2809 キユーピーの業績について考察してみた

2809 キユーピーの業績について考察してみた

PERAGARUアナリスト

四半期業績推移随時更新中

(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2023.Q1 2023.02 107,674 1,656 1.54%
FY2023.Q2 2023.05 112,708 5,190 4.6%
FY2023.Q3 2023.08 115,515 6,495 5.62%
FY2023.Q4 2023.11 119,189 6,353 5.33%
(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2017.Q1 2017.02 132,079 5,577 4.22%
FY2017.Q2 2017.05 145,107 9,214 6.35%
FY2017.Q3 2017.08 143,827 9,599 6.67%
FY2017.Q4 2017.11 140,675 6,871 4.88%
FY2018.Q1 2018.02 137,212 5,725 4.17%
FY2018.Q2 2018.05 147,792 10,236 6.93%
FY2018.Q3 2018.08 148,442 10,158 6.84%
FY2018.Q4 2018.11 140,079 6,948 4.96%
FY2019.Q1 2019.02 128,319 6,026 4.7%
FY2019.Q2 2019.05 140,667 10,062 7.15%
FY2019.Q3 2019.08 138,481 8,912 6.44%
FY2019.Q4 2019.11 138,256 7,048 5.1%
FY2020.Q1 2020.02 133,141 5,105 3.83%
FY2020.Q2 2020.05 129,916 6,089 4.69%
FY2020.Q3 2020.08 134,734 9,238 6.86%
FY2020.Q4 2020.11 133,312 7,871 5.9%
FY2021.Q1 2021.02 94,088 6,324 6.72%
FY2021.Q2 2021.05 104,791 8,175 7.8%
FY2021.Q3 2021.08 104,972 7,415 7.06%
FY2021.Q4 2021.11 103,188 6,058 5.87%
FY2022.Q1 2022.02 100,536 6,732 6.7%
FY2022.Q2 2022.05 106,987 7,509 7.02%
FY2022.Q3 2022.08 110,691 7,166 6.47%
FY2022.Q4 2022.11 112,090 4,026 3.59%
FY2023.Q1 2023.02 107,674 1,656 1.54%
FY2023.Q2 2023.05 112,708 5,190 4.6%
FY2023.Q3 2023.08 115,515 6,495 5.62%
FY2023.Q4 2023.11 119,189 6,353 5.33%

沿革

1919年11月、ソース類、缶詰などの製造を目的として、東京都に食品工業株式会社として設立。1925年3月、日本ではじめてのマヨネーズとなる「キユーピーマヨネーズ」を発売した。1932年には株式会社旗道園(現:アヲハタ株式会社)を設立し、「アヲハタ ママレード」を発売する。
1957年9月、社名を現在の「キユーピー株式会社」へと変更。1970年7月に東証二部へ上場し、1973年4月には東証一部へ市場変更した。1980年代から海外進出し、2000年代には中国・東南アジアの拠点を増やすなど海外展開を活発におこなう。
2019年には創業100周年を迎え、2022年4月、東証の市場区分見直しによりプライム市場へと移行。
「サラダとタマゴのリーディングカンパニー」として、おもにマヨネーズやドレッシングを製造・販売する食品メーカーである。

同社HP トップ > 企業情報 > 基本方針 > 2030ビジョン > 食と健康への貢献

報告セグメント

同社の報告セグメントは6種に大別される。
1. 市販用:家庭用の製品(マヨネーズやドレッシング、パスタソースなど)を製造・販売
2. 業務用:レストランやホテル、コンビニ向けに調味料や加工品を製造・販売
3. 海外:中国や東南アジア、北米・欧州においてマヨネーズやドレッシングなどの調味料を中心に販売
4. フルーツソリューション:家庭用のジャムや食品メーカー向けのフルーツ加工品などを製造・販売
5. ファインケミカル:ヒアルロン酸や卵黄レシチンなどを医薬品・化粧品・食品の原料として製造・販売
6. 共通:食品や食品製造機械の販売
2022年度の売上高に占める各セグメントの割合は下のグラフのとおりである。

同社HPトップ > 株主・投資家の皆さまへ > 財務・業績情報 > 年度データ より筆者作成

事業モデル

売上高の約4割を占める「市販用」は家庭向けの製品をスーパーマーケットやドラッグストア、ECサイトなどを通じて販売する。製品はマヨネーズやドレッシング、パスタソースなどの調味料・ソース類だけでなく育児職や介護職、惣菜など幅広い。
「市販用」に次ぐ売上高をあげる「業務用」はレストランやホテルのほかベーカリーやデリカ、コンビニなど向けの製品を扱う。素材(液卵、凍結卵、酢など)から加工品(調味料、超リソース、オムレツ、たまごサラダなど)まで、取り扱う製品は多岐にわたる。またメニュー開発やソリューション提案などもおこなう。
「海外」セグメントではマヨネーズやドレッシングなど調味料を中心に製造・販売。対象地域は中国、東南アジア、北米・欧州である。
「フルーツ ソリューション」においては家庭向けのジャム・スプレッド、食品メーカー向けのフルーツ加工品を製造・販売する。事業の礎であるオレンジママレードを1932年より製造・販売しており、長きにわたり原料調達力や加工技術を磨いてきた
「ファインケミカル」セグメントでは医薬品、化粧品、食品の原料を製造・販売する。また製品に使われる素材を栄養補助食品やスキンケア商品にも展開している。

競合他社

同社の代表製品はマヨネーズであり、とくにカロリーを50%カットした健康訴求マヨネーズでは30年連続でトップシェアの実績を持つ。
同社と同様にマヨネーズを製造する企業でいえば2915 ケンコーマヨネーズ2602 日清オイリオグループ2802 味の素などが競合といえるだろう。また調味料メーカーへと幅を広げれば2801キッコーマンや非上場のミツカンなど。

強み・弱み

同社の強みは大きく2点ある。まずマヨネーズやドレッシングなど「サラダ調味料市場」におけるトップメーカーとして高いブランド力を誇る点。次に内食・中食・外食、またベビーフードや介護食にいたるまで製品を提供できる、ビジネスの幅広さ・製品開発力である。
リスクとしては卵価格の高騰とアニマルウェルフェアへの対応が挙げられる。同社は日本で生産される卵の約1割を取り扱っている。2023年現在、鶏のエサである穀物価格の上昇と鳥インフルエンザの流行から卵の価格が高騰しており、同社にとってはコスト増となる。
また近年注目を集めるSDGsの観点から、動物の幸せを守る「アニマルウェルフェア」への適切な対応も求められる。

2022年度 決算説明資料

KPI

コスト面に着目すると、大豆・菜種白絞油相場(日経ローリー相場)、鶏卵相場、為替相場はKPIといえる。
1. 大豆・菜種白絞油 日経ローリー相場平均:2022年11月期391円/kg(前期比+24.8%)
2. 鶏卵相場:2022年11月期209円/kg(前期比▲2.8%)
3. 為替相場:2022年11月期125円(前期107円、18円の円安)

業績

2018年11月期から2022年11月期までの直近5期を振り返ると、売上高は573,525百万円から430,304百万円へと▲25.0%、経常利益は34,349百万円から27,249百万円へ▲20.7%となった。なお2023年11月期第1四半期では売上高107,674百万円(前年同期比+7.0%)、経常利益1,913百万円(同▲73.2%)である。減益の主因は主原料およびエネルギー価格の高騰である。

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