8050 セイコーホールディングスの業績について考察してみた

8050 セイコーホールディングスの業績について考察してみた

PERAGARUアナリスト

四半期業績推移随時更新中

(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2024.Q3 2023.12 74,377 5,983 8.04%
FY2024.Q4 2024.03 71,135 594 0.84%
FY2025.Q1 2024.06 74,040 5,104 6.89%
FY2025.Q2 2024.09 76,961 8,247 10.72%
(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2017.Q4 2017.03 66,057 1,857 2.81%
FY2018.Q1 2017.06 63,472 2,717 4.28%
FY2018.Q2 2017.09 69,555 4,178 6.01%
FY2018.Q3 2017.12 75,464 4,539 6.01%
FY2018.Q4 2018.03 60,038 -598 -1%
FY2019.Q1 2018.06 59,367 2,431 4.09%
FY2019.Q2 2018.09 61,705 3,287 5.33%
FY2019.Q3 2018.12 67,096 4,423 6.59%
FY2019.Q4 2019.03 59,125 -747 -1.26%
FY2020.Q1 2019.06 58,539 2,831 4.84%
FY2020.Q2 2019.09 63,613 4,185 6.58%
FY2020.Q3 2019.12 62,576 1,099 1.76%
FY2020.Q4 2020.03 54,422 -1,981 -3.64%
FY2021.Q1 2020.06 35,612 -2,178 -6.12%
FY2021.Q2 2020.09 51,878 667 1.29%
FY2021.Q3 2020.12 58,508 2,203 3.77%
FY2021.Q4 2021.03 56,673 1,502 2.65%
FY2022.Q1 2021.06 54,609 1,512 2.77%
FY2022.Q2 2021.09 55,786 1,941 3.48%
FY2022.Q3 2021.12 63,466 3,039 4.79%
FY2022.Q4 2022.03 63,521 2,278 3.59%
FY2023.Q1 2022.06 62,078 3,105 5%
FY2023.Q2 2022.09 67,843 5,742 8.46%
FY2023.Q3 2022.12 67,538 3,599 5.33%
FY2023.Q4 2023.03 63,045 -1,213 -1.92%
FY2024.Q1 2023.06 62,949 2,823 4.48%
FY2024.Q2 2023.09 68,346 5,337 7.81%
FY2024.Q3 2023.12 74,377 5,983 8.04%
FY2024.Q4 2024.03 71,135 594 0.84%
FY2025.Q1 2024.06 74,040 5,104 6.89%
FY2025.Q2 2024.09 76,961 8,247 10.72%

沿革

1881年12月、時計小売、修理を行う服部時計店として創業。1892年より時計製造を開始。1917年10月に会社組織に改め株式会社服部時計店となる。1949年5月に東証に上場。1983年8月株式会社服部セイコーに、1997年7月セイコー株式会社に社名変更。2001年7月にセイコーウォッチ株式会社を設立、ウォッチ事業を分社化し持株会社となる。2007年7月にセイコーホールディングス株式会社に社名変更。株式は東証一部を経て2022年4月市場区分の見直しによりプライム市場へ移行。腕時計や電子デバイスの製造販売を行う

株主構成

参照日時:2023/09/30

氏名又は名称所有株式数割合
三光起業株式会社4,436,00010.7%
日本マスタートラスト信託銀行|株式会社(信託口)4,102,0009.9%
服部 悦子3,613,0008.7%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)2,414,0005.8%
服部 真二2,279,0005.5%
第一生命保険株式会社1,800,0004.4%
服部 秀生1,622,0003.9%
清水建設株式会社744,0001.8%
株式会社不二ビルディング671,0001.6%
服部 洪尚595,0001.4%

取締役会

参照日時:2022/03/31

役職名・氏名生年月日任期所有株式数
代表取締役会長グループCEO、グループCCO (グループカルチャー総括)
服部 真二
1953年1月1日(注)42,279,289
代表取締役社長
高橋 修司
1957年8月29日(注)411,000
取締役・専務執行役員エモーショナルバリューソリューションドメイン、法務、知的財産担当
内藤 昭男
1960年11月9日(注)49,200
取締役・専務執行役員デバイスソリューションドメイン担当
内藤 高弘
1955年9月5日(注)42,000
取締役・専務執行役員システムソリューションドメイン、IT推進、DXビジネス推進担当
関根 淳
1959年10月1日(注)41,800
取締役・常務執行役員財務管理、不動産管理担当 兼 財務管理部長
瀧沢 観
1963年7月2日(注)44,300
社外取締役
永野 毅
1952年11月9日(注)48,800
社外取締役
寺浦 康子
1970年10月16日(注)4600
社外取締役
齊藤 昇
1961年8月8日(注)4-
常勤監査役
髙木 晴彦
1959年1月10日(注)57,700
常勤監査役
西本 隆志
1962年9月9日(注)52,400
社外監査役
天野 秀樹
1953年11月26日(注)4-
社外監査役
矢野 正敏
1956年8月3日(注)4-
社外監査役
櫻井 謙二
1959年8月17日(注)5-

