8016 オンワードホールディングスの業績について考察してみた

8016 オンワードホールディングスの業績について考察してみた

PERAGARUアナリスト

四半期業績推移随時更新中

(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2024.Q1 2023.05 49,907 5,380 10.78%
FY2024.Q2 2023.08 40,504 -358 -0.88%
FY2024.Q3 2023.11 50,972 4,678 9.18%
FY2024.Q4 2024.02 48,246 1,560 3.23%
(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2017.Q4 2017.02 64,490 -1,088 -1.69%
FY2018.Q1 2017.05 61,028 4,561 7.47%
FY2018.Q2 2017.08 54,372 -3,132 -5.76%
FY2018.Q3 2017.11 65,408 4,963 7.59%
FY2018.Q4 2018.02 62,267 -1,225 -1.97%
FY2019.Q1 2018.05 60,882 3,558 5.84%
FY2019.Q2 2018.08 52,982 -2,952 -5.57%
FY2019.Q3 2018.11 64,784 3,883 5.99%
FY2019.Q4 2019.02 62,004 -28 -0.05%
FY2020.Q1 2019.05 64,878 2,940 4.53%
FY2020.Q2 2019.08 53,588 -3,801 -7.09%
FY2020.Q3 2019.11 64,408 3,287 5.1%
FY2020.Q4 2020.02 65,359 -5,487 -8.4%
FY2021.Q1 2020.05 42,653 -1,851 -4.34%
FY2021.Q2 2020.08 38,700 -9,128 -23.59%
FY2021.Q3 2020.11 50,874 717 1.41%
FY2021.Q4 2021.02 43,672 -9,911 -22.69%
FY2022.Q1 2021.05 46,022 1,147 2.49%
FY2022.Q2 2021.08 34,763 -4,441 -12.78%
FY2022.Q3 2021.11 43,570 2,346 5.38%
FY2022.Q4 2022.02 44,098 -131 -0.3%
FY2023.Q1 2022.05 44,551 2,005 4.5%
FY2023.Q2 2022.08 37,615 -1,812 -4.82%
FY2023.Q3 2022.11 48,231 4,122 8.55%
FY2023.Q4 2023.02 45,675 899 1.97%
FY2024.Q1 2023.05 49,907 5,380 10.78%
FY2024.Q2 2023.08 40,504 -358 -0.88%
FY2024.Q3 2023.11 50,972 4,678 9.18%
FY2024.Q4 2024.02 48,246 1,560 3.23%

沿革

1927年10月樫山商店として創業。1947年9月樫山商事株式会社を設立。1960年10月東京・大阪・名古屋各証券取引所第二部へ上場。1964年7月東京・大阪・名古屋各証券取引所第一部へ指定替え。1988年9月株式会社オンワード樫山に社名変更。2007年9月会社分割による純粋持ち株会社体制へ移行、株式会社オンワードホールディングスに商号変更。アパレル関連事業を中心に 展開している。

株主構成

参照日時:2023/08/31

氏名又は名称所有株式数割合
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)17,078,00012.58%
公益財団法人樫山奨学財団8,710,0006.41%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)6,134,0004.51%
オンワードホールディングス取引先持株会5,395,0003.97%
日本生命保険相互会社4,671,0003.44%
GOVERNMENT OF NORWAY(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店ダイレクト・カストディ・クリアリング業務部長 石川 潤)4,443,0003.27%
株式会社三井住友銀行2,931,0002.16%
JP JPMSE LUX RE CITIGROUP GLOBAL MARKETS L EQ CO(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行 取締役頭取執行役員 半沢 淳一)2,462,0001.81%
株式会社三越伊勢丹2,301,0001.69%
株式会社ダイドーリミテッド2,149,0001.58%

取締役会

参照日時:2023/02/28

役職名・氏名生年月日任期所有株式数
代表取締役社長
保元 道宣
1965年9月13日(注)3195,000
取締役副社長 人財制度改革担当・ライフスタイル事業担当
知識 賢治
1963年1月27日(注)313,000
常務取締役財務・経理・IR担当
佐藤 修
1966年8月15日(注)322,000
常務取締役人財・総務担当
池田 大介
1968年3月22日(注)322,000
取締役
川本 明
1958年8月19日(注)3-
取締役
小室 淑恵(戸籍上の氏名  石川 淑恵)
1975年4月16日(注)3-
常勤監査役
清家 彦三郎
1960年7月19日(注)416,000
常勤監査役
小野木 伸良
1964年5月10日(注)4-
監査役
梅津  立
1965年4月7日(注)5-
監査役
草野 満代
1967年2月4日(注)5-

