2130 メンバーズの業績について考察してみた

2130 メンバーズの業績について考察してみた

PERAGARUアナリスト

四半期業績推移随時更新中

(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2024.Q3 2023.12 4,968 -18 -0.36%
FY2024.Q4 2024.03 5,883 615 10.45%
FY2025.Q1 2024.06 5,035 -492 -9.77%
FY2025.Q2 2024.09 5,349 13 0.24%
(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2017.Q4 2017.03 1,950 299 15.33%
FY2018.Q1 2017.06 1,491 -70 -4.69%
FY2018.Q2 2017.09 1,941 261 13.45%
FY2018.Q3 2017.12 1,789 162 9.06%
FY2018.Q4 2018.03 2,182 314 14.39%
FY2019.Q1 2018.06 1,767 -28 -1.58%
FY2019.Q2 2018.09 2,163 242 11.19%
FY2019.Q3 2018.12 2,210 313 14.16%
FY2019.Q4 2019.03 2,717 441 16.23%
FY2020.Q1 2019.06 2,199 -19 -0.86%
FY2020.Q2 2019.09 2,700 369 13.67%
FY2020.Q3 2019.12 2,565 282 10.99%
FY2020.Q4 2020.03 3,143 617 19.63%
FY2021.Q1 2020.06 2,489 -58 -2.33%
FY2021.Q2 2020.09 2,922 204 6.98%
FY2021.Q3 2020.12 3,025 418 13.82%
FY2021.Q4 2021.03 3,651 697 19.09%
FY2022.Q1 2021.06 3,108 9 0.29%
FY2022.Q2 2021.09 3,687 357 9.68%
FY2022.Q3 2021.12 3,797 626 16.49%
FY2022.Q4 2022.03 4,346 884 20.34%
FY2023.Q1 2022.06 3,831 -67 -1.75%
FY2023.Q2 2022.09 4,382 355 8.1%
FY2023.Q3 2022.12 4,397 319 7.25%
FY2023.Q4 2023.03 5,052 834 16.51%
FY2024.Q1 2023.06 4,498 -562 -12.49%
FY2024.Q2 2023.09 5,118 11 0.21%
FY2024.Q3 2023.12 4,968 -18 -0.36%
FY2024.Q4 2024.03 5,883 615 10.45%
FY2025.Q1 2024.06 5,035 -492 -9.77%
FY2025.Q2 2024.09 5,349 13 0.24%

沿革

1995年6月、株式会社メンバーズとして東京都に設立され、ダイレクトマーケティング支援、eビジネス構築サービスを開始する。1997年、インターネット上の広告取扱事業をスタート。1999年にはインターネット上で、個人消費者向けの購買支援事業を開始。2008年前後に倒産の危機に瀕し、Webサイト運営に集中する。主力事業は顧客企業のDX推進を支援する「EMC事業」である。2014年には第二の柱となる「デジタル人材事業(現:PGT事業)」を開始。2016年4月、東証二部へ上場、2017年4月に東証一部へ変更した。現在は東証プライム。

同社HP HOME > サービス

株主構成

参照日時:2023/09/30

氏名又は名称所有株式数割合
剣持 忠2,918,82822.2%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)1,794,50013.65%
デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム株式会社1,591,40012.11%
メンバーズ従業員持株会545,3144.15%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)544,5004.14%
髙野 明彦250,9271.91%
株式会社晴250,0001.9%
露木 琢磨152,4001.16%
市川 文雄120,2000.91%
小峰 正仁119,5000.91%

取締役会

参照日時:2023/03/31

役職名・氏名生年月日任期所有株式数
代表取締役 兼 会長執行役員
剣持 忠
1965年9月28日(注)32,914,303
代表取締役 兼 社長執行役員
髙野 明彦
1975年5月31日(注)3250,105
取締役 (監査等委員・常勤) (注)1
甘粕 潔
1965年8月27日(注)4-
取締役 (監査等委員) (注)1
金井 政明
1957年10月13日(注)46,700
取締役 (監査等委員) (注)1
玉上 進一
1955年11月26日(注)416,300
取締役 (監査等委員) (注)1
安岡 美佳
1977年8月19日(注)4600
取締役 (監査等委員) (注)1
三宅 香
1968年7月19日(注)4-

