3604 川本産業の業績について考察してみた

3604 川本産業の業績について考察してみた

PERAGARUアナリスト

四半期業績推移随時更新中

(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2024.Q3 2023.12 7,701 220 2.86%
FY2024.Q4 2024.03 7,326 90 1.23%
FY2025.Q1 2024.06 8,009 72 0.9%
FY2025.Q2 2024.09 8,220 232 2.82%
(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2017.Q4 2017.03 5,242 -38 -0.72%
FY2018.Q1 2017.06 5,751 -13 -0.23%
FY2018.Q2 2017.09 5,783 49 0.85%
FY2018.Q3 2017.12 6,024 50 0.83%
FY2018.Q4 2018.03 5,699 17 0.3%
FY2019.Q1 2018.06 5,891 -1 -0.02%
FY2019.Q2 2018.09 5,993 -62 -1.03%
FY2019.Q3 2018.12 6,207 34 0.55%
FY2019.Q4 2019.03 5,504 60 1.09%
FY2020.Q1 2019.06 5,927 8 0.13%
FY2020.Q2 2019.09 6,118 39 0.64%
FY2020.Q3 2019.12 6,268 17 0.27%
FY2020.Q4 2020.03 6,778 168 2.48%
FY2021.Q1 2020.06 7,642 343 4.49%
FY2021.Q2 2020.09 7,926 453 5.72%
FY2021.Q3 2020.12 8,032 320 3.98%
FY2021.Q4 2021.03 7,272 189 2.6%
FY2022.Q1 2021.06 7,505 183 2.44%
FY2022.Q2 2021.09 7,589 172 2.27%
FY2022.Q3 2021.12 7,454 171 2.29%
FY2022.Q4 2022.03 7,543 214 2.84%
FY2023.Q1 2022.06 7,566 81 1.07%
FY2023.Q2 2022.09 7,564 197 2.6%
FY2023.Q3 2022.12 7,986 237 2.97%
FY2023.Q4 2023.03 7,287 177 2.43%
FY2024.Q1 2023.06 7,322 -39 -0.53%
FY2024.Q2 2023.09 7,282 139 1.91%
FY2024.Q3 2023.12 7,701 220 2.86%
FY2024.Q4 2024.03 7,326 90 1.23%
FY2025.Q1 2024.06 8,009 72 0.9%
FY2025.Q2 2024.09 8,220 232 2.82%

沿革

1914年に初代川本新之助が医療・衛生材料の個人商店として創業。1923年大津川工場の新設、1931年1月大阪市東区(現中央区)瓦町に、株式会社川本新之助商店を設立。1943年6月川本繃帯材料株式会社、1971年1月川本商事株式会社への商号変更を経て、1996年4月川本産業株式会社に商号変更。2001年12月大証二部、2003年6月東証二部へ上場。2016年12月4088エア・ウォーターの連結子会社となる。2022年4月東証の市場区分見直しによりスタンダード市場へ移行。衛生材料・医療用品・介護用品等の製造販売や仕入販売を行い、マスクや不織布の医療ガウン、消毒ジェルなどの感染予防対策品も取り扱う

同社HP HOME > 企業情報 > 企業概要・組織図

株主構成

参照日時:2023/09/30

氏名又は名称所有株式数割合
エア・ウォーター㈱2,903,00050.1%
㈱TK269,0004.65%
MSIP CLIENT SECURITIES|(常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券㈱)246,0004.26%
川本 武243,0004.2%
楽天証券㈱146,0002.52%
㈱SBI証券90,0001.56%
小野寺 俊幸50,0000.86%
㈱日本カストディ銀行49,0000.85%
佐々木 愛子36,0000.62%
小津産業㈱33,0000.58%

取締役会

参照日時:2023/03/31

役職名・氏名生年月日任期所有株式数
代表取締役社長執行役員
福井 誠
1960年10月17日(注)44,900
常務取締役執行役員経営企画・管理統括兼 経営企画室室長兼 内部監査室室長
吉田 康晃
1983年3月4日(注)4-
取締役執行役員購買物流・品質保証統括 兼 購買物流本部本部長
小澤 徹也
1960年11月26日(注)48,900
取締役執行役員生産統括兼 生産本部本部長
内海 博明
1970年4月2日(注)4-
取締役執行役員営業統括兼 メディカル営業本部  本部長
吉村 真信
1969年4月19日(注)4-
取締役(監査等委員)
福田健太郎
1954年3月5日(注)5-
取締役(監査等委員)
親泊  伸明
1956年12月22日(注)5-
取締役(監査等委員)
小寺  美帆
1984年8月21日(注)5-
取締役(監査等委員)
小玉 稔
1953年9月8日(注)6-

