6460 セガサミーホールディングスの業績について考察してみた

6460 セガサミーホールディングスの業績について考察してみた

PERAGARUアナリスト

四半期業績推移随時更新中

(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2023.Q4 2023.03 117,656 8,567 7.28%
FY2024.Q1 2023.06 108,050 22,556 20.88%
FY2024.Q2 2023.09 113,108 17,023 15.05%
FY2024.Q3 2023.12 128,766 14,866 11.54%
(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2017.Q4 2017.03 81,212 -5,540 -6.82%
FY2018.Q1 2017.06 107,277 16,618 15.49%
FY2018.Q2 2017.09 87,429 10,194 11.66%
FY2018.Q3 2017.12 66,098 -1,189 -1.8%
FY2018.Q4 2018.03 62,860 -7,903 -12.57%
FY2019.Q1 2018.06 68,838 935 1.36%
FY2019.Q2 2018.09 102,209 9,278 9.08%
FY2019.Q3 2018.12 79,274 1,708 2.15%
FY2019.Q4 2019.03 81,327 1,158 1.42%
FY2020.Q1 2019.06 72,734 3,409 4.69%
FY2020.Q2 2019.09 92,801 11,192 12.06%
FY2020.Q3 2019.12 115,273 13,465 11.68%
FY2020.Q4 2020.03 85,786 -423 -0.49%
FY2021.Q1 2020.06 48,382 -3,851 -7.96%
FY2021.Q2 2020.09 61,843 775 1.25%
FY2021.Q3 2020.12 99,952 16,603 16.61%
FY2021.Q4 2021.03 67,571 -6,974 -10.32%
FY2022.Q1 2021.06 59,447 3,844 6.47%
FY2022.Q2 2021.09 75,446 10,834 14.36%
FY2022.Q3 2021.12 101,859 17,990 17.66%
FY2022.Q4 2022.03 84,197 -626 -0.74%
FY2023.Q1 2022.06 66,118 2,777 4.2%
FY2023.Q2 2022.09 83,977 6,797 8.09%
FY2023.Q3 2022.12 121,884 28,648 23.5%
FY2023.Q4 2023.03 117,656 8,567 7.28%
FY2024.Q1 2023.06 108,050 22,556 20.88%
FY2024.Q2 2023.09 113,108 17,023 15.05%
FY2024.Q3 2023.12 128,766 14,866 11.54%

沿革

セガサミーホールディングスは2004年5月に株式会社セガとサミー株式会社の経営統合により設立された持株会社だ。株式会社セガは1960年に日本娯楽物産株式会社として設立され、1964年に業務用アミューズメント機器の製造を開始、1983年には家庭用ゲーム機を発売した。
サミー株式会社は1975年にサミー工業株式会社として設立された。1982年にパチスロを発売し、1995年にはパチンコ遊技機を発売。
経営統合後は2004年10月に東証一部へ上場。2022年4月、東証の市場区分見直しによりプライム市場へ移行。
社内構造改革によりアミューズメント施設からは撤退したが、ゲーム開発やパチスロ・パチンコにおいては大手に分類される。 

代表取締役の経歴

代表取締役会長の里見治氏は1942年1月生まれサミー株式会社の創業者で、1980年3月に代表取締役社長に就任。2004年2月には株式会社セガの代表取締役会長に就任し、同年10月より当社代表取締役会長兼社長を務め、2021年4月より現職。
代表取締役社長グループCEOの里見治紀氏は1979年1月生まれ。2001年明治学院大学を卒業し、三菱UFJモルガン・スタンレー証券に入社。その後2004年3月にサミー株式会社へ入社する。2012年6月に当社取締役に就任。この間に社内起業をおこなったほかMBAも取得している。2017年4月に代表取締役社長COOに就任し、2021年4月より現職。

報告セグメント

報告セグメントは各グループ会社の事業、製品・サービスごとに設定され、「エンタテインメントコンテンツ事業」、「遊技機事業」、「リゾート事業」の3つである。

事業モデル

エンタテインメントコンテンツ事業はさらにコンシューマ事業、アミューズメント事業、トイ・映像事業の3領域にわかれる。家庭用ゲームソフトやアーケードなどのゲームコンテンツをはじめ玩具、アニメと幅広いコンテンツやサービスを提供する。
遊技機事業はパチスロ機やパチンコ機の開発から販売を手がけ、リゾート事業では統合型リゾート施設やホテル、ゴルフ場等の開発・運営を展開する。

競合他社

9697 カプコン、9684 スクウェア・エニックス・ホールディングス、7832 バンダイナムコホールディングス、9766 コナミグループなどが競合しうる。

強み・弱み

パチンコホールの減少やギャンブルへの「のめり込み防止」についての新規則施行などを受けて遊技機市場の規模が大幅に減少するなかで、同社は遊技機事業への偏りが少なく(2023年3月期売上高全体のうち24.2%)、リスクヘッジできている点が強みといえる。

同社HP TOP > 投資家情報 > 経営戦略

しかし遊技機事業の営業利益は全体の4割ほどを占め、決して少なくはない。さらにレジャーの多様化や射幸性の制限で遊技機市場には逆風が吹く。かたやエンタテインメントコンテンツ事業は欧州拠点でのタイトルポートフォリオ見直しによる損失計上で利益が目減りしており、本構造改革で利益が改善できるかが懸念材料だ。

KPI

エンタテイメントコンテンツ事業における主要IPの販売本数、市場におけるパチンコ設置台数はKPIとなりうる。
①主要IPの販売本数:2024年3月期第2四半期615万本(前年同期比+22.0%)
②市場におけるパチンコ設置台数:2020年235.6万台(前年比▲7.9%)

業績

2019年3月期~2023年3月期の5年間で売上高は+17.5%、経常利益は6.6倍に成長している。2023年3月期においては売上高389,635百万円(前期比+21.4%)、経常利益は49,473百万円(同+48.4%)であった。
なお2024年3月期第2四半期(累計)については売上高2,211百万円(前年同期比+47.4%)、経常利益420百万円(同3.4倍)である。

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