7317 松屋アールアンドディの業績について考察してみた

7317 松屋アールアンドディの業績について考察してみた

PERAGARUアナリスト

四半期業績推移随時更新中

(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2022.Q3 2021.12 1,465 115 7.85%
FY2022.Q4 2022.03 1,729 151 8.73%
FY2023.Q1 2022.06 1,434 100 6.97%
FY2023.Q2 2022.09 1,438 102 7.09%
(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2020.Q4 2020.03 2,180 97 4.45%
FY2021.Q1 2020.06 1,078 59 5.47%
FY2021.Q2 2020.09 1,782 254 14.25%
FY2021.Q3 2020.12 1,927 266 13.8%
FY2021.Q4 2021.03 2,482 259 10.44%
FY2022.Q1 2021.06 1,423 111 7.8%
FY2022.Q2 2021.09 1,023 -22 -2.15%
FY2022.Q3 2021.12 1,465 115 7.85%
FY2022.Q4 2022.03 1,729 151 8.73%
FY2023.Q1 2022.06 1,434 100 6.97%
FY2023.Q2 2022.09 1,438 102 7.09%

沿革

1982年8月福井県にて縫製機械の製造・販売等を目的として、松屋縫製機器販売株式会社設立。1994年5月株式会社松屋アールアンドディに商号変更。2001年2月血圧計腕帯(縫製品)の製造を開始。2004年12月、縫製品事業における製造・販売子会社を中国大連に設立。以降、ベトナム、ミャンマーに製造拠点となる現地法人を設立。2020年4月東証マザーズに上場、2022年4月東証の市場区分見直しによりグロース市場へ移行。縫製自動機の開発・販売および縫製品の製造を行う

同社HP TOP>事業紹介

株主構成

有価証券報告書によると2022年9月末時点の筆頭株主は、同社代表取締役親族の後藤倫啓氏と後藤匡啓氏で保有割合各17.05%。代表取締役で創業者の後藤秀隆氏、オムロンヘルスケア株式会社が11.88%、創業者後藤氏の資産管理会社とみられるゴトウホールディング株式会社9.47%で続き、以降は保有割合5%未満で福井県の企業や証券会社など国内外の信託銀行等の信託口などが並ぶ。創業家後藤一族の保有割合は合算すると50%を超える外国人株式保有比率は10%未満

取締役会

取締役は4名(社内3名、社外1名)、監査役は3名(全員社外)、監査役会設置会社である。常務取締役の松川氏は監査法人出身の公認会計士。

代表取締役の経歴

代表取締役は2名。代表取締役社長CEO(兼社長執行役員)の後藤秀隆氏は1950年1月生まれ。学歴、入社前の経歴は不明。1982年8月に同社の前身松屋縫製機器販売株式会社を設立、以降代表取締役を務める。現在は国内外連結子会社の代表取締役も兼任する。
代表取締役副社長COO(兼社長執行役員)の中野雅史氏は1952年2月生まれ。学歴は不明。1974年4月立石電機株式会社(現6645オムロン)入社。2015年6月監査役として同社入社。取締役を経て2020年6月より代表取締役を務める

報告セグメント

「メディカルヘルスケア」、「セイフティシステム」、「その他」の3報告セグメントに大別される(2023年3月期第1四半期から変更)。2023年3月期第2四半期売上高2,872百万円の構成はメディカルヘルスケア70.6%、セイフティシステム29.1%、その他0.3%。利益面はメディカルヘルスケアの利益率は20.4%も、セイフティシステムおよびその他は赤字だった。連結損益計算書計上の利益は202百万円。

事業モデル

メディカルヘルスケア事業は血圧計腕帯などの医療・健康用品の製造および製造装置の開発、製造、販売を行う。血圧計腕帯では世界シェア50%を占める。セイフティシステム事業ではカーシートカバー、エアバック等自動車安全部品や内装部品およびその製造装置、レーザー裁断機の開発、製造、販売レーザー裁断機の開発・製造・販売を行う。を行う。一部は顧客負担で縫製自動機を購入、同社工場内に設置、製造した上で納品を行う。
地域別売上高は日本23.7%、ベトナム45.6%、中国29.2%で残りがその他(2022年3月期)。
主要な顧客は上場企業のグループ会社。過去には8015豊田通商、3116トヨタ紡織、8053住友商事のグループ企業が同社売上高の10%以上を占める主要な顧客として挙げられていた。血圧腕帯の主力販売先であるオムロングループ向け売上が大きく、2022年3月期は47.2%、オムロングループ向けの半製品を供給する高力科技発展(大連)への売上高を含めると76.1%を占めた。
海外にはベトナム、ミャンマーに生産拠点、ベトナムに開発拠点、中国に営業拠点を持つ。
縫製品事業は経済成長を見せているベトナムでの生産委託需要が引き続き強い。また血圧計腕帯も世界での健康志向の高まりから成長が続くことが見込まれる。自動車関連についてもコロナ禍の落ち込みから生産は回復基調にある。今後は需要拡大が見込まれるドローン向けエアバッグやヘルスケア分野向けの業容拡大を目指している。

個人投資家説明会資料

競合他社

主力の血圧計腕帯の縫製に関しては競合不明。エアバッグ縫製ではスウェーデンの自動車パーツメーカー「オートリブ」、タカタの事業を受け継いだ米国の「ジョイソン・セイフティ・システム」などが縫製も行っている模様。

連結の範囲

中国、ベトナム、ミャンマーの海外現地法人および国内で縫製品事業を行うタカハター株式会社の4社が連結子会社に該当する。

強み・弱み

長年アパレル業界で培った自動化ノウハウが強み。縫製自動機は多くの特許を保有し、裁断から縫製まですべての工程を揃えるのは同社のみ。縫製製品は顧客からの要求による受注生産や内示に基づいた生産計画をたてるため、在庫リスクが低い。また事業モデルで記載の通り、一部の生産ラインについては顧客負担にて投資を行うため、設備投資未回収リスクも抑えられている。一方で主要顧客(オムロングループ)の業績、ヘルスケア業界や自動車業界の動向は同社業績に影響を及ぼす。また海外顧客に対する販売は外貨建て取引で行われるため、為替リスクを持つ。

KPI

①オムロン血圧計の販売状況(国内外で約半数のシェア、累計販売台数3億台超え※2021年9月、海外販売比率93%)
②自動車販売台数(2020年生産台数7,762万台、前年比▲15.8%、国際自動車工業会調べ)
③為替動向(米ドル、ベトナムドン、中国元等)

業績

連結財務諸表を作成し始めた2018年3月期から2021年3月期まで売上高は増収が続き、同期間中売上高は約1.5倍、営業利益は2倍弱に増益となったが、2022年3月期はコロナ禍の拡大に伴いベトナム子会社工場の稼働率が低下したこと、アイソレーションガウンについて前年度のような大口公募案件がなかったことなどを受け減収減益となった。フリーCFは安定しない。2022年3月期はベトナム子会社にて最新の縫製自動機を購入した設備投資の影響によりマイナスとなった。自己資本比率は40%台。上昇傾向にある。

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