四半期業績推移随時更新中
(単位:百万円) | 決算期 | 売上 | 営業利益 | 営業利益率 |
FY2022.Q4 | 2022.02 | 39,113 | 556 | 1.42% |
FY2023.Q1 | 2022.05 | 38,481 | 2,077 | 5.4% |
FY2023.Q2 | 2022.08 | 36,579 | 1,418 | 3.88% |
FY2023.Q3 | 2022.11 | 36,411 | 964 | 2.65% |
(単位:百万円) | 決算期 | 売上 | 営業利益 | 営業利益率 |
FY2017.Q4 | 2017.02 | 20,585 | 561 | 2.73% |
FY2018.Q1 | 2017.05 | 19,938 | 706 | 3.54% |
FY2018.Q2 | 2017.08 | 19,849 | 661 | 3.33% |
FY2018.Q3 | 2017.11 | 18,997 | 307 | 1.62% |
FY2018.Q4 | 2018.02 | 19,927 | 28 | 0.14% |
FY2019.Q1 | 2018.05 | 20,872 | 790 | 3.78% |
FY2019.Q2 | 2018.08 | 21,024 | 625 | 2.97% |
FY2019.Q3 | 2018.11 | 19,963 | 127 | 0.64% |
FY2019.Q4 | 2019.02 | 20,607 | -1,147 | -5.57% |
FY2020.Q1 | 2019.05 | 31,723 | 1,005 | 3.17% |
FY2020.Q2 | 2019.08 | 35,142 | 989 | 2.81% |
FY2020.Q3 | 2019.11 | 35,295 | 896 | 2.54% |
FY2020.Q4 | 2020.02 | 35,535 | 457 | 1.29% |
FY2021.Q1 | 2020.05 | 40,060 | 2,740 | 6.84% |
FY2021.Q2 | 2020.08 | 40,943 | 2,880 | 7.03% |
FY2021.Q3 | 2020.11 | 37,094 | 1,547 | 4.17% |
FY2021.Q4 | 2021.02 | 39,307 | 1,183 | 3.01% |
FY2022.Q1 | 2021.05 | 40,363 | 2,379 | 5.89% |
FY2022.Q2 | 2021.08 | 39,271 | 1,858 | 4.73% |
FY2022.Q3 | 2021.11 | 38,192 | 1,488 | 3.9% |
FY2022.Q4 | 2022.02 | 39,113 | 556 | 1.42% |
FY2023.Q1 | 2022.05 | 38,481 | 2,077 | 5.4% |
FY2023.Q2 | 2022.08 | 36,579 | 1,418 | 3.88% |
FY2023.Q3 | 2022.11 | 36,411 | 964 | 2.65% |
沿革
福島を拠点にホームセンターなどを運営する株式会社ダイユーエイトと、岡山を拠点に同じくホームセンターなどを運営する株式会社リックコーポレーション(現:株式会社タイム)が、2009年3月に資本業務提携を結んだことが同社設立の端緒。2016年1月にはダイユーエイトとリックコーポレーション両社の間で経営統合に関する基本合意書が締結され、2016年9月にはダイユー・リックホールディングス株式会社が設立された。設立同月に東証一部に上場。2018年11月、東海地方を中心に小売事業を展開するバローグループと提携。2019年4月には9956バローホールディングスの傘下に入り、連結子会社となった他、株式交換により株式会社ホームセンターバローを同社の完全子会社とした。同時に現社名であるアレンザホールディングスに商号変更。2022年4月東証の市場区分見直しによりプライム市場へ移行。ホームセンター、ペットショップを多店舗展開する。