(注)1.親泊伸明、小寺美帆及び小玉稔は、社外取締役であります。

2.小寺美帆氏は、旧姓かつ職業上使用している氏名を記載しております。戸籍上の氏名は田中美帆であります。

3.当社では、取締役会の一層の活性化を促し、取締役会の意思決定・業務執行の監督機能と各事業部の業務執行機能を明確に区分し、経営効率の向上を図るために執行役員制度を導入しております。執行役員は12名で、上記以外に、品質保証室室長濱口武之、管理本部人事総務部付(浙江川本衛生材料有限公司董事兼総経理)花村亮、管理本部人事総務部付(ニシキ㈱代表取締役社長)河野寿序、管理本部人事総務部付(浙江川本衛生材料有限公司董事)東島正、管理本部本部長山田真哉、コンシューマ営業本部本部長藤本和精、管理本部人事総務部付(クロス工業㈱専務取締役)梶原誠で構成されております。

4.2023年3月期に係る定時株主総会の終結の時から2024年3月期に係る定時株主総会終結の時までであります。

5.2023年3月期に係る定時株主総会の終結の時から2025年3月期に係る定時株主総会終結の時までであります。

6.2022年3月期に係る定時株主総会の終結の時から2024年3月期に係る定時株主総会終結の時までであります。

7.監査等委員会の体制は、次のとおりであります。委員長 親泊伸明 委員 福田健太郎、小寺美帆、小玉稔

※有価証券報告書から抜粋

代表取締役の経歴

代表取締役社長執行役員の福井誠氏は1960年10月生まれ。大阪商業大付属高校卒業後、1979年4月山口医療器株式会社へ入社。2001年8月に同社へ入社し、執行役員コンシューマ営業本部本部長や代表取締役専務執行役員営業統括などを歴任後、2020年6月から現職となる

報告セグメント

2023年12月期 参照日時:2023/12/31

セグメント売上高(百万円)
メディカル事業6,216
コンシューマ事業16,089

「メディカル事業」と「コンシューマ事業」の2報告セグメントに大別され、2023年3月期第2四半期累計期間の売上高15,130百万円の構成比は、メディカル事業が27.9%、コンシューマ事業が72.1%である。全社費用控除前の営業利益構成比は、メディカル事業23.3%、コンシューマ事業76.7%。

事業モデル

同社と子会社4社によってメディカル事業(国内外医療機関・施設向けに衛生材料、医療用品、介護用品等の製造販売及び仕入販売)とコンシューマ事業(一般消費者や産業・工業向けに代理店・商社等や、大手量販店、ドラッグストア、通信販売事業者などを通じて衛生材料、医療用品、介護用品、育児用品、安全衛生保護具等の製造販売及び仕入販売)を展開する。2023年第2四半期累計期間では国内製造事業が全体売上の約3割、国内卸売事業が約6割、残りが海外事業やその他事業の売上だった。また直接取引もあれば、代理店・商社・通信販売事業者等を間に挟んでの販売もある。コンシューマ事業では自社通販サイトの運営も行う。また、包装技術や滅菌技術などを活かして受託製造もおこなう。

同社HP TOP>カタログ一覧「医療機関向け製品総合カタログ」

競合他社

  • 3593 ホギメディカル(24年3月期売上高39,100百万円)
  • 4218 ニチバン(24年3月期売上高46,859百万円)

連結の範囲

中国で医療用ガーゼを製造する浙江川本衛生材料有限公司、ベビー用品や介護用品の製造、販売を行うニシキ株式会社、医療用品の製造、販売を行う株式会社サカキL&Eワイズの3社が該当する。尚、同社は4088エア・ウォーターの連結子会社である。

強み・弱み

長年にわたって蓄積した技術やマーケティング力によって、ニーズに応えられる製品開発を出来る点が強み。特定の取引先(7574西松屋チェーン)に対する売上高が2022年3月期の売上高の3分の1超を占めており、依存度が高い。また調達は原油や綿糸相場の影響を受けることや、中近東を中心としたアジア、欧米、アフリカ諸国に輸出、また中国を中心とした国から輸入を行っていることからそれら国々の地政学リスクや為替リスクを負っていることが考えられる。

KPI

下記の数値などはKPIになり得る。
①主要取引先(7574西松屋チェーンなど)の業績(売上高、客数)
②欧米、アジア各国との為替レート
③原油、綿糸などの価格

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