された形になるケースがほとんどである。しかし、プロ人材がライフステージに合わせて、雇用にしばられない形での労働を実現しようとすると、同社のサービスが役に立つ。また「働き方改革」「デジタル変革」「地方創生」といった国策にも符合する。
「雇用契約で働く年俸800万円以上の労働者の仕事のうち、少なくとも1%がフリーランス契約に変換した場合、新たに創出されるフリーランス市場規模は6138億円(2020年9月期決算説明資料)」という同社の想定が実現すれば、巨大なマーケットが創出されるだろう。