(注) 1.永野毅氏、寺浦康子氏及び齊藤昇氏は、社外取締役であります。

2.天野秀樹氏、矢野正敏氏及び櫻井謙二氏は、社外監査役であります。

3.永野毅氏、寺浦康子氏、齊藤昇氏、天野秀樹氏、矢野正敏氏及び櫻井謙二氏につきましては、東京証券取引所に対し、独立役員として届け出ております。

4.任期は、2023年3月期に係る定時株主総会終結の時までであります。

5.任期は、2024年3月期に係る定時株主総会終結の時までであります。

6.当社は、経営の意思決定・監督と業務執行を分離することにより、取締役会による監督機能の強化ならびに業務執行の迅速化を図ることを目的として、執行役員制度を導入しております。 有価証券報告書提出日現在における取締役を兼務していない執行役員は以下のとおりです。 常務執行役員 庭崎 紀代子 常務執行役員 市村 誠 執行役員 田嶋 直樹 

※有価証券報告書から抜粋

代表取締役の経歴

代表取締役は2名。代表取締役会長兼グループCEOの服部真二氏は1953年1月生まれ。慶應義塾大学卒業後、1975年4月三菱商事株式会社に入社。1984年7月株式会社精工舎(現在のセイコークロック株式会社およびセイコープレシジョン株式会社)に、2003年6月セイコーウォッチ株式会社に転じそれぞれで代表取締役社長等要職を歴任。2007年6月同社に転じ取締役、副社長、社長を歴任の後、2012年10月より代表取締役会長兼グループCEOを務める
代表取締役社長の高橋修司氏は1957年8月生まれ。早稲田大学卒業後、1980年4月に同社入社。2012年6月セイコーウォッチ株式会社の取締役に就任。2017年4月に同社取締役、2021年6月より代表取締役を務める

報告セグメント

「エモーショナルバリューソリューション事業」、「デバイスソリューション事業」、「システムソリューション事業」の3報告セグメント、および報告セグメントに含まれないシェアードサービス事業などの「その他」で構成される。

2023年12月期 参照日時:2023/12/31

セグメント売上高(百万円)
エモーショナルバリューソリューション事業140,409
デバイスソリューション事業38,332
システムソリューション事業26,284

事業モデル

エモーショナルバリューソリューション事業は従前のウォッチ事業等で構成される。ウォッチ事業は国内外のグループ企業で製造したウォッチを世界に幅広く販売している。部品製造から完成品の組立、調整まで一貫して手がける世界でも数少ないメーカーのひとつ。電圧を加えると正確に振動するクオーツ(水晶)の性質を生かした時計クォーツ時計を日本で最初に開発、腕時計としては世界で最初に発売した。国内では主にセイコーウォッチ株式会社が卸売を、株式会社クロノスが小売を、盛岡セイコー工業株式会社が製造を担っている。幅広いブランドをラインナップするが、利益率が高いと考えられる最高級のグランドセイコー(数十万円から数百万円)を筆頭とするグローバルブランドの売上をKPIとしている。2022年3月期より、銀座の店舗にて宝飾品等の高級品を取り扱う和光事業が加わった。
デバイスソリューション事業はマイクロ電池や水晶振動子等のメカトロニクスデバイスやインクジェットプリントヘッドの製造販売を行う。医療、情報システム、自動車産業等に用いられている。事業会社はセイコーインスツル株式会社やセイコーNPC株式会社。
システムソリューション事業は無線通信機器、情報ネットワークシステムおよびデータサービス等に係る製品の製造、販売を主にセイコーソリューションズ株式会社にて行っている。
近年国内で盛り上がっていたインバウンド需要や世界的な普及価格帯ウォッチ市場の低迷が低迷しているため、同社は電子デバイス事業の整理および中・高価格ウォッチへのシフトを加速している。

同社HP>事業・製品>セイコーの事業プロセス

競合他社

  • 6952 カシオ計算機(24年3月期売上高268,828百万円)
  • 7762 シチズン時計(24年3月期売上高312,830百万円)

連結の範囲

持株会社である同社の傘下に、主要な事業子会社としてウォッチ事業を行うセイコーウォッチ株式会社、ウォッチ事業と電子デバイス事業を行うセイコーインスツル株式会社など総数61社に及ぶ連結子会社、持分法適用会社を抱え、グループを形成している。

強み・弱み

長年の時計製造で培った技術力とオリンピックなどの国際的なスポーツ大会の公式時計として採用されるブランド認知力が強み。一方で個人消費に直接関わる商品が主力の為、国内外の個人消費動向に業績は強い影響を受ける。また4割強を海外売上が占めるため、為替リスク、海外製造拠点が所在する国のカントリーリスクを持つ。

KPI

  • 国内外の個人消費動向
  • 完成品ウォッチ平均単価
  • 為替(米ドル、ユーロ、中国元など)
  • GB売上高前年同期比、売上高GB比率
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