8386 百十四銀行の業績について考察してみた

8386 百十四銀行の業績について考察してみた

PERAGARUアナリスト

四半期業績推移随時更新中

(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2024.Q3 2023.12 20,919 0 0%
FY2024.Q4 2024.03 21,149 0 0%
FY2025.Q1 2024.06 22,235 0 0%
FY2025.Q2 2024.09 19,481 0 0%
(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2017.Q4 2017.03 21,967 0 0%
FY2018.Q1 2017.06 22,681 0 0%
FY2018.Q2 2017.09 18,798 0 0%
FY2018.Q3 2017.12 18,867 0 0%
FY2018.Q4 2018.03 20,467 0 0%
FY2019.Q1 2018.06 20,732 0 0%
FY2019.Q2 2018.09 19,414 0 0%
FY2019.Q3 2018.12 18,874 0 0%
FY2019.Q4 2019.03 18,176 0 0%
FY2020.Q1 2019.06 19,376 0 0%
FY2020.Q2 2019.09 20,994 0 0%
FY2020.Q3 2019.12 18,785 0 0%
FY2020.Q4 2020.03 17,573 0 0%
FY2021.Q1 2020.06 17,673 0 0%
FY2021.Q2 2020.09 17,164 0 0%
FY2021.Q3 2020.12 16,800 0 0%
FY2021.Q4 2021.03 17,313 0 0%
FY2022.Q1 2021.06 18,749 0 0%
FY2022.Q2 2021.09 17,958 0 0%
FY2022.Q3 2021.12 19,944 0 0%
FY2022.Q4 2022.03 16,441 0 0%
FY2023.Q1 2022.06 22,471 0 0%
FY2023.Q2 2022.09 22,013 0 0%
FY2023.Q3 2022.12 22,500 0 0%
FY2023.Q4 2023.03 17,904 0 0%
FY2024.Q1 2023.06 20,366 0 0%
FY2024.Q2 2023.09 19,712 0 0%
FY2024.Q3 2023.12 20,919 0 0%
FY2024.Q4 2024.03 21,149 0 0%
FY2025.Q1 2024.06 22,235 0 0%
FY2025.Q2 2024.09 19,481 0 0%

沿革

1878年第百十四国立銀行として創業。1898年私立銀行に転換し、株式会社高松百十四銀行に改組。1924年3月高松百十四銀行と高松銀行との新設合併により株式会社百十四銀行設立。1948年6月株式会社百十四銀行に商号変更。1972年10月東証・大証二部上場。1973年8月東証・大証一部に変更香川県を地盤とする地方銀行である。

株主構成

参照日時:2023/03/31

氏名又は名称所有株式数割合
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)2,504,0008.63%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)1,619,0005.58%
百十四銀行従業員持株会669,0002.3%
日本生命保険相互会社629,0002.17%
太平洋セメント株式会社 (注)2595,0002.05%
難波ホールディングス株式会社556,0001.91%
日本ハム株式会社 (注)3505,0001.74%
住友生命保険相互会社500,0001.72%
明治安田生命保険相互会社490,0001.69%
株式会社タダノ438,0001.51%

取締役会

参照日時:2023/03/31

役職名・氏名生年月日任期所有株式数
取締役頭取(代表取締役)
綾 田 裕 次 郎
1959年5月10日2023年6月から1年52,000
取締役副頭取兼CCO(代表取締役)
香 川 亮 平
1958年11月21日2023年6月から1年6,000
取締役専務執行役員(代表取締役)
大 山 揮 一 郎
1959年6月25日2023年6月から1年4,000
取締役常務執行役員
豊 嶋 正 和
1963年3月5日2023年6月から1年5,000
取締役常務執行役員
黒 川 裕 之
1962年5月31日2023年6月から1年4,000
取締役常務執行役員
金 本 英 明
1962年12月11日2023年6月から1年3,000
取締役常務執行役員
多 田 和 仁
1968年2月25日2023年6月から1年1,000
取締役常務執行役員
森  匡 史
1966年11月27日2023年6月から1年1,000
取締役(監査等委員)
組 橋 和 浩
1960年7月17日2023年6月から2年3,000
取締役(監査等委員)
佐 久 間 達 也
1964年3月11日2023年6月から2年3,000
取締役(監査等委員)
山 田 泰 子
1958年5月12日2023年6月から2年-
取締役(監査等委員)
早 田 順 幸
1964年3月7日2023年6月から2年-
取締役(監査等委員)
藤 本 智 子
1973年2月22日2023年6月から2年-
取締役(監査等委員)
小 西 範 幸
1961年8月24日2023年6月から2年-
取締役(監査等委員)
丸 森 康 史
1957年9月19日2023年6月から2年-

(注)1.取締役副頭取兼CCO 香川亮平の役職名のCCOは、Chief Compliance Officer(コンプライアンス最高責任者)であります。

2.取締役 山田泰子の戸籍上の氏名は、吉田泰子(よしだ やすこ)であります。

3.取締役 山田泰子、早田順幸、藤本智子、小西範幸及び丸森康史は、会社法第2条第15号に定める社外取締役であります。

4.監査等委員会の体制は次のとおりであります。     委員長  組橋 和浩     委員    佐久間 達也     委員    山田  泰子     委員    早田  順幸     委員    藤本 智子     委員    小西 範幸    委員 丸森 康史 なお、組橋和浩及び佐久間達也は、常勤の監査等委員であります。