(注) 1.甘粕潔、金井政明、玉上進一、安岡美佳および三宅香は社外取締役(監査等委員)であります。

2.当社の監査等委員会の体制は次のとおりであります。 委員長 甘粕潔、委員 金井政明、委員 玉上進一、委員 安岡美佳、委員 三宅香 なお、甘粕潔は常勤の監査等委員であります。常勤の監査等委員を選任している理由は、常勤の監査等委員を選任することにより実効性のある監査・監督を可能とすることができるからであります。

3.2023年6月16日開催の定時株主総会の終結の時から1年間

4.2023年6月16日開催の定時株主総会の終結の時から2年間

5.当社では、業務執行をより機動的に行うため、執行役員制度を導入しております。グループ経営を管掌する執行役員は剣持忠、髙野明彦、嶋津靖人、武田雅子、西澤直樹、塚本洋の6名であります。

6.代表取締役 剣持忠の所有株式数には、同氏およびその近親者の資産管理会社である株式会社晴が保有する株式250,000株は含んでおりません。

※有価証券報告書から抜粋

代表取締役の経歴

代表取締役社長の剣持忠氏は1965年6月生まれ。早稲田大学を卒業後、1990年に日本合同ファイナンス株式会社(現:8595ジャフコグループ)へ入社した。ベンチャーキャピタリストとして4社の上場に関わる一方で4社の倒産も目の当たりにし、起業を決意。インターネットの普及によりあらゆるものがフラットに繋がる社会を予期し、企業と消費者がメンバーシップ結ぶ支援をする思いから、1995年に同社を設立した。

報告セグメント

2023年12月期 参照日時:2023/12/31

セグメント売上高(百万円)
ネットビジネス支援事業14,584

「ネットビジネス支援事業」の単一セグメント 。大手企業のDX推進支援をおこなうEMC事業と、顧客のプロダクトのグロース支援をおこなうPGT事業の2つの事業を展開する。2022年3月期の売上収益はEMC事業が10,514百万円、PGT事業が5,157百万円となっている。

同社HP HOME > サービス > DX PRODUCER > サービス·導入事例

事業モデル

EMCとはEngagement Marketing Centerの略。EMC事業では顧客企業のWebサイトやEC、SNS、アプリ、DXなどのデジタルビジネス運用支援をおこなう。顧客企業の専属チームを編成し、データ分析や戦略立案、システム開発、運用などPDCAを一貫して担当。大企業、大口案件、継続案件に特化している点が特徴。おもな取引先は4911資生堂、4704トレンドマイクロ、6752パナソニック、9783ベネッセホールディングスなど多数。
PGTはProduct Growth Teamの略。PGT事業では新技術領域によるグロース支援に主眼を置いたサービス提供をおこなう。おもな顧客は成長性が高いインターネット系企業や、ソーシャルイノベーションベンチャー。自律型チームを提供し、先端技術領域のスキルを用いて顧客のデジタルプロダクトのグロースを支援する。
同社は美術・芸術系大学、高等専門学校、Webクリエイティブ関連の専門学校、四年制大学および大学院から幅広く採用活動をおこなっている。2021年4月には新卒364名が入社し、総勢1,306名のデジタルクリエイターを抱える。
国内DX市場の規模は2019年度で7,912億円程度。2030年度には30,425億円に拡大する見通しだ。一方、IT人材の不足が顕著であり、2030年には最大79万人の不足になると試算されている。

同社HP HOME > サービス > DX PRODUCER > サービス導入事例

競合他社

  • 株式会社アイ・エム・ジェイ
  • 電通アイソバー株式会社
  • 3622 ネットイヤーグループ(24年3月期売上高3,630百万円)

連結の範囲

2022年1月付けで子会社を吸収合併している。2022年5月現在、連結子会社は発電事業を営む株式会社メンバーズエナジー1社のみとみられる。

強み・弱み

デジタルマーケティングを一気通貫で支援できる点が強み。通常のコンサルティング会社と異なり、現場レベルで計画から実行までを一手に担える。一方でIT人材の確保・育成が重要課題となる。「事業モデル」の項でも述べたが、IT関連の市場規模は拡大する反面、人材不足により各企業の人材確保は難航している。優秀な人材を採用しつづけられるかが懸念される。

KPI

EMCモデル提供社数、デジタルクリエイター数、新卒採用数はKPIとなりうる。
①    EMCモデル提供社数:2022年3月期54社(前年同期末比+7社)
②    デジタルクリエイター数:2022年3月期900名(前年同期末比+125名)
③    新卒採用数:2021年3月期484名(前年同期比+120名)

関連ありそうな記事