(注)1 取締役 川本明、小室淑恵の両氏は、社外取締役です。

2 監査役 梅津立、草野満代の両氏は、社外監査役です。

3 2023年2月期に係る定時株主総会終結の時から2024年2月期に係る定時株主総会終結の時までです。

4 2022年2月期に係る定時株主総会終結の時から2024年2月期に係る定時株主総会終結の時までです。

5 2020年2月期に係る定時株主総会終結の時から2024年2月期に係る定時株主総会終結の時までです。

※有価証券報告書から抜粋

代表取締役の経歴

代表取締役社長の保元道宣氏は1965年9月生まれ。東京大学を卒業後、通商産業省(現経済産業省)に入省。その後2006年5月に同社へ入社し、2015年3月に現職へ就任。株式会社オンワード樫山の取締役、株式会社オンワードデジタルラボの代表取締役社長も兼任。

報告セグメント

2023年11月期 参照日時:2023/11/30

セグメント売上高(百万円)
(国内)97,764
(海外)11,120
アパレル関連事業108,884
ライフスタイル関連事業32,499

事業モデル

主要事業であるアパレル関連事業は、オリジナルブランドの「23区」「自由区」「ICB」「組曲」が基幹ブランドで、百貨店主要ブランドとして「J.PRESS」や「五大陸」、海外ブランドの「JOSEPH」、「Paul Smith」、「DAKS」「TOCCA」などの百貨店主要ブランド、「any FAM」などのショッピングセンターブランド、海外の著名デザイナー、ファッションハウスも取り扱う。分種別には、婦人服が7割を占め、紳士服は約2割、子供服やその他も扱う。販売チャネルはコロナウイルス感染症拡大の影響から急速にECシフトが進むが、2020年2月期までは百貨店で62.3%を占め、次いでECが16.8%の他、SC・アウトレットやその他と続く。2021年2月期は連結合計で売上高に占めるECの比率は23.8%であった。ラグジュアリー分野の高価格帯の商品の取扱いが中心で、従来は百貨店への出店でリアル販路を拡大してきたが、ここにきて急速にオンラインストアのメリットを融合したOMO(Online Merges with Offline)ストアとして都心中心型から都心・郊外バランス型へ切り替えている。国内事業と海外事業に分けて管理しており、海外事業の欧州地区はオンワードラグジュアリーグループの生産事業やジル・サンダーなどのブランド事業を運営。アジア地区は、中国で外部パートナーと組んでネットビジネスや新たな販路を開拓中。北米地区は「J.PRESS」ブランドを中心に展開し、オーダーメイドスーツ事業も開始している。
ライフスタイル関連事業は、バレエ用品の「Chacott」、ダンス、フィットネス用品などを展開し、ダンススタジオを運営。また、雑貨・ペット関連用品、サービスも展開。海外では蕎麦会席レストラン「円(YEN)」を運営する。
現在、新型コロナウィルス感染拡大の影響による厳しい経営環境の中、直営オンラインストア「オンワード・クローゼット」をはじめとしたEコマースでの売上高は大きく伸長しているものの、実店舗の売上高が減少。仕入の抑制や固定費の削減に努める一方、不採算事業であったイタリア事業などからの撤退、不採算ブランドの廃止、国内外の不採算店舗の撤退等を遂行している。また、中期経営ビジョン「ONWARD VISION 2030」を策定しており、アパレルセグメントのビジネスモデル改革を図りつつ、ライフスタイルセグメントの拡大を図るとしている

中期経営ビジョン「ONWARD VISION 2030」

競合他社

アパレル業界では、国内外に競合が多数存在する。

連結の範囲

2021年2月期における連結子会社数は63社。紳士服、婦人服等の繊維製品の企画、製造および販売(アパレル関連事業)を主な事業内容とし、更にライフスタイル関連事業を行う。

強み・弱み

同社は90年以上の長い業歴を有し、長年培ったノウハウをもとにした重厚なモノづくりを得意としていることが強み。デザイナー変更により人気急上昇中のジルサンダーなど、アパレル事業で変化の兆しが見えつつあることも好感される。一方で、景気変動による個人消費の低迷、他社との競合、ファッショントレンドの急激な変化などへの対応は今後も課題である。

KPI

  • リアル販路:購買率・来店客数・客単価
  • EC:訪問者数・購入割合・平均購入単価
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