5.当行は、取締役会等会社機関の役割の明確化と機能強化を図るため、執行役員制度を導入しております。   有価証券報告書提出日現在の執行役員(取締役を兼務する役員を除く。)は次のとおりであります。      専務執行役員 白鳥 一雄 本店営業部長兼宮脇支店長     常務執行役員 近藤 弘行 東京支店長兼東京公務担当部長 常務執行役員 對馬 敬生 監査部長 執行役員     小槌 和志 執行役員 東原 隆啓 丸亀支店長兼丸亀東支店長 執行役員 永田 光輝 観音寺支店長兼観音寺南支店長兼大野原支店長 執行役員 菅 弘 今治支店長 執行役員 大島 雄一 経営企画部長 執行役員 増田 博志 岡山支店長兼清輝橋支店長兼岡山駅西口支店長 執行役員 橋本 和之 事務統括部長 執行役員 小西 昌伸 営業戦略部長 執行役員 小田 英城 大阪支店長 執行役員 岩根 正明 市場国際部長 執行役員 村松 貴幸 融資部長

※有価証券報告書から抜粋

代表取締役の経歴

代表取締役は3名。取締役頭取の綾田裕次郎氏は1959年5月生まれ。慶應義塾大学卒業後、1982年4月同行に入行。行内要職を歴任後、2017年4月現職に就任。詳細は不明だが、“綾田“の姓を持つ同行の頭取は3人目。
取締役副頭取兼CCOの香川亮平氏は1958年11月生まれ。慶應義塾大学卒業後、1982年4月同行に入行。行内要職を歴任後、2021年4月現職に就任
取締役専務執行役員の大山揮一郎氏は1959年6月生まれ。松山商科大学(現松山大学)卒業後、1983年4月同行に入行。行内要職を歴任後、2021年4月現職に就任

報告セグメント

「銀行業」および「リース業」の2報告セグメントに大別されるほか、報告セグメントに含まれないクレジットカード業および信用保証業等のその他がある。

2023年12月期 参照日時:2023/12/31

セグメント売上高(百万円)
銀行業54,278
リース業5,377

事業モデル

第一地方銀行として、香川県にて銀行業を営む。預金残高、貸出残高の規模は全国の地銀、第二地銀102行中30位台前半~中盤程度に位置する。香川県内ではトップシェアを誇り、2021年3月末時点では預金シェア48.1%、貸出金シェア37.9%だった。貸出金の地域別構成は、香川県内が41.4%、広域瀬戸内圏(香川県除く四国3県、岡山県、兵庫県、広島県、福岡県)33.6%、残りが大都市圏となっている。
同時点の貸出先別残高シェアは、個人が大勢を占めるその他が25.39%、製造業16.26%、不動産業、物品賃貸業12.13%、卸売業、小売業11.20%などとなっている。

2020年度 決算説明資料

また店舗網の再編や、非対面チャネルの拡充により経費低減を図る。2021年3月期は11店舗の統廃合を実施。従来型店舗を削減する一方、コンサルティング機能強化した店舗や店頭事務取引に特化したローコスト店舗に形態の見直しを行う。コアOHRは76.8%

2020年度 決算説明資料

銀行業界は預金量の増加が続く中、金融政策による低金利環境が続き貸出利息が減少、収支バランスが悪化している。そうした中、地銀間の経営統合や広域連携など、業界再編の動きがみられている。またATM手数料の見直し、グループ会社を通じた金融商品の販売など、収益構造に変化が起きている。またコロナ禍が長期化する中、顧客の経営状況に悪影響を及ぼすリスクが高まっており、今後の資金繰り支援が課題となっている。

競合他社

  • 香川銀行
  • 8385 伊予銀行(22年3月期売上高133,971百万円)
  • 8387 四国銀行(24年3月期売上高52,486百万円)

連結の範囲

連結子会社は9社。リース業を行う百十四リース株式会社、クレジットカード業務等を行う株式会社百十四ジェーシービーカード、株式会社百十四ディーシーカードなどが存在する。

強み・弱み

香川県内で圧倒的なシェアを持つことや顧客の海外進出を支援する国際業務医療・介護分野や船舶関連融資にかかるノウハウが強み。一方で高コスト体質、人口減少による地域経済の縮小、資金収益への依存を同行は構造的な問題としており、人件費、物件費の削減と、コンサルティング業務拡充による収益の獲得を目指す。2018年から女性行員同席の不適切な接待、元行員の情報漏洩による逮捕など、不祥事も目立ち、ガバナンス体制への懸念が残る。

2020年度 決算説明資料

KPI

  • 預金残高
  • 貸出残高
  • 総資金利鞘
  • 不良債権比率
  • 単体自己資本比率

関連ありそうな記事