株主構成
有価証券報告書によると2022年8月末時点の筆頭株主は、親会社である9956バローホールディングスで50.61%。日本マスタートラスト信託銀行の信託口が5.63%で続き、以降は保有割合5%未満で株式会社ダイユーエイト関連の資産管理会社とみられる株式会社アサクラ・HD、信託銀行信託口、国内証券、ダイユーメイト社員持株会などの株主が並ぶ。外国人株式保有比率は10%未満。
取締役会
取締役は11名(社内7名、社外4名)、うち社内1名、社外4名が監査等委員。監査等委員会設置会社である。社内取締役は株式会社ダイユーエイト、株式会社リックコーポレーション出身者で構成されている他、親会社である9956バローホールディングス出身者も複数確認できる。
代表取締役の経歴
代表取締役社長の浅倉俊一氏は1950年1月生まれ。福島県の聖光学院高等学校を卒業後、福島トヨタ自動車株式会社に入社。その後、自ら複数の事業を創業し、1976年4月には株式会社アサクラ(現:株式会社ダイユーエイト)を設立し、代表取締役社長となる。2016年9月には、統合によって設立されたダイユー・リックホールディングス株式会社の代表取締役社長となり、社名がアレンザホールディングスとなった現在も代表取締役社長を務める。2019年4月には親会社となった9956バローホールディングスの取締役にも就任。
報告セグメント
主要な連結子会社を報告セグメントとしており、「ダイユーエイト」、「タイム」、「ホームセンターバロー」、「アミーゴ」の4報告セグメントに大別される。2023年2月期第2四半期累計期間の売上高75,060百万円の構成比はダイユーエイト31.3%、タイム11.0%、ホームセンターバロー38.0%、アミーゴ13.7%で、残りは報告セグメントに含まれない売上高である。セグメント別利益はダイユーエイト1,170百万円、タイム93百万円、ホームセンターバロー1,315百万円、アミーゴ815百万円であった。
事業モデル
ホームセンター事業を中心に、一般消費者向け小売事業を幅広く手掛ける。株式会社ダイユーエイトは、現在も本社を置く福島県を中心に、ホームセンター事業などを展開し、ホームセンター「ダイユーエイト」は福島県内44店舗を含め全70店舗を展開(2022年8月時点)。
株式会社タイムは、旧:株式会社リックコーポレーションの流れを汲み、岡山・広島などでホームセンター「タイム」を19店舗運営(2022年8月時点)。自転車・家具・園芸関連の小売も行う。
株式会社ホームセンターバローは、2019年4月に同社が9956バローホールディングスの連結子会社となった際、同社の連結子会社となった。9956バローホールディングスの孫会社でもある。岐阜県を中心に「ホームセンターバロー」を61店舗展開(2022年8月時点)する他、関東圏を中心にペットショップ「ペットフォレスト」を運営し、売上構成比で最大を占める。
株式会社アミーゴは旧:リックコーポレーション系で、主にペット関連事業を担う。主力のペットショップ「ペットワールドアミーゴ」は東北から中国・四国にわたり、77店舗(2022年8月時点)を展開する。
PB商品構成比を2022年2月期の11.0%から15%に高め、荒利益率の改善を目指す。また店舗力向上のため、2022年2月期に18店舗の改装を予定。出店15店舗、退店2店舗を計画し、2023年2月期末には297店舗となる見込み。
コロナ禍の影響は落ち着いてきたものの、円安やエネルギー価格の高騰などを受けた物価上昇を受け、消費マインドは慎重姿勢がみられる。一般社団法人日本DIY・ホームセンター協会の調査によると、2021年度のホームセンター売上高は4兆760億円(前年比▲1,920億円)、店舗数は4,980店舗。昨年はコロナ禍において大きく売上を伸ばしたが、およそ15年前から売上高は4兆円程度で頭打ちとなっている。一方で店舗数は増加が続いている。
競合他社
ホームセンター事業では近畿圏に強い7516 コーナン商事(2022年2月期売上高441,222百万円)、3050DCMホールディングス(同444,750百万円)、8218コメリ(2021年3月期売上高376,094百万円)の他、大小さまざまな先と競合する。ペットショップ運営での競合先としては、イオン系列のイオンペット株式会社(非上場)ほか、下図の企業が挙げられる。

連結の範囲
岐阜県に本社を置き、スーパーマーケット・ドラッグストア・ホームセンターなど、一般消費者向け事業を多数展開する9956バローホールディングスの連結子会社である。
また、同社自身の連結子会社として、報告セグメントでもある「株式会社ダイユーエイト」「株式会社タイム」「株式会社ホームセンターバロー」「株式会社アミーゴ」を含む、計8社を擁している。
強み・弱み
バローグループの一員として、本州・四国の広範囲にわたってホームセンター・ペットショップ・フィットネスなど多数の実店舗網を持つ点が強みで、その数は285店舗にも上る(2022年8月時点)。一方、主力のホームセンター事業はコロナ禍の巣ごもり需要が終了し業界全体の売上高に頭打ち感がある中、同業他社や他業種との競争が激化しており、事業リスクといえる。また店舗の出店、改装に伴い多額の資金が必要となる中、有利子負債比率が27.5%に達しており、金利変動についても業績に影響を与える可能性がある。
KPI
売上高および売上高を構成する客数および客単価がKPIとして考えられる。HPにて前年比を月次売上状況として公表している。
①既存店売上高(2022年9月:売上高前年比96.9、客数前年比92.1、客単価前年比105.2)
②全店売上高(2022年9月:同97.8、91.1、107.3)
③出退店状況(下図参照)

業績
2017年2月期から2021年2月期まで売上高は堅調に増加し65,894百万円から157,404百万円へ約2.4倍となった。2020年2月期中にホームセンターバローを連結子会社化した影響で大きく売上を伸ばした。2022年2月期は前期の巣ごもり需要の反動減から減収に。営業利益率は4.0%。営業CFの変動大きく、フリーCFは安定しない。また前述の通り積極的な出店姿勢からか投資CFのマイナス幅は拡大している。2022年2月期の自己資本比率は34.7%で上昇傾向。有利子負債は20,000百万円前後で推移している。