2593 伊藤園の業績について考察してみた

2593 伊藤園の業績について考察してみた

PERAGARUアナリスト

四半期業績推移随時更新中

(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2023.Q4 2023.04 103,220 3,717 3.6%
FY2024.Q1 2023.07 121,154 9,992 8.25%
FY2024.Q2 2023.10 121,373 7,054 5.81%
FY2024.Q3 2024.01 103,724 4,712 4.54%
(単位:百万円) 決算期 売上 営業利益 営業利益率
FY2017.Q4 2017.04 111,248 4,445 4%
FY2018.Q1 2017.07 136,451 6,323 4.63%
FY2018.Q2 2017.10 129,432 8,173 6.31%
FY2018.Q3 2018.01 110,488 1,816 1.64%
FY2018.Q4 2018.04 118,422 5,731 4.84%
FY2019.Q1 2018.07 139,568 6,068 4.35%
FY2019.Q2 2018.10 135,900 7,144 5.26%
FY2019.Q3 2019.01 113,631 3,225 2.84%
FY2019.Q4 2019.04 115,054 6,382 5.55%
FY2020.Q1 2019.07 130,367 6,207 4.76%
FY2020.Q2 2019.10 135,104 7,900 5.85%
FY2020.Q3 2020.01 113,743 3,745 3.29%
FY2020.Q4 2020.04 104,146 2,088 2%
FY2021.Q1 2020.07 112,714 4,216 3.74%
FY2021.Q2 2020.10 123,871 4,394 3.55%
FY2021.Q3 2021.01 102,056 1,826 1.79%
FY2021.Q4 2021.04 107,640 6,239 5.8%
FY2022.Q1 2021.07 105,775 6,312 5.97%
FY2022.Q2 2021.10 102,941 4,544 4.41%
FY2022.Q3 2022.01 94,910 3,255 3.43%
FY2022.Q4 2022.04 97,143 4,683 4.82%
FY2023.Q1 2022.07 113,225 6,002 5.3%
FY2023.Q2 2022.10 114,037 5,333 4.68%
FY2023.Q3 2023.01 101,192 4,536 4.48%
FY2023.Q4 2023.04 103,220 3,717 3.6%
FY2024.Q1 2023.07 121,154 9,992 8.25%
FY2024.Q2 2023.10 121,373 7,054 5.81%
FY2024.Q3 2024.01 103,724 4,712 4.54%

沿革

1966年8月フロンティア製茶株式会社設立、緑茶のルートセールスを開始。1969年5月株式会社伊藤園に商号変更。1979年8月日本初のウーロン茶輸入代理店契約を締結。1989年2月「お~いお茶」ブランドの販売開始。1996年9月東証二部上場、1998年10月東証一部に変更。2006年10月現タリーズコーヒージャパン株式会社の株式を取得。2022年4月東証の市場区分見直しによりプライム市場へ移行。緑茶のトップメーカー

報告セグメント

2024年01月期 参照日時:2024/01/31

セグメント売上高(百万円)
リーフ・ドリンク関連事業310,282
飲食関連事業30,076

同社の事業は「リーフ・ドリンク事業」、「飲食関連事業」と「その他事業」の3報告セグメントに大別される。主業は「リーフ・ドリンク関連事業」で2023年4月期第3四半期では全体売上高のおよそ9割を占める。

事業モデル

リーフ・ドリンク関連事業では、茶葉製品を仕入製造し全国に販売している。また飲料製品は同社にて企画・開発し、生産においては他社メーカーに委託、完成品を同社は仕入れ、販売を行っている。同社単体では茶葉売上の構成比はおよそ10%、飲料は89%に達する。飲料の大部分は茶系飲料で飲料のおよそ70%を占める。その他に野菜飲料やコーヒー飲料などを販売している。主要な販売チャネルはスーパーで飲料全体販売チャネルのうちほぼ50%を占める。主力商品は小型ペットボトルである。傘下のチチヤス株式会社では乳類の処理加工は売、発酵乳等の製造販売を行っている。海外展開もしており、米国、中国、オーストラリアに現地法人をもつ。現地で製造した製品を中心に販売している。
飲食関連事業にはタリーズコーヒージャパンが運営、フランチャイズ展開する「タリーズコーヒー」の事業が含まれる。2022年4月期末時点では760店舗を展開している。
その他事業には米国フロリダ州にてサプリメントの製造販売を行っている海外現地法人の事業が含まれる。
コロナ禍による消費減からは回復がみられるが、物価上昇により消費マインドは鈍化している。

競合他社

  • 2579 コカ・コーラ ボトラーズジャパンホールディングス(23年12月期売上高868,581百万円)
  • 2587 サントリー食品インターナショナル(23年12月期売上高1,591,722百万円)
  • 2503 キリンホールディングス(23年12月期売上高2,134,393百万円)

強み・弱み

緑茶のトップメーカーとして国内荒茶生産量の約4分の1を取扱い、極めて強力な原料調達力をもつことやファブレス方式による生産により設備投資リスクを軽減、市場環境の変化に対応できる体制をもつこと等が同社の強み。懸念点としては、日本茶に対する売上依存度が高いこと、海外事業の為替リスクなどが挙げられる。

KPI

①月次販売動向(売上高ベース前年同期比+6%:2023年1月、月次で公表している)
②緑茶飲料市場動向および同社シェア(下図参照)

2023年4月期上半期決算説明会資料

③飲料市場動向および同社シェア(下図参照)

2023年4月期上半期決算説明会資料

2593 伊藤園
のオルタナティブデータあります

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